世武日記 in Paris

映画音楽作曲家・世武裕子によるエッセイ #世武日記 たまに眠くて携帯をおでこに落下させ…

世武日記 in Paris

映画音楽作曲家・世武裕子によるエッセイ #世武日記 たまに眠くて携帯をおでこに落下させながら毎日更新しています。 広島🇯🇵→ パリ🇫🇷にて修行中

最近の記事

最後に残るのは景色であってほしい(7/25)

世武裕子さんの口腔、一体どうしたというのですか?今朝も起床したらば、舌が少しひりつく感じがする。栄養不足か?それともまた玉ねぎ野郎が暴れ出したのか....?(玉ねぎへの執着、他責傾向) 昨日はココナッツカレー(プラウンレッド)と香り米を頂いた。ちなみに香り米はフランス語で riz perfumé と言うのだが【何故だか一向に記憶に定着しない単語五十選(監修・世武裕子)】に選ばれ続けているのが「perfume」パファム、パフュム、パヒュム、ぴゃひゅ、ひゃっ.... と言った具

    • おたくの玉ねぎについて/大いなる抵抗(7/24)

      私は固く誓った。もう、夜ご飯に玉ねぎは食べない! もちろんしっかりと歯磨きはしている。朝も夜、あと食後も。(外出時は口を濯いでいるだけだが、どうかあなたに突然接吻などしないのでお許し頂きたい) なのにどういうことであろう。毎回、夜に玉ねぎを食べると、朝起きた時に口の中が玉ねぎ臭いじゃないか! 舌の雰囲気も何となく玉ねぎ的なひりつきを匂わせ(匂うのは玉ねぎだけにしておくれよ。いや、玉ねぎ、お前も匂ってくるなよ)、口全体が玉ねぎに乗っ取られたに違いない!という疑惑でやり場のな

      • 愛の表現とは、感謝の気持ちを伝えること(7/23)

        渡仏してから初めて、日本での仕事で一時帰国する可能性がでてきた。 とにかく最近は、実態のない不思議な忙しさに振り回されていて、その中でピアノを弾くことが瞑想のようにも思える。「実態のない」とは、要するに手応えとか成果を伴わない時間経過みたいなもので、私のような生真面目な人間には少なからずストレスを感じていたりする。 そうこうしている間に今日も夜が迫っていて恐ろしい。 昨日は友達にある疑問を投げかけられた。なぜ世武は、他者を褒めるのに自分をそんなに下げるのか?自分を下げなく

        • てんてこまい?(7/22)

          すみません! 朝から脚本読んだり、プロツールスの不具合と格闘したり(ただの私の知識不足で、日本のMIさんに助けて頂いただけ)、バジルをすごい勢いでしなしなにさせてバカンス中のE氏の指導を受けたり、今宵お誕生日の友人に差し入れる食べ物を市場通りに探しに行ったり、ピアノの練習をしていたらこの通り! 全て言い訳ではあるが、このようにして日記を書きそびれたまま驚くほど時間が経過していた。 たまに私の音楽を、ジョルジュ・ドルリューのようだと形容して下さる方がいるが、改めてドルリュ

        最後に残るのは景色であってほしい(7/25)

          夏の風物詩・せロピカルひろこ(7/21)

          さて、生活そのものがお洒落な人たちからは何かと涼しい目を半開きにして見られるが、私はLes Halles(レ・アル)という広場とショッピングモールが大好きである。 実際のところLes Hallesに用事があるのは、大型の薬局に行く時、もしくは映画を観る時くらいなのだが、「雑多な人混み」がとても好きなので、私にとってとても居心地が良い。 「雑多な人混み」とは、そこにいる人たちに分かりやすいジャンルやカテゴライズ、ラベリングのない状態、のことを指す。私の勝手な感覚言語なのだけ

          夏の風物詩・せロピカルひろこ(7/21)

          何もかもほぼ壊れている(7/20)

          何故だか疲れが溜まっているようだ。 日本の夏に比べたらなんて事のない暑さレベルのパリだが、長らく晩秋のような気候が続いたことが影響してしまっているのかもしれない。 日本では今頃、本年度の前半戦最後の試合がやっているころだろうか(あ、野球の話です)。 夏のセールで欲しいものリストを簡単にまとめている。私は今のアパートがとても好きだが、とにかく入居時の「問題なく機能して綺麗な状態」という不動産確認と現実はケラケラと笑いが出るほど違っている。 雨戸を閉めようとしたら、力学的に

          何もかもほぼ壊れている(7/20)

          相手の頭蓋骨を褒める(7/19)

          セーヌ川に最も近いレッドゾーンの住人、および通勤や物流など仕事でアクセスが関係の人。それからその周りをぐるっとグレーゾーンが広がっている。 オリンピックゲームがもうすぐという事で、重い腰のパリもいよいよ本当の本気で?設営を進めており、セーヌ川近辺と主要会場付近は物々しい雰囲気を醸し出す。 何もかもが後手、例えばそれは「カミング・スーンの”スーン”概念が我々とはかなり違って”スーン”していない」ことであったり、カンヌ映画祭にトム・クルーズ氏がヘリで登場という「アメリカのスタ

          相手の頭蓋骨を褒める(7/19)

          日記スランプなう(7/18)

          文章というのは、読む人にも客観性と読解への冷静な姿勢、視点が求められるものだと思う。 こと「日記」に至っては、「人の日記を読むこととはどういうことか?」という根本的な前提の話にもなってくる。 人の日記は読む者がジャッジするものではないし、是非を問われるものでもない。最も自由が尊重されるべき表現法のひとつだと強く思う。 嫌なら読まなければ良いし、嫌だとして、その思いをいちいち書き手に伝えるのは筋違いだと思う。これが間違った視点なのであれば、納得のできる筋道を以てして説明して

          日記スランプなう(7/18)

          ただそれだけのこと(7/17)

          リヨンからパリに戻る。楽しい旅を惜しむ気持ちもあるが、頑固なわりに順応性が高いのか、記憶力がやはり相当に悪いのか、終わって郷に戻ればあっという間にそれはそれで馴染むのが私という生き物である。 帰宅してほどなくパリオリンピックがスタートすることを考えると、オリンピックが始まってからバカンスに出た方が良かったとしか言いようがないほど残念だが、夏の予定を早めに立てているフランス人と違って、日本の中でも休暇制度に全く興味のない部類の私なので、こちらが向こうに合わせればいいだけのとこ

          ただそれだけのこと(7/17)

          フランスの交差点(7/16)

          いわゆる和式トイレのことをフランスではトルコ式トイレと呼ぶらしい。 キャンパーや通行人たちがいたとしても、私もほぼ裸体でウロウロするのに全く抵抗のない人間であるが、トイレだけは清潔なものじゃないとどうしても受け付けず、キャンプの間もそこの一点だけは常に異議申し立てをしてきた。 今回のキャンプ旅で、私の並々ならぬトイレへの情熱(というか固執)は理解してもらえたようだった。 行き当たりばったりで色々なところを巡ったので、何処を通過して何を見たのか、口頭レベルで聞いたとて右から

          フランスの交差点(7/16)

          キャンピングカーで出かけるの巻(7/15)

          昨日リヨンに到着したらちょうど22時になるかという頃で、クタクタに疲れていた私は街のレンタルトロチネット(スクーター)に乗って早めに帰宅しようということになった。 自転車以外で電動の乗り物に乗るのは心底気が乗らなかったが、バスを待つのも面倒だし、タクシーは好きではない。二人乗りが可能だということで私はただスクーターの前に構えて運転してもらうことになった。 人に運転してもらって乗るだけの二輪(極めて小さい車輪ではあるが)は最高で、初めて訪れた街の夜の景色を楽しむ。革命記念日

          キャンピングカーで出かけるの巻(7/15)

          ほうけているのか、ボケているのか。フランスは革命記念日(7/14)

          ジャパン・エキスポ最終日が終わった。 矢吹ジョーのように燃え尽きた世吹ジョーについて以前触れたかと思うが(燃え尽きがち)、今回も燃え尽きぶっただけで実際には「早退」a.k.a 早期退場であった。 何か悪さを働いたりとか、過剰に仕事ができなかったわけではない。本日のフランスは革命記念日、その上にオリンピックの聖火リレーが市内を走るということで電車の運行状況を当然ながら心配し(この世の誰が、パリの公共交通機関を信用しているのでしょうか!)、早めに退散したわけである。 昨日は閉園

          ほうけているのか、ボケているのか。フランスは革命記念日(7/14)

          バカンスの気配…(7/13)

          ジャパン・エキスポ2日目は少し早めに出勤(と言っても富士吉田からいらっしゃっている皆さんより随分のんびり出勤ですが!)で、平日よりも入場客も格段に伸びていた気がする。 富士吉田ブースも昨日より多くの方が足を運んでいたように思うし、「ギギ」という名前で人気のYouTuber ギヨーム氏が著書へのサイン会を行うというので賑わっていた。持って帰るのも一苦労な重い本を、便利なんだか不便なんだかわからないQR決済対応で購入してもらい、予約のチケットを受け取った人はギギ氏にサインがもらえ

          バカンスの気配…(7/13)

          ジャパンエキスポ初体験初日(7/12)

          さて、学生時代はジャパンエキスポってなんやねん!と言っていたクチですが(私の毎日の日記を読んでいる人には、そろそろ私の生態や思考癖が見えてきた頃かと思われる)、いよいよ人生も半分(あと半分あって欲しいという願望含む)というところで少し余白ができてきたのか、いちいち色んなものに何とも思わなくてなってきた。 一時住居のあった富士吉田市(山梨県)の友人から富士吉田市のブースがあるのだという話を聞きつけ、参加しよっかな〜なんて言っていたら、あれよあれよというまに参加することになった

          ジャパンエキスポ初体験初日(7/12)

          ビスケット飛ばしと台風クラブ(7/11)

          本日からジャパンエキスポでバイト業務! ということで、バイト大好きセビーこと世武裕子の楽しい四日間が始まる予定であったが「どうやら世武さんのスタッフパスが間に合っていない」という報せを受け、早速出鼻を挫かれることとなった。これが安定のフレンチスタイル。しかし無問題なのである。 私は作曲家としてデビューしてからも数年間は会社員であった。以前にも触れたが(触れていなかったらごめん、ならば今触れるが会社員だった)「会社員」と言ってもフランスの会社だったので、日本社会の常識を弁え

          ビスケット飛ばしと台風クラブ(7/11)

          毛業界に斬り込む!(7/10)

          突然だが、皆さんは毛が多いのだろうか。 髪の毛、身体の毛、などあらゆる毛のことである。女性ホルモンが多ければ〇〇、男性ホルモンが多ければ△△、みたいに言われることが多い”毛業界”だと思うが、率直に申し上げてわたくし、髪の毛も身体の毛もかなり薄い方である。だいたいの人がホルモンと直系家族であるとするならば、私の場合はハトコくらいである。 脇毛などは年間で3本ほどの産毛がウブに生えてきて「なんだかお前も頑張ってんだな」と真っ直ぐと天井に向かって伸ばした右腕を下から覗くようにして

          毛業界に斬り込む!(7/10)