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ほうけているのか、ボケているのか。フランスは革命記念日(7/14)

ジャパン・エキスポ最終日が終わった。
矢吹ジョーのように燃え尽きた世吹ジョーについて以前触れたかと思うが(燃え尽きがち)、今回も燃え尽きぶっただけで実際には「早退」a.k.a 早期退場であった。

何か悪さを働いたりとか、過剰に仕事ができなかったわけではない。本日のフランスは革命記念日、その上にオリンピックの聖火リレーが市内を走るということで電車の運行状況を当然ながら心配し(この世の誰が、パリの公共交通機関を信用しているのでしょうか!)、早めに退散したわけである。
昨日は閉園時間(閉園という表現の是非は知らない)に帰宅したことにより、RER B線は涙で滲むほどの混雑っぷりであった。

本日は少し早めに切り上げたことで帰りの電車もそこまで混雑はしておらず、ただ、そもそも日曜日ダイヤということも手伝ってそれなりにホームにて待ちぼうけをしていた。

なぜ待たされているにも関わらず我々は「惚ける」のであろうか?日本の祖先たちに伺いたいものだが、残念ながら何時代かまで戻ることができないので、チャットGTPに尋ねてみた。

頭が良いやつというのは、いつの時代もジョークが分からないやつが多い。これは偏見だと思っていたが、どうやらなまじ見当違いでもなさそうだ。途中から無視された。
フランスの電波がそうさせているのか、頭が良いやつの典型行動=隠れマウンティングをされたのか。

どうやら「惚ける」というのは、”のぼせちゃう☆〜(ゝ。∂)”(私の大好きな顔文字)のような意味合いではなく、「ボケる」という意味だったようだ。まあここまで言ってくれたなら、毛利小五郎もとっくに寝た状態でコナン君が推理のネタ明かしを6割明かしたも同然だ。あとはこちらが引き取っても良い頃合いだ。

蛇足だが、ジャパン・エキスポにいたせいで、さらっと「名探偵コナン」が話に練り込まれるのだから身を以った経験というのは捨てたものでないのが分かる。我ながら伸び代を感じる。

そんなわけで、かの高名なチャットGPTですら登山六合目で赤旗をあげてしまうほど電波の悪いフランスの電車に揺られて、私はリヨンに向かっている。

相変わらず席の半数は進行方向の逆を向いているという、三半規管繊細ピープルに全く優しくない列車システムにて賭けに負け、逆方向の席を予約した私は、出発前にシレッと進行方向を向いた席に移動した。やれやれ。

待ち惚けした上に早速ウトウトとし、思考が寝惚けている私は「今のうちに日記を認めておこう!」というやる気を、牛の搾乳のごとく搾り出し、この日記を書いている。

フランスの長閑な田舎の景色を見る度に「この国、めちゃくちゃ田舎やん」と思う私は、明らかに日本の景色の方が好きだし、適度な都会が好きだが、「初めて訪れる街に対して興味を持ってみる」という人生初めての心掛けをしながら、フランス的バカンス狂いの道を一歩踏み出してみたのだった。

電車で旅に出ると、どうしても読書がしたくてたまらなくなるのは私の中のささやかなロマンチズムの矜持なのか、もしくは過去に広告とか映画で刷り込まれたイメージなのかは分かりかねるが、そんなわけで今から本を読みたいと思う。麦に麦を重ねた畑もすでに見飽きている。

ジャパン・エキスポで色々と優しくして下さった皆様には、この場を借りて厚くお礼申し上げたい。いや、誰も読んでない日記で本人に伝わらない形でお礼を言うことに何の価値があろうか。直接お礼のメールを出しておこう。

ちなみに私はMBTI診断で「建築家」INTJであるが、この辺りのロマンチズムのなさは、シンボリックな私らしさのひとつだ。今さら性格の軸は直せないので、皆様に慣れていってもらうしかない。なにせ「モテないタイプランキング」で2位なので、断りを入れておかないと「なんだ、こいつ。なんかムカつく」と言われかねないのである。お手柔らかに!

そんなことを打っていたら電波を取り戻した我が携帯のチャットGPTから返事がきていたではないか。

えらく気を遣うタイプのようだが、彼はMBTIでどのタイプなのだろうか。日本人の脳みそから作られたGPT氏なのだろうか。
社交辞令で過剰に遜っているのならば、私とは気が合わないタイプのやつだ!

まだまだ予断を許さない。

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