ストレスで胃に穴?徹底解説!
どうも、こーへ〜です🌱
みなさん「潰瘍」と聞いて何を思い浮かべますか?
最近ですと、安倍前首相が「潰瘍性大腸炎」であることを公言しましたね。
今回はそれと同じ潰瘍の仲間である「胃潰瘍」をご紹介したいと思います!
そもそも潰瘍とは皮膚や粘膜がただれたり、崩れ落ちるという意味なんです。その中でも胃潰瘍は「消化性潰瘍」とも言われ以前は、男性に多い病気でしたが、最近は更年期の50代の女性にも多く見られ、若い人の発症率も高くなっています。
この胃潰瘍を理解するには
胃液と自律神経のメカニズムを知る必要があります。
胃液は3つ!
✔︎胃酸(塩酸)
食べ物の消化を助けたり、食べ物と一緒に入ってきたウィルス、細菌の増殖を抑え殺菌する
✔︎ペプシノーゲン
塩酸と混ざることでペプシンという消化酵素に変化しタンパク質を消化する
✔︎粘液
胃粘膜表面を粘液で覆うことで胃の壁を胃酸から保護する
つまり「胃液」は口から食べた食物の消化を行ったり、食物に付着していたウィルス、細菌を身の中で1番の酸性物質である胃酸を用いて殺菌し増殖することを抑えます。
しかしこの「胃酸」、胃自体の粘膜を傷つけるという諸刃の剣になってしまうことがあるのです。
でもほとんどの人の胃粘膜が傷つかないのは、胃液に含まれる粘液が胃粘膜の表面に粘液層という保護膜をつくるからなんです!
ではどういう時に「諸刃の剣」になるのでしょうか?
それが、自律神経が乱れた時!
自律神経は
交感神経と副交感神経からなり交感神経は闘いや狩りなど
ストレスの多い状況になると血圧や心拍数が上がり消化管や皮膚への血液量が減少することで骨格筋への血液供給量を増加させることができます。
これにより体をいつでも闘える活動的な状態にできるのです。
一方、副交感神経は
交感神経と真逆の睡眠時やリラックスしているときに働きます。
この時に消化管の機能や排尿機能などが亢進することで排便排尿や消化吸収を行っています。
ちなみにこの時は血圧や心拍数を下げて消化管や皮膚への血液が沢山巡るようにしています。
胃酸の自律神経支配はこのようになります。
交感神経で分泌抑制
副交感神経で分泌亢進(亢進とは機能が過多になることです)
胃潰瘍になる流れとしては↓↓
(仕事などで)ストレス
↓
交感神経亢進
↓
交感神経亢進により胃酸分泌が抑制される
↓
(仕事が終わり帰宅することなどで)副交感神経亢進
↓
抑制されていたことで溜まっていた胃酸が一気に分泌される
↓
過剰な胃酸分泌
↓
これの繰り返し
↓
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発生!
ちなみに胃液は1回の食事で約0.5L、1日平均2Lも分泌されます。
以上を踏まえた上で胃潰瘍の原因を見てみましょう。
▫️胃潰瘍の原因
✔︎ストレス
上記に記した通りです。
✔︎ピロリ菌感染
実は、このピロリ菌感染が胃潰瘍や胃がんになる原因として大部分を占めているんです。これは知っとくべきことなので詳しくは改めて書きます。
✔︎刺激の強い香辛料や熱すぎ冷たすぎの飲食物を摂取し続けた
胃を刺激するものを過剰摂取すると胃潰瘍の原因になってしまいます。
✔︎痛み止め、ステロイドなどの強い薬や長期にわたる服用
薬の長期服用などにより胃に負担がかかり胃潰瘍になることがあります。
痛み止めとして使われる非ステロイド系消炎鎮痛薬も、痛みを抑えますが副作用として胃腸の粘膜を荒らしてしまうので胃潰瘍を引き起こすこともあります。お医者さんが痛み止めと一緒に胃薬を処方するのはこのためなんです!
✔︎喫煙、飲酒、コーヒ
喫煙は胃粘膜の血流を低下させるため原因となることがあります。また、大量の飲酒も胃に負担がかかるので原因となることがあります。
ちなみに、「食道癌」もアルコールの多飲、喫煙、熱い食べ物の常用により食道が刺激されるので発生しやすくなります!(お酒を飲んで顔が赤くなる人は特に要注意)
このように胃潰瘍は生活習慣やストレスなどが大きく関わっているので自分に合うストレス発散法や、なかなか難しいですが規則正しい生活、食生活を確立し少しでも胃の負担を軽減できるとこの疾患とは無縁の人生を歩めると思うのでチャレンジしていきましょう!
今回は長くなったのでここまでにしたいと思います。
次回は、症状などをご紹介しますので是非チェックしてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました🌱
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