猿楽珈琲の「にがめ(キューバ)」を目指した焙煎めも

前回の記事で猿楽珈琲の「にがめ(キューバ)」を大絶賛したのに続いて
キューバを自分で焙煎してみて、この味に近づけないものかとチャレンジしたら楽しそう!と焙煎した記録です。

焼き方のプロセスは、珈琲を飲んで感覚として大坊さんの焼き方とは方向性が違う気がしたので全く反対方向でのプロセスで試してみた。

深煎りコーヒーの苦い黒いコーヒーの場合でも焙煎のプロセスは大きく分けて大雑把には2つあると思っていて
火力を高温から初めて少しずつ弱めていくか
予熱をして弱火から徐々に高温にあげていくか
このようになると思っている。
今回は大坊とは反対の後者の方法で焙煎してみた
※もう一個思い当たる方法があることに気づいたけど、それはまた別のお話ということで

というのも次第に火力を上げていく焙煎方法は過剰な余剰な味をうまく焼きとってくれる。短い経験ではあるが焙煎を比べてみると、同じ豆で同じ程度の深さに焼いた時に、抽出される味にそのような違いがある気がする。特に浅煎りのコーヒーの場合にそう感じる。不要な酸味を消して、美味しい特徴的なところを残してくれる。
また大坊さんはカリブの豆は焼かない、自分の深煎りには合わない?的なことを言っていたので反対のアプローチにしたというのもある。

今回の目標である猿楽珈琲の「にがめ(キューバ)」はキューバの豆ということもあるが、後味がとてもクリアですっきりしていた。その一方でメイラード反応バリバリの苦甘い珈琲だったので、ゆっくり火力を上げていき、最後にガンガンに叩いて予熱で煎りの深さを調整してみた。

結果としては、なかなかいい線に行けたんじゃないかと思う。焙煎した日に飲んでいるのでまだ分からない部分はあるが、苦甘く後味はスッキリしている珈琲になった。うれしい。
ただ若干苦味が勝っているし、一体感というよりも、苦くて甘くなる感じであり、またメイラード反応感も薄いので、まだまだ道はとおいなーという結果だ。
だけどキューバを深煎りにするというのは考えてなかったけど、キューバは深煎りしてもスッキリとした味わいになってすげー美味しいことがわかった。

本当はキューバでシティローストくらいに焼いてみたいけど、あと4回ほど深煎りでキューバのポイントを探って見たいと思う。
いやーー珈琲焙煎は楽しい。自分で味を探っていくのは楽しいです。

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