信じる信じないは個人の自由

突然だが、私は宗教が嫌いだ。
宗教というよりも、カルトが嫌いだ

信仰の自由を謳い、信仰の自由を認めろと叫ぶくせに、自分たちは信仰しない側に自分たちの信仰を押し付けてくる。

有名な新興宗教がよく駅前にいるのだが、歩いてる私の前に立ちはだかってチラシを渡そうとしてきたり、突然、横から行く手を阻むようにして手を差し出して新聞を渡してこようとしたり、挙句、年端も行かない小さな子どもを使ってチラシを渡してくる輩までいた。

その小さな子は母親らしき私人に「渡してきたよー！」と嬉しそうに報告して親子で私に笑顔で会釈してきたのだ。
やめてやれよ、子どもが可哀想だろ？

1番腹が立ったのは電車で寝ていただけなのに肩を叩かれ起こされ、開口一番「いま幸せですか？」と聞かれたことだ。
お前に起こされた時点で不幸だわ。クソが。

押し売りはよくないよ。自分がされて嫌なことは人にしたらダメだよ。

私が通う大学にも1人いた。

入学まもなくして、「遊びに行こうよ」と声をかけられた。
私はその子の「笑っているのに目が笑っていない」笑顔が苦手だったので、丁重にお断りしたが他の友人たちは「いいね！」とその誘いにのり、新興宗教の集まりに参加させられたというのだ。

そういう姑息な手を使うからカルトが嫌われるし、宗教がきな臭いものになるのに…

でも、本人からしたら「大切な友だちを私の一番好きなところに連れて行きたい」という優しさだったのかもしれない。

当時、オウムやシャクティーパット、白の集団が流行った所謂カルトブームの時代で、連日テレビではカルト集団について報道されるほど、新興宗教が注目を浴びていた。

既に家で虐待されていた私は「神様なんておらんがな」という穿った見方をしており、宗教については生理的に無理…というレベルだった。

占いは好きだし、神社やお寺も好きだ、でもそれは様式美や、当たるかわからないものに対してくじを引くみたいなワクワクからくる好きという程度のもので、怪我をしたのは信仰が足りないからだの、この水を飲めばたちまち癌が治るだのという眉唾を信じるかと言われたら違う。

それこそ「あなたと私は住む世界が違う」という話になる。

なぜこの話を突然したかというと、うちは両家とも、とある別々の新興宗教を信仰しているからだ。

うちの元父親の祖父は新興宗教にどっぷりハマっていたが離婚したので今私は全く関係がない。

かたや母親のほうは祖父の親兄弟は新興宗教にハマっていたが祖父自身が「そんなものいない」と毛嫌いしてくれたおかげで私は3世にならずに済んだのだ。

おじいちゃんありがとう。

けれど、２つの家族を比べた時、二家族とも「貧困」「死にかけた」という経験をしていた。

人は弱いものよ、とCoccoも言っていたが、まさしく「人間が心の拠り所」として手軽に傷の舐め合いができる、それが新興宗教だったのだろうと思う。

新興宗教では「ハルマゲドンが〜」「信仰を疎かにすると地獄に落ちる〜」と神の名の下の脅し文句を連ねているが、残念ながら本当に神様がいるとしたなら、うちの家系は全員地獄行きだろう。

戒律があるとしたら、全員綺麗に破っているからだ。

元父親は不倫三昧で無職。なんなら90過ぎた祖母に中国に渡航する金をせびり続けている。

母親は男に走り子どもより快楽を選び

元父親の祖父は愛人に貢いで家を破綻させた

兄は妹に暴力と暴言で虐待を繰り返し

親戚一同はすべて知って保身に走り見ないふりをした

不倫相手の弁護士は不倫の果てに妻の地位を手に入れが、クズに見切りをつけて離婚し今でも弁護士としてどっかのジャーナリストを攻撃しているし

三番目の奥さんは私のサインを偽造して保険金をかけていた

人は徳を積むことで正しい人間になるものでないのかね？

こいつら原因マイナススタートじゃん。

徳はどこへ行ったの？ゴミの日に捨てた？

新興宗教だろうと、信仰心があろうと、結果的に周りを不幸にする人間はいる。

お天道様はみている、って言うけど神様なんていないから、太陽が見てるからなんだよ。

だから、私は宗教や信仰が嫌いだ。

医者が信用ならないと言う人もいれば、教師は聖職だと思い込む人もいる、カルトにお布施をすることで自分の存在意義を持つ人もいれば、私のように家族制度をクソだと思って人もいる。

何を信じるかはそれぞれで、何を信じてもいいと思う。

けれど間違っても子どもを「純粋な正義」の名の下でチラシ配りや布教活動に連れ回すのはやめたほうがいい。

神様だって子どもを犠牲にしてまで信仰を広げよなんて言ってないと思う。

仮に言ってるとしたら、それはもう神様じゃない。

他の宗教に文句言うような器の小さい神様を信仰して大丈夫？他人の価値観にたいして「可哀想、この人は地獄に落ちるわ」なんていうあなたが可哀想。

信仰は自由。

何を信じてもいいと思う。

でも、あなたがとったその親切や優しさが人を傷つける事もあるとわかる日が来るといいですね。