AirPods Proが欲しい人の背中をそっと押してみる

話題のAirPods Pro。
周りの友人にも「欲しい! けど高い……」という人が多くいて、買うのを躊躇している印象。
なので、そっと優しく背中を押してみます。
違うよ? 物欲沼に落としたいわけじゃないよ?

ノイキャン歴

ノイズキャンセリングヘッドホン歴は15年ほどで、歴代でもお気に入りだったのはゼンハイザーのPXC250です。今使ってるのは、ソニーのWH-1000XM3、それとAirPods Proです。

使ってみた感想

主な比較対象は、それまで使ってたWH-1000XM3です。

とにかく軽い、装着感がよい

これに尽きます。軽い! 小さい! 邪魔にならない! あとオーバーヘッドと違って髪型を崩さない!
装着感もよいです。空気穴が開いているおかげか、耳をぎゅっと塞ぐ感覚が少なく、長時間の装着もある程度楽です。
なので、今は外出時はほぼAirPods Proです。

音は、ヌケが良いけど低音は出ない

空気穴のおかげで、高音のヌケはとてもよい印象です。軽やかな曲はバッチリ。
逆に、耳をぎゅっと密閉しないので、低音は弱くなります。
音質としては、そもそもiPhoneはBluetoothのコーデックがAACまでしか対応できないので、ハイレゾ機と比べるのは酷かなと。
日常使いには十分な音質です。

ノイズキャンセリング性能について

いろんな人が気になっているであろうノイズキャンセリング性能について。
ざっくり言うと「不快な音域をカットするけど全部は防がないよ」という感じです。

地下鉄だと負ける

東京の地下鉄だと、割と負けます。ちょっとボリューム上げないと音楽聴きづらいかも。

街歩きには十分

例えば新宿駅西口地下広場の雑踏や、山手線の車内なら、かなり静かにしてくれます。普段使いには十分な性能です。

ほどよい遮音性と音の取り込み

特筆すべきはここです。感覚的なものなんですが、アナウンスの音声は割とキャンセルしなくて通してくれる印象です。
となると人のしゃべり声もそれなりに通してしまうのでは? と思われるかもしれませんが、かなり近づかないと丸聞こえにはならない印象。
電車内で、隣でしゃべられたら聞こえますが、3席ぐらい間があいてたら気にならないレベルまで静かになります。
電車やバスの乗り過ごしも、他ノイキャンヘッドホンに比べると少しは減るかなと。

外音取り込みモードは高性能すぎるぐらい

外音取り込みモードをオンにすると、ものすごい音を拾います。聴覚が何倍にも増幅されたみたい。
空気穴による適度な開放感もあいまって、外音取り込みモードなら人と普通に会話できるぐらい。お店の買い物でのやりとりも楽勝です。

他社製品と比べて買いか?

『そもそも比べるものじゃない』という感じです。

「日常に音を引いて足す」

AirPods Proのコンセプトは、これなのではと思います。
音のノイズを引き、そこに音楽やラジオという自分好みの音を足す。
だから人の声は割と聞き取りやすく(混ざりやすく)なってて、生活を阻害しない。
自分の周りの環境をコントロールするという要素が強いです。

他社のは「音楽を聴くために周りの音を極力排除する」

他社の、これまでのノイズキャンセリングヘッドホンはこちら。
騒がしいところで、いかに音楽にとってよい環境を作り出すか、という思想に基づいて作られてます。
どちらがよいかは、人と、シチュエーションによります。

買うべき人

・今までNC買ってこなかった人
・聴き疲れしないイヤホンが欲しい人
はじめてのノイズキャンセリングヘッドホンとしては、バランス含めよい入門機かと思います。外音取り込みモードを使えば、外出時に歩いても安心。
買って一番もったいないのは「使うのがおっくうになって持ち歩かなくなる」ですが、コンパクトなAirPods Proならその心配もないかと。

買わなくてもいい人

・がっつり音楽を楽しみたい人
例えば電車や地下鉄の中で、集中して音楽を楽しみたい、ラジオを聴きたい、という用途なら、他社のほうがより高性能なノイズキャンセリングと、ハイレゾ対応での高音質が楽しめます。

結論:ピッと(物欲センサーに)来たらガッと(レジに)行こう!

ホンマこれ。自分のカンを信じるべき。
買って損はしないので!

閑話。購入のコツ

今現在(2019年12月)は、とにかく品不足になっています。
私が買ったときは、朝9時ごろにWebのアップルストアを見て、「本日受け取り可能」の文字を確認。そこで注文画面に進むと、都内のいくつかの店舗(その時は表参道と丸の内のみ)でなら受け取れると出ていたので、速攻注文して抑えました。
参考になるかは分かりませんが、メモ書きとして。

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