10年間ほど「ことば」の研究をしていました、という話②♪
こんにちは(^ ^)
普段は大学で「英語」と「異文化コミュニケーション」を教える仕事をしています、水月むつみです。
前回、私が「気遣い」をテーマに「ことばの研究」をしていた話をしましたが(こちら)、そもそも「ことばの研究」がどういうものかが分からない人も多いかもしれません。
「ことばの研究」って、どーやってするの?と笑
前回お伝えしたのは、「気遣い」の言葉の起源にさかのぼって調べること。
それも「ことばの研究」の1つです。
他には、人びとがどうやって「会話」をしているか?それを調べるのも「ことばの研究」です。
私も会話の研究をしていましたが、会話の研究で大切なのは「言っていることとやっていることは違う」という前提です。
「言っていることとやっていることは違う」
普通、よく言われるのは「言ったことはやりなさい」とか「言ってることとやってることが違うじゃない!」とか「言ってることとやっていることが一致してる人がいい」などなど。
「言ってることとやっていることが違うのはおかしい、怪しい」という前提が一般の人びとにはあります。でも、研究レベルでの前提でいえば「言っていること」と「やっていること」が違うのは当たり前です笑
そもそも、言っていることとやっていることが同じなら、「言っていることとやっていることが違うじゃない!」なんて発言すら出てこないはずなんです。
一体どういうことか?
説明していきますね。
例えば、「大っ嫌い」という言葉の使い方を見てみると。
「大っ嫌い」という「ことば」を人に言う場合(そんな場面はとても稀だとは思いますが、設定として笑)、「私はあなたが嫌いである」ということを表現していますね。
では、とても怖い声で怒りながら「大っっっ嫌い!!!」と言う場合と、恋人に向かって可愛い声で可愛く「だいっきら〜い♡」という場合では、どうでしょうか?
全然違いませんか?
「大っっっ嫌い!!!」は相手に嫌悪感を伝えていますが、「だいっきら〜い♡」は相手に好意を伝えています。同じ「ことば」を使って、全く真逆のことをしていることになります。
同じ「ことば」を使っていても、つまり、同じことを言っていても、やっていることは違う。私がさっき言った「言っていることとやっていることが違う」というのはこういうことです。
「大嫌い」と言いながら、「大好き」を伝える。それは極端な例ですが、それと同じようなことを日常的に私たちは「ことば」を使ってしています。そういうような「ことば」の研究を「気遣い」について、私は長い間していました。
なので、私は人びとが使う「ことば」に関して、とても敏感です。一度言われた話は大体、覚えています(ぼーっと上の空で別世界に言っていない限り笑)。
その人が、その「ことば」を使って、何を伝えているのか?
を読み解くのも得意です。
その私が持っているチカラを使って、みなさんにできることがあるかなあと思っています。
その「ことば」と「アート」が、私の人生の中では結びついていて、その2つがどうやって結びつくのかという話までなかなか辿り着きませんが笑、また続きを書きますね。お待ち下さいませ♪
そして、最後に付け加えておきたいことは、私は「言っていること」と「やっていること」が違う事例を山ほど目の当たりにしてきたからこそ、その2つをできるだけ一致させて生きていきたいなと思っています。
大切な人に対しては、特に。
(つづく)
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