見出し画像

人は体験したことしか分からない?

「人は体験したことしか分からない」

という言葉がありますが、そう思いますか?

体験すると分かることはたくさんあると思います。

食べ物でも実際に食べてみなければ分からない味もあるし、実際に行ってみなければ分からない空気のきれいさや、実際にライブに行ったことで聞くことのできた音や声の感じなど、体験によってわかることはとても多い。

でも、体験しなければ絶対に分からないとは限らない部分もあるとも思います。

私は不登校になったことはないですが、不登校の子が主人公の小説を書いたことがあるし、父親を亡くしたことはないですが、父親が癌で死んでしまった人が主人公の小説も書いたことがあるし、婚外恋愛をしたことはないですが、婚外恋愛中の人が主人公の小説を書いたこともあります。

体験したことしかわからないなら、そんな小説は書くことができません。

感覚的なものは体験しなければ分からないことが多いとは思いますが、体験しなければわからない、ということばかりを言うならば、それは人に想像力がないことを強調することになってしまいます。

自分が体験したことがある狭い世界のことだけしか書けなくなってしまい、小説家という職業も成り立たないでしょう。

もっと究極的に言えば、体験したことしかわからないなら、誰も死については何もわからないことになってしまいます。

今、この世に生きている人で死を体験したことがある人はいないのですから笑

そして、それは周りの人とのコミュニケーションでも言えること。

自分が体験したことはなくても、その人から話を聴くことで、その世界に入り込むことができる。体験したかのような感覚になることもある。

実際に体験して、そのなんとなくの雰囲気やストーリーなどを感覚的に知ることはとても大切だと思いますが、それだけにとどまらず、「人の想像力」を育むことによって世界はもっと豊かになっていくんじゃないかと思います。

そんな想像力を育める「アート」の活動のグループ「おむすびアート」へのご参加はこちら↓からどうぞ♪


(逆に言えば、想像力を使ってみても、どこまでもわからないところがある、ということを知って改めて体験の重要さがわかる、ということにもなるのでしょう。)

Xもやっています。


いただいたサポートは「おむすびアート」の活動に使わせていただきます♪