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カラオケが苦手だった私が歌うようになったのは♪

私は声がとても小さかったので(今でも大きくはありませんが)、人前で話すことはもちろん苦手、人前で歌うなんてもってのほか、という人間でした。

その私が、歌を習いにアメリカにまで行ってしまい、今では演奏会に出て、歌の音声配信もするようになっているのですから、人生とは不思議なものです。

音楽は小さい頃から好きでした。3歳からピアノを毎日のように弾き、小学校ではフルート、太鼓、エレクトーン、高校ではバイオリンをかじり。音楽に触れない日はない生活。

でも声が出ないので、カラオケは苦手。歌うとしても、「入れなよ〜」とせっつかれて、やっと歌う程度。その苦手意識がちょっと変わったのが、高校のオーケストラ部のみんなとカラオケに行った時のことでした。

しぶしぶ「星になれたら」を入れて歌ってみたら、「この曲、むっちゃんの声に合ってるね」と褒められたのです。

「こういう歌なら歌うのもいいのかな〜」とちょっと苦手意識が薄れ、それから少しづつ、カラオケで歌うようになりました。

そして、ある時。

当時、通っていたマッサージ店の人たちにカラオケバーに誘われることが度々あり、たまに行くようになりました。そのカラオケバーというのは、お店が1つの空間になっていて、モニターがあり、誰でも曲を入れて歌えるスタイル。

つまり、自分の歌が見知らぬ人に聞かれてしまうという、恥ずかしがり屋さんの私にとってはシンジラレナイ空間…

お友だちと一緒に歌ったりして、少しずつ慣れてきたある日、ジブリを歌って欲しいと言われて、「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」を入れて一人で歌ってみました。

すると、歌っている途中で…

遠くの方でわいわい騒いでいた男の子が、こちらを振り返って、

「キレイです!」

と、大きな声で叫んだのです笑

私も周りの人たちも、ビックリして、きょとん笑

何とか最後まで歌いましたが…
知り合いに褒められるのはお世辞かもしれないけれど、全く見知らぬ人にも声を褒められるというのは、私の声には何かあるのかなあと思い始めたのがその時。

当時は私が歌を習うことになるとは思ってもみませんでしたが、この曲は、そんな思い出の曲です。


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