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ないものねだり

2024.02.24(土)。
ただいま、明朝は午前4:19。

寝につけない。
だとしたら綴れる限りの記録を認めよう。
おそらく、途中で寝落ちするのだろうが。。

きっと、殴り書きの駄文になると思われる。
全米が鼻で笑うくらいのノリで気楽にご覧いただければ、幸いである。




2月も残り1週を切った。
早いもので、門出の季節が近づいている。

私においても、先日更新したnoteにて、卒業が確定した旨の記事を投稿した。


そしてそれに伴い、私が塾バイトで働く期間も2月一杯であることが正式に確定した。
大学1年の春から丸4年、長いような期間も、ここまで来るともはや光陰矢の如し
4年になってからは駆け抜けていくように早かった。


それゆえ、ただでさえ短い年明け以降の3学期など、昨日のことのように感じることもある。


私はこの4年間の大学生活を塾とともに歩んできた。
何なら、

塾あっての私だったかもしれない。



正直、4年も続くと思っていなかった。
4年も続けられる気がしてなかった。
始めた頃なんて


とりあえず世話になったし



多少の恩返し程度で良いという、軽い気持ちだったから。
今思えばなんと無責任な。
そりゃ、過去の先輩たちに迷惑かけますわ。
馬鹿にも程がある。

ただ、やっていく中で堅苦しかった自分のネジが、良い意味で音を立てて外れていくのを実感していた。
おそらく、3年になってすぐの頃だろう。
ベテランの域に入ってきたこの辺りから、校舎の中軸を担うようになり、交流の機会が増した。

最初は、心労を減らしたい、負担を下げたいという、あくまで自分ベースで得をしたい。
そのくらいの心の持ちようで「ぶっきらぼう」になった。

だが、それが良い意味で捉えれば「フランク」なのだろう。
この頃から、指導させていただくメンツが定着してきたのは記憶に残っている。
ありがたい支持をいただけた結果の現れなのかもしれない。


しかし、こうした盤石も不変なものではない。
あくまで、大学生によるアルバイトだ。
本質的には流動的なものである。
だからこそ、変化を求められるタイミングも生じる。
今回でいえば、私の卒業による変化で、多数のコマが変化するだろうし、己の生活も変わる。


正直、恐怖感を抱いている。
頼もしい人たちがいるとはいえ、コマの変化で戸惑う生徒が出てくること。
4年間を塾と共にしてきた私から、塾がなくなること。

考えたくない。
失いたくない。
終わりたくない。 


ホメオスタシスの原理だろう。
恒常性を保ち、変化を嫌う。
無意識的にではあるが、発動している。
そういうことだろう。

今、溢れ出てくる想いのままに書き連ねて考える。
2年間、入試対策授業など含め至る場面で担当してきたあの人。
ここ最近になって、私が塾講生活をどう終えるかという最期のプランにもはや協力していただいているような気がして。
スケジューリングを調整していただいたのは、私の記憶に新しい。

毎回の、塾での全ての授業が楽しくて。
その一方で、回数が減ることに焦りを感じて。
内面からくる焦りや寂しさを紛らわすために、彼女に

「もう少しテスト対策やらん?」

と訊いてしまっていた。


そう、

ないものねだりな自分がいた。


どちらにせよ終わりが決まっているのに。
その終わりという事実を受け入れたくない。
貢献できるならなんだっていい。
情けないお願いをしていたかもしれない。

しかし、自分に対する事実を避けるための材料がそれだったのかもしれない。

いや、それしかなかったのだろう。


ただ、その些細な要望に対して応えてくれるという素晴らしい成長意欲
それがあることを過去に何度も立ち会った。
人間の可能性を感じさせてくれた。
教える身分なのに、気づけば尊敬していた。

だからこそ、最後の一瞬まで。
進化のワンシーンに立ち会いたくて。
拙い説明でも良い表情で理解を示してくれる。
それによって、ヘタクソな自分が認められた気がして。
普段はマイナス思考の自分が、ポジティブになれる瞬間。


たとえ1人の人間でも、よりよい人生のための後押しができるなら。
今の私はそれが原動力だ。


それにしても、この判断が後に良い方向に転んだ場合のメリットが、あまりに大きすぎるだろう。
だからこそ、本人の同意のもと、出血大サービスでくまなく教えたいという思考回路になっている。




昨日になって、2月もラスト1週間となった。
残す出勤も、片手で数えられる程度。
土曜日の私の担当には、特に固定の面々が名を連ねる。


新3年生を中心に、この先を共に歩んで成長を目撃できないことが非常に惜しい。
ましてや、教育実習で関わった生徒には特別な信頼を頂戴している。

彼らの1年後がどうなるかなんて当然分からない。
もちろん私だって、1年後には勤める会社を退職(や)めているかもしれない。
ただ、1年後やその先にも、こんな変人のことを限りある記憶のメモリーの中の片隅にでも、星屑のように存在させてくれている人がいたら。。。
それだけで私はお酒が進んでしまう気がする。


泣いても笑っても、のラスト1週間が昨日から始まった。
たかが塾講師。
されど塾講師。
それでも向こうからしたら指導者。
2/29(木)、最後の授業を終えるその瞬間まで、後悔の無いように終えたい。

もう充分でしょう
私ないものねだりしたくない


(乃木坂46「ないものねだり」より)



4年間で私の責任感は大きく変化した。
そして、人間としても、僅かながらに成長したと思いたい。
いや、多分しているだろう。
その恩返しとしての勤務の積み重ねが、4年間だったのではないか。

さて、このあとは土曜の最終出勤。
2年間レギュラーとして活動して、たくさん楽しんだ土曜会。
泣いてもいいや。
とにかくフル回転できれば、それで良い。

将来、お酒を嗜む際のアテになるような1日。

こう、なるように。
楽しみましょう。


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