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俺流・漫画の描き方

このnoteを見たのです。

で、「自分の漫画の描き方」ってなんだ? と思ったので、自分もまとめてみようと思ったのです。
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なお、私はコミケやコミティアという同人誌即売会で漫画同人誌を年4~6冊程度発行しているタイプの人間で、描いた漫画は以下のようなものになります。

拙作「明るい時刻表3」より1p漫画

この漫画を見て「これくらいなら俺でも描けそう」と思ったら、いますぐ漫画を描きはじめた方が良いです。漫画を描ける人間は常に足らないとされており、引く手数多です。



描き方の本を手に入れる

「漫画の描き方」という本は世間に星の数ほどあるが、個人的には以下の3冊を読めばいいと思っている。(私は「三種の神器」と呼んでいます)

漫画描き方本 3冊

いずれも超有名であるが、かなり昔の本である。当然デジタルお絵かきの話は載っていない。現代のSNS時代に通用するのか? と思われるかもしれないが、心構えなど根本的な部分はあまり変わっていない。
人によって向き不向きはあるかもしれないが、3冊のうち1冊でも自分に合えば儲けものだろう。

なおマンガの技術的な本として、手元に届く範囲の本棚に刺さっている本は以下の本くらいである。

マンガや絵の描き方を知りたい場合「小~中学生向けの本」が最もおすすめである。大人向けの本は中級者以上になってから手を出しても全然間に合うと思う(値段もかなり高いため)。

マンガを読む

マンガを描きたいなら、マンガを読むべき」である。
当たり前だろうと思われるかもしれないが、非常に大事な事である。

「俺は独創的な漫画を描きたいから、他の漫画は読まない」という人も居るかも知れないし、現にそれで凄い漫画が描ける可能性はあるのだが、難易度が高くなってしまう。むしろ「独創的だと思った漫画が、実は既に先駆者が居た。ありふれていた」という事故(一般的には車輪の再発明と呼ばれる)が起きる可能性高い。私の考え方としては「難易度の高い道は極力避けるべき」である。通常状態でも難易度高いので、わざわざ上げなくてもいいだろう。

とりあえず手の届く範囲にある漫画を読んでみよう。

今から漫画を描くならデジタルで

今から漫画を描くのであればデジタルで描くのを強くオススメする。デジタルお絵かきはいうなれば「メガネ」のようなもので、ぼやけたイメージを矯正する便利ツールが沢山あるからである。
ただしデジタルお絵かきの難点としては「色紙を描いて、みたいな場面で色紙が描けない」という点があり、この点は私も非常に苦虫を噛んでいる。

ツールは何でも良い。私はMediBang Paintという基本無料のお絵描きツールを使っている。一般的に人気なのはクリスタ(CLIP STUDIO PAINT)と思われる。

4コマ漫画は簡単なのか

私見としては「4コマ漫画はわりと難しい」である。4コマ漫画はコマ割り(ページの中にマンガのコマを割り振りすること)を考えなくて良い点は優れているが、裏を返せば視覚的効果で差をつけにくいので、目を引くためには話が相当面白い必要があり、難易度が高い。
もっと難易度が高いのは「1コマ漫画」で、これは相当漫画が上手くないといけないので、同様に初心者にはおすすめはしない。
1~4ページ程度で「普通の漫画」を描いてみるのがいいと思う。

長編漫画の基準がインフレしている気がする

16ページくらいの漫画は「長編」の漫画である。読者側に立つと16ページはそこまで長いように思わないが、描く側に回るとこれは間違いなく長編である。長編漫画は途中で話が垂れたりするとつまらなくなり、故に難易度も高いので、初心者にはおすすめしない。「俺は長編漫画を描く!」という気概があるのなら、まずは4ページ前後でやってみた方がいいです。

マンガの台詞フォント

マンガの台詞に使われているフォントは「アンチック体」と呼ばれている。これはゴシック体の漢字と、明朝体の"かな"が混ざった字体である。

MediBang Paintで使える「アンチック セザンヌ」というフォントを使用

最近の漫画では様々なフォントが入り乱れているが、基本はアンチック体である。のでこれを知っておくのは非常に重要である。アンチック体のフォントはフリーフォントでも選択肢が幾つもあるので、持っていなければ使えるようにしておこう。

顔漫画でもOK、ただし・・・

顔漫画とは「コマにキャラクターの上半身ばかりが出てきて、それが延々と続く」ような作品の事であり、避けた方がよい題材としてよく出てくる。
だが私見は「顔漫画でもどんどん描いてOK」である。話が面白ければ大体許されるからである。それでもなお顔漫画である事を指摘してくるのは、同業者であろう・・・。

ただし、一点留意すべきなのは「顔以外も描ける人の描く顔漫画は、明らかに構成が上手い」という事、すなわち「描けるけど描かないと、描けないから描かないには、雲泥の差が存在する」のである。ので、描ける側に立ったほうがいいのは事実である。
ちなみに私は「描けないから描かない」方に分類される。

面白い話ってどうやって描くんだよ

それは私が一番知りたいし、教えてほしい。
ただ、考えてみると面白い漫画というのは「テンポが良い」事が多い。描きたい・表現したいメリハリが付いている漫画は大体面白い。ので私としては「100考えた事のうち3~10くらいを使う」ように心がけている。それくらい削ぎ落とさないとテンポが良くならないので・・・。

モチベーションが第一

「漫画は描かないと生まれない」ので「描くことが大事」である。
私より絵が上手い人が描かなくなってしまう場面を幾度となく見てきており、描かなくなった理由にモチベーション喪失が上がる例もしばしば存在するように見える。

モチベーション維持の方法は様々であるが、私としては「難易度の低いものを選ぶ」ようにしている。漫画を描く事に限らないが、世の中のものには「難易度」がラベル付けされていないものが多く「初心者が高難易度に突っ込んで玉砕する」事がしばしば発生する。玉砕すると大体モチベーションは地に落ちてしまう。モチベーション維持を考えたら玉砕は避けたい。

「低難易度のものばかり選んでたら成長しないのでは?」という点についてだが、難易度が低くても漫画を完成させる事に経験値は溜まっていくので、若干遠回りではあるが上手くはなると思う。
とにかくモチベーション第一である。

おわりに

見返してみるとまとまりのない話になってしまったし、精神論が多い気がするのだが、モチベーション維持というかメンタル管理がかなり大事だと思うので、そのまま掲載する事にしました。

以上



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