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翻訳って何なのか本当にわからない(から考えたい)

2日目のお題は「今やっている仕事、学んでいること」です。

私は翻訳について学んでいます。
自分で翻訳するのもとても好きです。ゼミで文学作品を翻訳したり、映画に字幕をつけさせてもらったり、本の下訳をさせてもらったり、どれも楽しい経験でした。

でもひとつの言語を別の言語に移し替えるって、実はすごく無謀な試みなんじゃないかと思います。そんなことやってもいいのかな、でもやるしかないな。そんな感じです。

翻訳についてどう考えればいいのか、何を語るのが建設的なのか、自分なりに納得したくて勉強しています。
西洋の翻訳理論も読みつつありますが、そこで想定されている、ある程度近しい西欧言語間の翻訳と、英語と日本語の間の翻訳ではかなり事情が違うかもという気もします。日本の翻訳論の伝統ももっと学びたいです。
いろんなジャーナルを見ていると、みんなの関心は異言語間のしかも文芸翻訳には全然限定されないんだなとわかり、翻訳という言葉の広がりを感じます。翻訳ってどこにでもある。

個人的には、英語圏の怪談が明治以降の日本でどう翻訳されたかを研究しています。院生ですが隠棲していてもう余生みたいな雰囲気なので、大好きな翻訳と昔から好きな怪談をどっちも扱えるお得なテーマにしちゃいました。

誰が何を選んで翻訳したか、どんな媒体で出版されてどんな人が読んだか、翻訳作品について誰が何を言ったか、実際の訳文にはどんな工夫がされているか、このジャンルの翻訳に特徴的なことはあるのか、そんなことを調べたり分析したりしています。いつかは英語の怪談の日本での受容のされ方や、翻訳作品の日本の作家たちへの影響なんかに自分なりの考えを持てたらと思っています。

自分の学んでいることについて、恥ずかしくてあまり話したことがありません。ここならあまり人も見ないからこっそり。今日のお題は難しかったです。これからもっと自信を持って話せるように、もりもり研究していきます。

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