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育業のすすめ

あなたの周りには、育業をとっている人がどれだけいるだろうか。


世間の風潮として、男性が仕事を休んで育児に参加することが認められるようになってきた。
一方で、制度としては確立しているにもかかわらず、職場の事情で育業を取れない人もたくさんいるんだと思う。もちろん、男性は働くべきで育業なんてとっていられない、取るつもりなんてないと言う人もいるだろ。


育業は、あくまで1つの選択肢なので、その選択を使うかどうかを決めるのは本人だ。


私は、今年の4月から来年の3月まで1年間の育業を取得した。職場で1年間男性が休むのははじめてのことだった。ベテランの事務職員の方も「はじめての事なので…」と、いろいろなところとやりとりしながら、私が育業を取るために尽力してくれた。本当に感謝しかない。

育業をとって約4ヶ月が経ったが、本当に育業を取得して良かったと思っている。私がこの4ヶ月で、大きく感じたことは2つだ。


①子供と関わる時間がたくさんできる

今までは、平日の夜、土日など仕事以外の時間を子供と過ごすことにあてていたが、育業を取ったことで、毎日ほとんどの時間を子供との時間に充てることができている(そのための制度なので、もちろん当然ではあるが)。

そのおかげで、日ごろの子供の小さな成長にも気づくことができるようになり、小さな成長が子供を見守る楽しさに変わっていった。例えば、今まではバスや乗用車も一色単にブーブーと言っていた息子が、バスを指差してバスと言うようになったり、「とってー」と言って拾うのを願いしてきたり、そんな小さな成長に気づくようになった。


また、今までは妻の方が「今日はご飯の食べが悪いから、体調悪いのかなあ」と、息子の異変に気づいていたが、毎日見るようになってからはそういった変化に私の方が気づくようになった。

②家事育児の大変さがわかる

今までは妻が子育てと家事を担当してくれていた。妻はよく「しんどい」、「つらい」、「今日は何時に帰ってくるの?」と口にしていた。

そういった言葉を聞くたびに、妻の家での子育てや家事の様子を想像していたが、正直、自分がその立場になってみると想像よりも圧倒的に大変だった。子供を見ながらの、家事は1人でやるのよりも何倍も時間がかかるし、子供の通院は1日がかりだ。


こうやって家事育児をする人の立場に立ってみたことで、自分の甘さや、自分は仕事を言い訳に家事や育児を逃げてきたのではないかといったことにも気づくことができた。


以上の2つが、育業をとって私が感じた事。


この2つを感じるようになってから、子育てしているパパやママに会うために頑張れと言う気持ちになるし、何よりパパやママは動詞のように感じる。


子供を寝かしつけるために、夜中抱っこをして外を歩いていたことがある。すると偶然深夜にもかかわらず同じように子供を抱いて歩いているお母さんを見かけた。お互いに目があって笑いあい、こんばんはと挨拶をした。たったそれだけのことだったが、あのお母さんもがんばっているんだなぁと感じると、なんだか自分も頑張れた。


家事育児をして今年のこんなエピソードがたくさんある。そして人とのつながりの大切さも感じることができた。



きっと多くのパパが子供のために休みを取りたいと思っているにもかかわらず、取ることができない状況にあると思う。でも、会社の人にどう思われるか、上司にどう思われるか、復帰したときに気まずい思いをしないか、そんないろいろな心配事があるが、もし育業をとり大と思ったら、迷わずとって欲しい。

子供と過ごせる時間はわずかだ。他人どう思われようと僕は育業をとって、家事育児に取り組む毎日を遅れて本当に良かったと思っている。


たくさんのパパが、そういった社会や世間や会社の女に負けずに、子供と過ごす時間がたくさん増えるといいなと思う。

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