SpaceXが先週発表したスターシールドについて

SpaceXが先週に発表したスターシールドですがSpaceX側は政府クライアントの国家安全保障上のニーズに応える衛星を構築したということ以外、内容については多くを語りませんでした。
このプロジェクトに詳しい人達は、気候変動の研究、ミサイル追跡監視などの機能を持つだろうと語っています。
スターシールドは実は4年前から秘密裏に運営されてきました。ロシアのウクライナ侵攻以降、さらに日ごとに重要度を増してきています。
SpaceXのCOOはペンタゴンとの契約をめぐって数十憶ドルがかかっていると従業員に伝えました。
スターシールドは今後、連邦政府からの収入の依存を深めていくと思います。
SpaceX社の他の事業として衛星インターネットサービスのスターリンク、ロケットのスターシップがありますが今までイーロン・マスクの個人資産とロケット打ち上げによる収入に頼ってきました。なのでスターシールドの成功は財政的に大きな恩恵があります。
しかし、政府との関係が深まるにつれてイーロン・マスク氏の人格がリスク要因になると言われています。
過去には、連邦薬物法に反してポッドキャストでマリファナを吸引したことでNASAに懸念を抱かせたり、最近ではスターリンクへの出資を巡りウクライナ政府および米国政府とTwitterで争ったことなどさまざまな問題を引き起こしました。
国家安全保障のシンクタンクであるMetrea Strategic Insightsのトッド・ハリソン氏は「イーロンの言動は良くない形で国家安全保障と地政学に干渉している」と述べました。
ハリソン氏はさらに「イーロンがテスラ、ボーリングカンパニー、ニューラリンク、Twitterに集中すればするほどSpaceXと政府の関係にとっては良いことだ」と述べた。
現在、SpaceXが米国国防総省のために打ち上げた衛星は二時間ごとに地球を一周しています。
SpaceXが連邦政府から獲得した契約は2021年に22億ドル、2022年に28億ドルこれらの大半はNASAからのものになっています。(機密扱いの契約は除外されています)

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