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(R4)行政書士試験に基本独学で挑戦した感想

2022年は生物分類技能検定と並行して、行政書士試験の勉強をしていました。基本独学です。ただし、予備校の模試は受けました。2022年が初回受験で、残念ながら不合格でした。需要があるかはわかりませんが、勉強の状況を述べてから感想を書いていこうと思います。


私のスペック

  • 大学卒業以来、ずっとITエンジニアをしています。

  • 大学は理工系で、工業化学科を卒業しました。学部卒です。高偏差値帯の大学ではなく、普通の私大卒です。

  • 10年以上前に弁理士試験に挑戦したことがあり、1級知財技能士です。ですので、法令の読み方は理解しているつもりです。しかしながら、当時勉強した内容と行政書士試験科目との関連性は低いです。

  • 個人情報保護や情報セキュリティは、私の業務の一部です。

2022年の勉強法

2022年5月に受験を決心しました。書店で購入できるようなテキスト、問題集を使いました (不合格のため、営業妨害になったら嫌なので、具体的な教材名の記載は控えます)。

①基本テキスト
②基本問題集
③過去問集 (法令)
④過去問集 (一般知識)
⑤記述式・多肢選択式問題集
⑥最重要論点
⑦公務員試験 時事対策テキスト
⑧公務員試験 時事対策問題集

①は法令部分だけ1、2回読みました。②は相当に周回しました。③は民法総則の最初の数十問をかじっただけで活用できていません。⑤は試験直前に使いました。⑦⑧は1、2周しかしていません。④⑥はまったく活用できていません。

予備校の模試は3回程受けました。⑨模試の解説は繰り返し読みました。そのため『基本』独学ですが、完全独学とは言えませんね。

テキスト・問題集・模試には、大抵⑩付録資料が付いていますが、付録は相当に周回しました。

他には、法令を素読(⑪)しています。

まとめると、
①をさらっと読んだ後、
②⑨⑩は相当数周回、
⑤⑦⑧⑪を少々、
他はあまり手をつけられませんでした。

なお、情報通信・個人情報保護については、業務経験がありますので無勉です。

2022年の勉強時間

2022年5月に受験を決心し、勉強を開始しました。以下は各月の勉強時間 (行政書士試験対策) の概算値です。勉強時間に模試を受けた時間は含みません。

5月 4h
6月 13h
7月 30h
8月 36h
9月 61h ※9/3模試1回目、9/17模試2回目
10月 52h ※10/2模試3回目
11月 49h ※11/13本試験
合計 244h程度

数字を見るとわかりますが、9月から本腰を入れて勉強しました。10月は前月比較で勉強量が減っていますが、これは並行して生物分類技能検定の試験勉強もしていたためです。

成績の推移

  • 9/3 模試1回目
    総合92点 (法令択一60点、法令記述0点、一般知識32点)
    試験2か月前だというのに、成績が悪くてびっくりしました。行政書士試験のテキストは憲法から始まるものが多いですが、憲法から手をつけるとこうなりますので、気を付けてください。行政法から着手することをお勧めします

  • 9/17 模試2回目
    総合124点 (法令択一96点、法令記述8点、一般知識20点)
    前回から2週間後ですが、法令は伸ばせたものの、一般知識が足切りレベルで大変焦りました。一般知識は全く勉強していなかったのですが、しかたなく、この後一般知識に手を付けました。

  • 10/2 模試3回目
    総合116点 (法令択一80点、法令記述0点、一般知識36点)
    一般知識の成績は回復したのですが、今度は法令が大きく低下しました。完全にモグラたたきで、新しいことを学べば、前に覚えたことを忘れてしまう状態でした。

  • 11/13 本試験
    総合164点 (法令択一100点、法令記述16点、一般知識48点)
    法令択一の成績が回復し、直前に記述対策もしたのでその分も上乗せできました。また一般知識が易しかったように思います。しかし合格には及ばず。

感想

  • 法令問題が難しい
    巷では簡単と言われることもある行政書士試験ですが、初学者には相当に難しいです。244時間程の勉強量では、当然ながら合格できませんでした。とはいえ、後16点 (択一4問分) でしたので、法令科目を底上げしたり、記述対策をすることで、なんとかなりそうな感触もあります。

  • 基本問題集だけでは全然足りない
    やはり肢別問題集や過去問集の周回は必要かと思います。

  • テキスト・問題集・模試の付録は有効
    肢別問題集や過去問集をやっていない分、基礎力の向上に役立ちました。

  • 一般知識は捨てないほうがいい
    行政書士試験は300点満点中180点で合格、つまり6割です。その中でも一般知識の配点は54点もありますので、捨てるのはもったいないです。

  • 記述式はあきらめないほうがいい
    記述式の配点は60点です。行政書士試験では、その年の択一正答率によって、記述問題の採点の厳しさが変動するらしいですが、直前期のほんの少しの対策で16点も加点できたことを考えれば、得点源になり得ます。

  • 商法対策は悩むところ
    今のところ、商法につっ込んだ対策はしていませんが、5問 (20点) を捨てるのももったいない気がしています。深入りしすぎないように手をつけるしかないですね。

  • 模試の点数が悪くても、その年の受験をあきらめてはいけない
    がんばればなんとかなるかもしれません。可能性はゼロではないので。むしろ勉強をブーストしたほうがいいです。諦めたらそこで試合終了ですよ。

  • 基本独学可能に思えるが、模試は受けた方が良い
    司法試験・予備試験・司法書士試験受験生や、法学部生で自信のある方以外は、予備校の模試を受けた方がいいです。模試を受けないと、自分の実力や弱点がわからないし、勉強方法の修正もできません。

とりあえず、2023年度も受験予定です。

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