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Family Song by seaism

今年から、”ファミリーランチ”なるものを始めた。

家族でご飯を食べる、というイベントだ。

何ら特別なことではない。という家族もいるだろう。

しかし、私の家族にとってはとても実現が難しいことなのだ。


それは、なぜか。

1.家族がみんな一緒に住んでいるわけではないから。(うん)

2.外食の文化がないから。(うんうん)

3.姉兄妹間での冷戦が続いているから。(うん?)


まず、

1.家族がみんな一緒に住んでいるわけではないから。

これは初級。

実家に住む父母、彼氏と同棲する姉、実家にいる兄、と一人暮らしの私。

3か所に点在する人間たちが一か所に結集する必要がある。

全国津々浦々ではなく、神奈川と西東京と東東京。(非常に簡単)

難しくさせているのは、仕事。

アルバイトという肩書で、GWも出社する姉。

夜勤が多く、休みが不定期な兄。

私は基本柔軟だが、たまに週末で弾丸旅行。

まあ、揃わない。誰かしらが欠ける結果になる。(大概兄)


次に、

2.外食の文化がないから。

私が小さいころの記憶。

外食はキョウダイ誰かの合格お祝い。(で焼肉)

あるいは、父が仕事で不在時のくら寿司。

(か、旅行時)のみ。

子供って外食が好きだ。特別感があるから。

この文化は根強く、未だ家庭主義。(いいことだ)

だから、大変なのは父を引っ張り出すことだった。

しかし、最近は子供たちも家を出て、一緒に食事をする機会も減ったためか

ファミリーランチの説得は意外と容易だった。ただ、月1回が上限。苦笑


ファミリーランチの裏テーマ(というか誕生秘話)として

①父を引っ張り出すこと。

②家ではあまり話せないことも、話すこと。

があった。(母姉私間で)


病気になって入院した父。

寡黙であまり話をしない父。

ここで今一度、家族になろう。的な。(感動ストーリー?)

というよりは、現実的に当たり前じゃない日々を大切にしたかったから。

いつか、後悔しないように。(あれ、やっぱり感動ストーリー?)


最後のハードル。

3.姉兄妹間での冷戦が続いているから。

これがもう根源。我が家の癌。もう10年くらい。


そもそもの原因はもはやわからない。

私が中学3年くらいのときかいつか(当時、1人寮生活中)

兄がうつ病になったと聞かされた。

信じられなかった。兄が、ということが。

小1からサッカーをやっていて、難関中学にも合格して、

友だちも多かったし、いわゆる”人気者”な方だったから。

なんで?かを掘り下げると際限がないのでここではカット。


そんな兄と姉が実家で口論になって、だか

兄が姉に放った言葉がきっかけだかなんかで

ほつれにほつれて2人は口を利かなくなった。

最初は頑固な2人を見て、どうにか仲裁しようとしていたが

これがまた一筋縄ではいかなくて(なぜか)断念。


それから、うん年の月日が経って今日。

うん年ぶりに家族5人が集結。(奇跡)
※今年のこれまでのファミリーランチは兄抜き

何を話せばいいのかとか、気まずくなったらとか

無駄に考えないようにしていた。

会話が一つ一つと繋がって、次第に姉兄間でも会話がなされていった。

”時間が解決してくれる”、って本当にあるんだな。


実現して良かった。父と母のためにも。

家族が気まずいとか、家族の問題って意外に大きい。

切っても切り離せない縁、存在だから。そこがストレスになるのは痛い。


オーストラリア留学中、Family-centredなホストファミリーに触れたとき

家族・兄妹ですごく仲が良い友達家族に会っているとき

いつも何だか胸が苦しかった。

「うちとは違う」

そうは思っても、無理にくっつく必要はないかもだけど

ずっと願ってた。



うん年ぶりに、家族になった、というお話でした。(チャンチャン)