真夏の大冒険 【Day-1】奥穂高岳
2021年8月。
東京を舞台に真夏の祭典が繰り広げられる中、3泊4日の予定でテントを担ぎ、北アルプスの山域を訪れました。
今回の行程
山と高原地図を眺めていて、欲張りだと自覚しつつも引いてみたルートがこちら。
Day-1:上高地→横尾→涸沢ヒュッテ→奥穂高岳→涸沢ヒュッテ
Day-2:涸沢ヒュッテ→横尾→槍ヶ岳
Day-3:槍ヶ岳→西鎌尾根→双六岳→鷲羽岳→水晶岳→槍ヶ岳(トレラン)
Day-4:槍ヶ岳→東鎌尾根→大天井岳→燕岳→中房温泉
不安材料は、日程後半にかけて台風が接近中なこと。
てんくらと相談しながら、歩を進めます。
5:20 上高地
前日22:40、東京駅八重洲南口からさわやか信州号に乗り込みます。
長野県を牛耳るアルピコグループ運行の快適な3列シートの高速バスにて、上高地へ直行です。
途中、1時過ぎに八ヶ岳PA、3時過ぎに諏訪湖SAにて、時間調整も兼ねた休憩を挟みます。
これは、上高地・中の湯以北の通行可能時間が、午前5時以降であるためかと思われます。
そして5:20に上高地バスターミナルへ到着。
身支度を整え登山届を提出し、さっそく今回の山行のスタートです。
7:20 涸沢ヒュッテ
10km地点の横尾までは梓川沿いをゆるやかに登る砂利道を進みます。
早朝で登山者もほとんどおらず、熊鈴の音のみが鳴り響きます。
途中、徳沢ではTNFのジオドーム4に遭遇。
常設のテントなのでしょうか?一度泊まってみたいものです。
テン泊装備を満載した14kgのザック(山と道 THREE)では競歩が限界でしたが、ガシガシ進んで7:20に横尾へ到着。
横尾大橋を渡り、ここから涸沢を目指して本格的な登りがスタートです。
9:00 涸沢ヒュッテ
横尾を出発して数十分後、左手に大きな岩肌が見えてきます。
「国内最大級の岩場」と山と高原地図にて表現されている「屏風ノ頭」、圧巻の景色です。
なお、横尾へ携帯電話の電波を届けるために屏風岩を生かしているのは、界隈では有名な話だったりもします。
その後は平均斜度20%前後の登りが続き、9:00に標高2,310mの涸沢ヒュッテへ到着です。
ここまでの距離は16km。
横尾は標高1,620mのため、約6kmで700mを登ったことになります。
9:50 テント設営
到着後、最初に行うことは幕営地の確保。
涸沢ヒュッテのテン場は非常に広く、300張りほど幕営できると言われていますが、岩場が中心のため快適な場所はすぐに埋まってしまうようです。
幸いこの日は人も少なく、到着も早かったため場所は選び放題。
テント場は予約不要です。
小屋に近い平らな部分にテントを張り、トレラン装備に切り替えて奥穂高岳ピークを目指します。
なお、テン場の利用料(2,000円/人)は15:00〜17:00の間にテント場中央で支払います。
また、先着順でコンパネ板(500円/枚)を借りることも可能です。
11:20 奥穂高岳 山頂
9:50に涸沢ヒュッテを出発し、ザイテングラートをハイペースで登って穂高岳山荘へ。
途中、雪渓を横切ります。
チェーンスパイクは不要ですが、足を滑らせると雪渓が切れるところまでは止まらなさそうです。
また、ザイテングラートは何度も滑落死亡事故が起きているとのこと。
浮き石も多く、前後に人がいないか注意を払いながら進む必要がありました。
穂高岳山荘からはさらに高度感のある岩場へ。
途中、雷鳥に遭遇しました。
そして、11:20に奥穂高岳ピークへ到着。
日本第3位かつ北アルプス最高峰、3,190mの頂です。日本百名山でもあります。
20分ほど粘ってみるものの、ガスは抜けず。。
ジャンダルムに人の姿が見えました。いつかはやってみたいルートですが、技術を身に付けるまでに何年かかるだろうか。。
13:00 涸沢ヒュッテ
11:40に奥穂高岳ピークを出発。
まだまだ時間に余裕はあり、涸沢岳から北穂高岳を経由して涸沢に下ることも考えましたが、早くビールを飲みたい気持ちに負け、再びザイテングラートを下ります。
1時間10分ほどで涸沢ヒュッテに帰着。
本日の行程、無事完了です。
終わりに
本日の行程をまとめると、以下の通りです。
ルート:上高地→横尾→涸沢ヒュッテ→奥穂高岳→涸沢ヒュッテ
コースタイム:12時間30分
トイレ:多数あり(上高地BT、明神分岐、徳沢、横尾、涸沢、穂高岳山荘)
山小屋:多数あり(明神館、徳澤園、横尾山荘、涸沢ヒュッテ、穂高岳山荘)
水場:山小屋以外にはなし
今回のログはこちら↓
距離:21.16km
行動時間:5:57:03
獲得標高:D+1,730m
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