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はじめまして。サンゴ保全協会です。

私たちは、沖縄県恩納村を拠点に各地域で、サンゴの保全活動を取り組んでおります。
私たちのいます沖縄のサンゴ礁は、世界で生息しているのサンゴ種の約半数が生息しています。さらにそこには多くの海の生物たちが住みかとしており、その美しさと豊かさから、多くの人々に愛されています。しかし、1997年に起こった世界規模のサンゴ礁白化現象や赤土流出による汚染、オニヒトデの大発生、更に、地球温暖化の影響による海水温の上昇などが原因で、沖縄のサンゴは大変悲しい状況になってしまいました。一時期、私たちのいる恩納村海域でも約8割のサンゴが消失したといわれ、住みかとしていた魚などの減少やモズクの生育への影響などで問題となりました。
そこで恩納村では、恩納村漁協を中心にサンゴの保全や再生の研究に着手し、村、商工会、村内事業所、県内観光関連事業者、教育関係者、そして、地域にお住まいの方々やご支援くださる企業の皆さま等と連携してサンゴの養殖や植付けに取り組みました。
約20年間、サンゴ保全活動で4万本を越えるサンゴ養殖を行ったことで、サンゴが育ち、サンゴ礁により海の透明度がよくなり、住みかとする魚が増えてきたと実感しています。
サンゴの保全・再生は、サンゴを増やすといった直接的な活動だけでなく、その地域の皆さまが目の前の海に関⼼を寄せ、さまざまな取り組みを通して、地域への愛着を深め、地域に誇りを感じ、地域全体の環境を守るための⾏動を取ることが重要であると考えています。

私たちは地域が主体となったサンゴ礁保全活動の体制構築と継続的な活動の展開を⽬指し、2022年6⽉30⽇に⼀般社団法⼈サンゴ保全協会(sea growth)を立ち上げました。
さまざまな地域の海でサンゴ礁が広がり、住みかとする生物が増え、地域の方々が誇れる海となる、このような計画や取り組みを支援できれば、大変嬉しく思います。

地域主体のサンゴ礁保全・再生活動に向けた支援

沖縄・恩納村で取り組んできた様々な経験をもとに、漁業者を中心とした地域主体のサンゴ礁保全再生活動の体制づくりに、多様な支援で取り組みます。

サンゴ植え付け活動
恩納村で約20年以上継続しているサンゴの植え付け活動ですが、今後もワークショップで作られた種苗を含め中間育成棚を経て実際に植える作業(植え付け活動)を継続することで技術・ノウハウ向上を進めていきます。さらに、養殖・植え付け活動だけに留まらず、海洋環境の保全・意識啓発に関わる様々な活動も積極的に実施していきます。

学習機会の提供

サンゴ苗づくりのワークショップやカードゲーム等を通して、参加者の環境保全への興味関心・意識向上に取り組んでいます。子供から大人まで、参加しやすく充実した学習内容となるよう様々な工夫をするとともに、必要に応じて各種専⾨家などにも協力を得て学習の機会を提供しています。

現在の主な活動中の地域

  • 沖縄県 恩納村

  • 沖縄県 久米島(久米島漁協サンゴ養殖部会)

  • 鹿児島県奄美大島 瀬戸内町(せとうち海を守る会)

  • 沖縄県読谷村残波イノー再生プロジェクト 他

どうぞよろしくお願いします.
私たちが地域の皆さまと取り組んでいるサンゴ保全活動や里海づくりや学び、探求、共創などの情報発信をしていきます。
「海」は、山、川、人間、空気、空、天候、月、宇宙など自然はもとより、漁業や農業や輸送、観光やレジャーなどの人間の営みや暮らしなど、森羅万象とつながっています。
ですので、幅広く、多くの分野でご活躍されている方々とのつながりからも、地域活動は深まっていくと考えております.ぜひ一緒に活動できる機会があれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。