内向的な人間が、誰も傷つけない「内輪ネタ」で笑いを取るための具体的な2ステップ
私はゼロから笑いを生み出したり、その場の主役になることは苦手なのですが、その場で共有されているものをうまく利用して笑いを取る(つまり内輪ネタ)のが得意です。
例えば、友達との日常会話、お酒の席、クローズドなSNS、ネット上の配信というような状況でのことです。逆に、共有しているものが少ない初対面の相手にはうまくいきません(どうすればいいんだろね?)。
これは内向的な人間に向いている社交術だと思っています。誰かほかに主役やリーダー的な存在がいて、自分は輪の中心ではないというシチュエーションを想定しています(いつも自然とそうなるけど)。
多数の人間と浅く付き合うのではなく、少数の人間との関係を大切にしたいと考えている人にはとくに向いているでしょう。
笑いはその関係性を潤滑にしてくれます。あるいは、ちょっとしたピンチをスマートに切り抜ける手段にもなってくれます。
(私は今でこそネット上にいくつかの居場所を見つけていますが、リアルでは学生時代から弱い立場に立たされることが多かったです。笑いはそれを切り抜ける助けにもなってくれました。さらに個人的な話は → 無料マガジン「自己理解と内面の分析シリーズ」)
今回扱うような「内輪ネタ」で笑いを取る方法は、誰かを侮辱する必要がないので、安心して使うことが出来るという強みもあります。
それでは、「内輪ネタ」で笑いを取るための具体的な2つのステップについて語っていきます! 打倒五月病、笑いで日々に着実なうるおいを!
【ステップ1】その場の「身近な常識」をよく観察して理解する
ここで言う「身近な常識」とは、
・その場にいる人間にとって身近であり、すぐに思い起こすことができる
・それが当たり前の認識や考えであると、強く信じられている
という内容を指します。まずはこれをよく観察して理解に努めます。
繰り返しになりますが注意が必要なのは、「身近である」ということ。あまりに普遍的すぎると笑いのパワーが弱まります。
・日本人全員に共通することよりも、特定の学校や職場でしか通じないこと。
・誰でもわかる日常的なことについてより、特定の趣味を持っている人にしかわからないこと、
のほうがパワーが強まります。
もちろんその分、扱えるネタのエリアは狭まります。しかしだからこそ、笑いの原動力になっていきます。
これだけだとわかりにくいと思うので、いくつか「身近な常識」の例を挙げましょう。特徴と言い換えてもいいかもしれませんね。
・学校だったら、「●●先生の英語の授業はペースが速い」「グラウンドが無駄に広すぎる」など
・趣味の集まりだったら、「××という本の情報量はすごい」「あのアーティストはライブで意外とナルシストなところがある」など
さらに、それぞれのメンバーが頭の中で何を考えていて、何を大切だと判断していて、どういうものに対してどういうリアクションを返すのか、ということもあわせて観察していきましょう。
(たぶん、内向的な人はこういうことが得意な方が多いのではないでしょうか。私は他人の状況を察しすぎて疲れてしまうので、多くの人間関係を持たないように努めています。「察する」というのは、なかなかエネルギーが必要な行動です。外からは見えませんけどね)
【ステップ2】その「身近な常識」から、"わざと少しだけ"ずれている振る舞いや発言をする
ずれている。間違っている。失敗している。
それも「わざと」、そして「少しだけ」という部分が重要です。
上記の例についてやってみましょう(これは例にすぎず、実際に共有されている「身近な常識」を使っていないので面白くないですけど)。
・「●●先生の英語の授業はペースが速い」のが常識なら、ゆっくりと英語を学びたいときに、「じゃあ、●●先生に聞くか」と言ってみる
・「グラウンドが無駄に広すぎる」のが常識なら、卓球などのあまりスペースを必要としないスポーツをするときに、「じゃあ、あのグラウンドでやるか」と言ってみる
・「××という本の情報量はすごい」のが常識なら、グループの中で何かそれとは違うジャンルの疑問が生じたときに、「じゃあ、××を読めば書いてありそうだね」と言ってみる
・「あのアーティストはライブで意外とナルシストなところがある」のが常識なら、それに関連した話題が出たときに、「あの人は一人で料理しているときでも、かっこつけて高いところからオリーブオイルかけてそうだよね」とか言ってみる
ポイント1:「わざと」
当たり前だとされている常識から、「わざと」間違えている・ずらしているという風に伝えられないと、"本当にただ失敗している"あるいは"自分たちの立場や考えを否定された"と受け取られてしまう可能性があります。
これによって相手に与えるのは疑問符や不快感なので、今回の場合、失敗だということになります。
「わざと」であることを表すためには、声の調子をそれっぽくすると良いです。声の高さや抑揚に注意を払いましょう。
ポイント2:「少しだけ」ずらす
常識からのずれの量が大きすぎたり、ずれの種類が多すぎると、相手の反応は笑いではなく疑問になります。
かといって少なすぎると、「だから何?」と思われてしまいます。
この調整はなかなか難しいです。相手によっても、状況によっても、その日の調子によっても変化します。実践あるのみですね。
(私は常識から離れた発想をしすぎてしまう人間なので、「何で?」という疑問の反応をもたらすというタイプの失敗(すべる)が多いです。もし失敗したら、失敗したこと自体をネタにすると笑いが起きやすいです)
やはり相手の頭の中にあることを想像したり、発言や行動の受け取り方のパターンを観察しておくことがやはり大事です。それによって間の取り方や、前置きの言葉として何が必要かということも自然と定まってきます。
ポイント3:タイミングが大事!
そして「笑い」というものは、タイミングがとても重要です。
上記の例でも「~~するときに」という断りが含まれていましたが、相手が面白がりそうな・受け入れやすいタイミングを選ぶ必要があります。急に関係ない話をしても駄目です。
なお、TPOによっては、笑いを目指すよりも沈黙こそが最善手なこともあるので、引くべきところでは引きましょう。
もしあなたが面白い話を相手に提供できるとしても、それを相手が求めていないタイミングで出してしまったら、押しつけがましいと受け取られてしまいかねません。
笑いのためのタイミングをとらえるためには、瞬発力が必要です。
難しそうという印象を持つかもしれませんが、救いになりそうな経験則があります。
それは、「頭であれこれ考えるよりも、自然と直観的に出てきた言葉のほうがたいてい面白い」ということ。
この「自然と直観的に」というものは、今までの経験によって支えられています。鍛えられるものです。やはり実践あるのみ。楽しみつつね。
まとめ
内向的な人間向けの、内輪ネタで笑いを取るための2ステップ
1.その場で「身近な常識」だとされていることをよく観察して理解しよう
2.そこからわざと少しだけずらすことで、笑いを生み出そう(タイミング良く!)
笑いで、あなたやあなたの周りを豊かにしよう。心身の健康にもとても良いです。失敗しても、失敗したこと自体が面白いです。打倒五月病!
補足:ここで言う「ずらす」とは、過度な関連付け・一般化などによる間違いを犯すということです。より詳しく言語化するとね。
しかしこの小難しい表現(自然と脳が思考的になる)よりも、「ずらす」というコンパクトでかつ広がりのある表現を心のひきだしにしまっておいた方が、インスピレーションがわきやすく実践的だと思います。
個人的なあとがきとお願い:
このnoteを、有料note(100円とか)にしようかという考えも少しよぎったけど、なんかやっぱりやめた。時間がたったら内容を拡充・よりわかりやすくして有料noteにするかもしれないけど。
今回のように、後で加筆修正して有料noteにまとめる予定の内容も、フォローしておいてもらえれば無料で公開していきます。期間限定です。
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ちなみに、4月半ばに書いた渾身の有料note(210円)はこちら。今回のnoteと似たようなテイストです。長めの無料部分だけでも気づきがあるはず。
関連:ブログに1000時間書いてわかった! 「作品」に、誰でも気の利いたレビューが出来る5つのコツ!(対象は映画・漫画・小説・ゲームなど)
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世界に笑いが少し増えることにも繋がりますし、
仲間内で共有して試し合うことで笑いのスキルアップの速度が速まります。
そしてその試し合う行為自体によって、仲の良さもアップするでしょう。
ふだんシェアしない方もぜひ。テーマパークのアトラクションみたいな体験型コンテンツとしても使ってみてくださいね。私も喜びます。
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