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10年ベンチャー企業を経営してみて気づいたこと

こんにちは。Story Design house(SDh)CEOの隈元です。

2014年に創業から10年を迎える今年、これまでPR会社として認知されてきた私たちSDhはリブランディングをして、コーポレートサイトとロゴマークを刷新、VALUEも策定し、自分たちをコミュニケーションエージェンシーとして定義づけました。気がつけば、一番長く在籍した会社が創業したStory Design houseになって久しく、月日の経つ早さをしみじみ実感します。今回はリブランディングをきっかけに振り返ったこの十年間のこと、そして今後のSDhの展望について書いてみます。

私たちは何者? イメージと実態のギャップを埋める

どのような組織でも、リブランディングの背景には何らかの課題があるものだと思います。今回、私たちのリブランディングの背景にあったのはまさに、「自分たちの実態を顧客やパートナーに十分に伝えきれていない」という問題意識でした。数年経てば会社の取り組みは少しずつ時代に合わせて変化し、外から見られる会社と、自分たちが今取り組んでいる仕事と、これから目指していきたい方向とのズレが生じてきますよね。

元々SDhは、PR広報を主要事業としてスタートし、ここ数年はクリエイティブやブランディング、マーケティングまで携わり、できることを積み上げながら仕事に取り組んできました。コミュニケーション領域の仕事であることに変わりはないですが、いわゆるPR会社という枠では伝えきれないことが増えていき、私含め会社のメンバーも自分たちが何者であるかという説明がうまくできなくなってきたんです。

また、採用において、応募者の方に自分たちのあり方を的確に伝えきれていないことも、大きな課題の一つでした。これから事業を一歩先に進めるにあたり、自社にマッチしたスキルと価値観を持つ人材が自然に応募してきてくれるような環境を整えることが急務でした。

そのズレの解消を目指して取り組んだのが、コーポレートサイトと会社ロゴのリニューアル、VALUEの策定です。

また、私個人としては、メンバーと共にたくさんの経験を重ねる中で、もっともっとたくさんの面白い仕事に携わり、共につくっていきたいと想いがさらに強くなり、これから10年は、自分たちがどうありたいか、何に取り組んでいきたいか、世の中にどう関わっていきたいか、ということをより明確にもち歩んでいきたいと思うようになっていったのもあります。

さらに本音を言えば、法人ではあるがほぼ個人事業主の様なスタートをして、色んな危機はあったものの、ちょっとづつ仲間が増えて、できることが増えて、なんとか順調にやってこれましたが、ここから先は会社組織として経営の方向性を定めていかないと、いずれは自分たちのできることが時代の流れに合わなくなっていき、人も集まらず、立ち行かなくなってしまうかもしれないという危機感を感じていたのもあります。

10年間の歩みの末に実現したリブランディング

これまでは紹介によるお仕事がほとんどであったため、Webサイトからの新規流入はあまり想定していませんでした。しかし、私を含めて社内には「新しいチャレンジの機会が舞い込む会社を目指したい」という気持ちがあり、そのためにはWebからの問い合わせも増やしていく必要がありました。

実は、私たちの会社のコーポレートサイトは、これまでの10年間で何度かリニューアルを重ねてきました。今思えばそれは、事業の成長にともなう組織のアイデンティティの変化とリンクした動きでした。

SDhは2014年、二人のフリーランスによる合同会社として設立しました。翌年さらにメンバーが加わり、小さなPR会社へとなりました。その頃は、コーポレートサイトもWordPressを使用して自分たちで制作した簡単なものでした。

その後、組織の体制変更やメンバーの増員など、会社としてのアイデンティティを見直したいタイミングで、コーポレートサイトを新しくしてきました。一つ前のサイトを制作したのは2019年のことです。紹介を通じてお仕事をいただくことが多かったため、そういった時にどの様な会社か検索しウェブサイトを通じて理解を深めてもらうことを目的としていました。

ちょうどその2019年頃を境に、私たちの仕事の内容は大きく変化していきました。それまではプレスリリースの執筆やメディアアプローチなど、広報PRの仕事が中心でした。しかし、広報領域においても映像制作や動画配信など業務の幅が次第に広がり、さらに中期経営計画の策定支援、ブランドや事業・サービスの立ち上げ支援など、事業そのもののゴールを見据えた取り組みに携わる機会が増えていきました。

私自身は、創業当初から「これまで経験したことのない面白い仕事にどんどん取り組んで、会社の可能性を広げ、それが顧客の価値につながる様な循環を目指していきたい」という想いを持っていました。お客様からのご依頼の幅が広がり、それに応えられるメンバーが揃った今、ついに創業以来の想いを実現できる会社に成長できたという実感があります。この感覚があったからこそ、今回のリブランディングプロジェクトに踏み切ることができたのだと思います。

初めは会社を大きくするイメージを持っていたなかった私ですが、チームだからこそ実現できる仕事の面白さを知り、今では、より組織として成長していきたいと強く思っています。

事業の成果にコミットし、共に価値を創るSDhへ

私たちSDhは今回のリブランディングを機に、いっそう事業の成果にコミットできる仕事に取り組んでいきたいと考えています。

SDhの原点である広報・PR領域には、成果を数字ではっきり表しにくい側面があります。しかし私たちは、その「数字に表れない」という特性に逃げ込むことはせず、むしろ、お客様の描く事業のゴールに着実に近づき、事業そのものへの貢献をしっかりと感じていただけるような仕事をしたいと思っています。これまでにもスタートアップや新規事業の立ち上げ、リブランディングなどで、広報やコミュニケーションの領域から事業成長を支えられたという成功体験をいくつも積み重ねてきました。お客様と一緒に走りながら事業を伸ばしていくのは本当に面白く、手応えとやりがいのある仕事です。

プレスリリースにも改めてリブランディングの背景などを入れておりますので、ぜひご覧ください。 

■ リブランディングの背景と今後の方針|変化する時代の企業コミュニケーション
事業の成長には、事業の価値と世の中のニーズの接点を見つけ、情報を発信し、その価値に共感してくれる仲間をつくり輪を広げていくことが必要です。企業を取り巻く環境が大きく変化し続ける今、企業のコミュニケーション活動はメディア掲載を中心とした広報PRとともに、SNSやオウンドメディア、イベントなどの様々なツールやチャネルの活用が必要となりつつあります。誰もが気軽に情報を発信できるようになった一方で、これまで以上に、何を、どのように発信したら良いのか、といったコミュニケーション戦略(ストーリーデザイン)の重要性が高まっています。
当社は企業のコミュニケーション活動が「事業をドライブさせ、成長スピードを上げる」、「時代の変化に合わせてスピーディーにゴールを目指す」、「企業・団体の資産となる」ための支援となり、経営の後押しに繋げていくことを目指してまいります。

SDhリブランディングのプレスリリースより抜粋

これからも私たちは、新たなチャレンジを続けながら、お客様の事業成長に貢献していきます。その決意を、今回のリブランディングを通じてより多くの方に理解していただけたら嬉しいです。そして、これから私たちと共に素晴らしいストーリーを描き、新たな価値を創りあげてくださる方々との出会いを楽しみにしています。ぜひ今後とも、私たちStory Design houseにご期待ください。

新しいウェブサイト、ぜひ見てください! 


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