「ゼロカーボンシティさがし」
「ゼロカーボンシティさがし」
〜2050 年までに⼆酸化炭素排出量実質ゼロを目指して〜
一般社団法人福岡県中小企業診断士協会SDGs推進ネットワーク福岡では、SDGs研修を行い、中小企業の皆さまへのSDGs経営の普及啓発及びSDGs導入支援を行っています。
近年、猛暑や豪雨など異常気象による災害が国内外で増加しており、世界的に「気候危機」と呼ばれるほどきわめて切迫した状況にあると言われています。
このような状況を踏まえ、2015年に採択された「パリ協定」において、「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて、2℃以下に抑え、1.5℃に抑える努力をする。」と世界の目標が掲げられました。
さらに2018年度「IPCC特別報告書」において、パリ協定における目標を達成するためには、「二酸化炭素の排出量が2030年までに45%削減され、2050年までに実質ゼロに達する必要がある。」と示されました。
環境省では、この目標の達成に向けて、全国の自治体に2050年までに二酸化炭素の実質排出量ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」の表明を呼びかけています。
ゼロカーボンシティとは2050年に、温室効果ガス排出量実質ゼロを目指すことを表明した自治体のことです。
佐賀市は、2010 年に「環境都市宣⾔」を⾏い、2014 年に「バイオマス産業
都市」に認定され、2015 年には東よか干潟が「ラムサール条約湿地」に登録されるなど、環境との共生に配慮したまちづくりを進めています。
その取り組みとして、地球温暖化の原因とされる⼆酸化炭素を分離回収し藻
類培養や農業に活用する CCU 事業、また、電⼒の地産地消、再生可能エネルギーの普及など、環境と産業の統合的向上を目指しています。
これらの取り組みを引き継ぎ、次の世代に持続可能な地球を残すために、本市では 2050 年までに本市の⼆酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティさがし」を目指し、市⺠や事業者等と⼀体となって脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいきます。
ゼロカーボンシティ宣言は、市民へ広く地球温暖化対策・カーボンニュートラルを浸透させようとする素晴らしい取り組みですので、ご紹介させていただきました。