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鳥山明とサブカルと日本アカデミー賞

鳥山明先生の訃報

68歳は若すぎると思う。
まだドラゴンボールの続編も企画されてたそうで残念でならない

どこまで本当かわからないけどSNSを見てると、
日本以上に他の国で悲しみを表明している感じがする
フランスのマクロン大統領がコメントしたとか、メキシコで追悼番組を組んだとか、お隣の台湾や中国でも取り上げられているとか
それがオタクたちだけの盛り上がりなのか、本当にニュースになってるのかよくわからないけど、世界的に影響を与えてたことは本当みたいだ


漫画とかアニメとかのサブカルと言われるもの

それで、思うのはサブカルと言われるものの日本での立ち位置だ。
漫画やアニメとかゲームがサブカルとして呼ばれるようになったのはそんなに古くからじゃなくて「エヴァンゲリオン」が社会現象になった後の、2000年以降からだと思ってる。
その時期ぐらいから一般の人がアニメ見ることを「カッコよく」語れるようんなって、ヲタクって言葉も悪い言葉ではなくっていった。
その前までのサブカルってロックとか、大衆向けではない大島渚監督の映画とか演劇とかそういうものを指していた。
サブカルの元々の意味は、オペラとか王道じゃない民衆の文化を揶揄するようなサブなカルチャーって言葉がもともとだ。(そもそも日本に王道の文化ってあるのかってのは別の話)
ロックの話だと、カートコバーンのガレージバンドだったニルヴァーナが一晩で世界的なビックバンドになって急に大衆に認知されて商業的な大きな力に翻弄されていくみたいな感じで、アニメはオタクのものだったのに今じゃ巨大な市場になっている

Dr.スランプやドラゴンボールをジャンプを読んでアニメを見てその話題で学校で盛り上がってきた世代が親になってその子どもたちが、またドラゴンボールで盛り上がっている。


アニメや漫画も昔は子供のもの、文化的じゃないものみたいなレッテルが昔はあって、今はそんなに抵抗はないけど、
映画や文学(小説)は文化的なもので、アニメはちょっと格下って扱いを受けてる。でも映画の興行成績上位はアニメが多いという皮肉

日本アカデミー賞の授賞式をテレビで見てて思う違和感

そんな、日本の映画界も歪になってて昔からある映画製作会社はテレビの放送局の傘下(東映(フジテレビ系列)、東宝(日本テレビ系列)、松竹(TBS系列)など)になってしまっているという構造的な問題から、ドラマの続きやアニメの実写化みたい映画ばかりが増えて、映画自体が低く見られるようになってしまっている。映画だけに出演するいわゆる映画スターも少なくなっている。(高倉健ぐらいしか思いつかない)

いい映画もあるけど、観客が映画館から離れてしまってるのも事実

そんな中で、本場アメリカのアカデミー賞授賞式の数日前に日本でも日本アカデミー賞授賞式がテレビで放送される。
そこで、いつも違和感があるのは司会や周りはみんなテレビの人で、バラエティ番組でよく見る芸人がものしり顔で解説をする。それはいいけど、もっと映画館に行きましょうってメッセージもないし、途中にはいるCMでドラマの宣伝とかされると興ざめしちゃう。映画よりテレビでしょって、映画好きだけのための薄っぺらいイベントみたいに思えてしまう。
本場アメリカのと比べると映画はエンターテインメントとして高い立ち位置にはないということだ。
そして、だいたい大衆受けした作品が選ばれ深いテーマ性のある大衆受けしなさそうな作品は選ばれない。興行成績は大切だけど

そんな映画よりも下に思われてるアニメ
でもドラゴンボールのことは僕らより下の世代はみんなしってる
海外の人とも共通に話せる話題の一つだ

それでもエンターテインメントとしては低い立ち位置なのか

まとめ クールジャパン戦略

アニメや漫画が日本文化の重要な輸出コンテンツとなってることは間違いない。
SNSじゃ鳥山明に国民栄誉賞をって話も出ている

サブカルが本当の文化になって、文化枠の扱いになる日は来るのだろうか?
歌舞伎みたいに大衆文化が伝統芸に変わる日が来るんだろうか
せめて特番が組まれるぐらいな扱いはあってもいいと思う

アニメや漫画のつくり手が地位が低いっていうのは昔から言われてた
政府が「クールジャパン戦略」と言い出して10年ぐらいたって多少は地位向上がされたんだろうけど、日本の政府のやることはよくわからない
韓国のようにエンタメ業を売り込んでアカデミー賞を取っちゃうみたいな気概は感じられない

結局作り手たちも、国内のオタクたちの需要を満たしてはその後だ。出版社や制作会社の努力は、他の企業と同様グローバル化に対する対策と同じように対策はしているし、大きなオタク産業は大きな市場がある。

漫画原作者も、アニメータも、ゲームクリエイターも
オタク以外からももっと称賛される立場になればいいのにと願うばかりだ。


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