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SDGsの日本ランキングトップ企業の取り組みを紹介【アップル】

日本でも爆発的な人気を誇るアップル。
アップルも他の企業と同様、SDGsに貢献した取り組みをしています。
今回は、同社がどのような取り組みをしているのかを見ていきましょう!

■SDGsとは社会問題を解消するための目標

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今話題のSDGsは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、それぞれの頭文字を繋げる形で「エスディージーズ」と読みます。

SDGsは2015年に開催された国連サミット、「持続可能な開発サミット」にて全会一致で採択された「2030アジェンダ」の要となる国際目標です。現代社会が抱えている問題を、2030年までに解消することを主な目的として定められました。

ちなみに2030アジェンダの正式名称は、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」といいます。

■17のも目標と169のターゲット

SDGsを構成するのは、17の目標と169のターゲット。
「地球上の誰一人取り残さない」ことを原則にしています。

以下に17の目標をまとめました!

【SDGsに定められている17の目標】
目標1「貧困をなくそう」
目標2「飢餓をゼロに」
目標3「すべての人に健康と福祉を」
目標4「質の高い教育をみんなに」
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
目標6「安全な水とトイレを世界中に」
目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
目標8「働きがいも経済成長も」
目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
目標10「人や国の不平等をなくそう」
目標11「住み続けられるまちづくりを」
目標12「つくる責任、つかう責任」
目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標14「海の豊かさを守ろう」
目標15「陸の豊かさも守ろう」
目標16「平和と公正をすべての人に」
目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

ターゲットは目標毎に複数設定されています。

どんな対策や成長がSDGs目標達成に繋がるのかがまとめられているほか、世界全体で抱えている問題を知る上でも貴重な資料なので、ぜひ一度目を通してみてください★

▼目標の内容とターゲット詳細はコチラ・ノハム|SDGsの目標とターゲットまとめ!ロゴと共に紹介します

■パリ協定について

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アップルの取り組み事例をご紹介する前に知っておかなければならないのが「パリ協定」。

パリ協定は、地球温暖化をはじめとする気候変動問題に関する枠組みです。SDGsと同じ2015年に開催された、「国連気候変動枠組条約締約国会議(通称COP)」にて合意されたもので、2020年以降を見据えて取り組む協定となっています。

パリ協定が目指すのは「脱炭素」。
つまり、カーボンニュートラルの世界を目指しています。

【カーボンニュートラルとは】
温室効果ガスであるCO2(二酸化炭素)の排出量と吸収量をプラスマイナスゼロにし、地球上の炭素(カーボン)の総量を変動させないこと。

パリ協定によると、産業革命前と比べて約1℃の気温上昇があり、このままだと2030年には1.5℃、2050年には4℃程度の気温上昇になる予測を公表しました。

▼公益社団法人地球環境戦略研究機関|「IPCC 1.5℃ 特別報告書」ハンドブック背景と今後の展望〔 改訂版 〕

気温上昇を2℃未満に抑えるためには、2050年まで、遅くても2075年までにはカーボンニュートラルを実現しなければならないとしています。これらを実現するための支援策や、温暖化による地球環境悪化の対応策なども協定内容に組み込まれました。

■カーボンニュートラルはどのSDGs目標に貢献する?

CO2は地球環境にさまざまな悪影響を及ぼします。
その主たるものとして挙げられるのは地球温暖化です。

地球温暖化は、海面上昇による陸地の減少や生態系へのダメージ、気候変動など、あらゆるものに影響を与えます。近年では、地球環境にダメージが無く、一般的にエネルギーとして使用される有限資源を枯渇させない再生可能エネルギーへの切り替えも始まっているんですよ♪

▼再生可能エネルギーについてはコチラ

こうした観点で見ると、カーボンニュートラルは以下のSDGs目標に貢献すると言えます。

【カーボンニュートラルが貢献する目標】
・目標3「すべての人に健康と福祉を」
・目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
・目標11「住み続けられるまちづくりを」
・目標12「つくる責任、つかう責任」
・目標13「気候変動に具体的な対策を」
・目標14「海の豊かさを守ろう」
・目標15「陸の豊かさも守ろう」

ひとつの取り組みが多くの目標に繋がっています。

■アップルの取り組み事例①「2030年までにカーボンニュートラルを実現する」

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アップルはパリ協定の目標を早め、2030年までにサプライチェーンや製品ライフサイクルにおけるカーボンニュートラルを実現することを発表。

SUSTAINABLE BRANDS JAPANによると、アップルはカーボンニュートラルの取り組み方法などをサプライヤーにも共有していく方針を出しており、すでに日本企業を含む17カ国71社のサプライヤーが同意しているとのこと。

▼SUSTAINABLE BRANDS JAPAN|アップル、2030年までにサプライチェーンで100%カーボンニュートラル達成へ

2018年には、世界中の事業運営において使用する電力の全てを再生可能エネルギーにしている同社。その方針に同意している企業もカーボンニュートラルを実現することができれば、年間1430万トン以上のCO2を削減できるとしています。

■アップルの取り組み事例②「製品のリサイクル」

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地球から採掘される素材を減らすことを目的に、iPhoneをはじめとする同社製品の回収とリサイクルを実施。2019年には、ロボット工学と機械学習を活用して製品のリサイクル方法を研究するMaterial Recovery Lab(素材再生研究所)をテキサスに新設しました。

▼iPhone Mania|Apple、4月22日のアースデイを前に「素材再生研究所」の新設を発表

アップルによると、1時間で200台のiPhoneから素材を回収できるそう!

2019年には下取り・リサイクル制度であるApple Trade Inを通して1,110万台ものデバイスが新たなユーザーに届けられたほか、47,000トンの電子廃棄物がリサイクルされました。

▼アップルによる報告

Up Cycle Circular’s diaryでは、アップルのリサイクルは、製造工程で使用されるハンダに至るまで100%再生スズを採用していると紹介しており、温室効果ガスではなく、酸素を放出するアルミニウム製造手法の開発を支援したとしています。

▼Up Cycle Circular’s diary|アップル 2030年のカーボンニュートラルを宣言 自然回復プログラム始まる

■まとめ

今回の記事ではSDGsの目標やパリ協定、カーボンニュートラルと合わせてアップルの取り組み事例をご紹介しました。

【この記事でご紹介した内容】
・SDGsの目的と17の目標について
・パリ協定の概要とカーボンニュートラル
・カーボンニュートラルが貢献するSDGsの目標
・アップルの取り組み事例①「カーボンニュートラル」
・アップルの取り組み事例②「製品のリサイクル」

アップルは世界的な企業ということもあり、SDGsやカーボンニュートラル、製品のリサイクルなどに取り組む姿勢と規模は凄まじいものでしたね!

以上、「SDGsの日本ランキングトップ企業の取り組みを紹介【アップル】」でした!

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