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SDGsに貢献するオーガニック食品の事例をわかりやすく紹介します【日本企業】

健康的な食生活が見直されてきてから、女性を中心に高い人気を誇るオーガニック食品。日本でもオーガニックをウリにした飲食店やスーパーマーケットが増えてきましたね。

実は、SDGsの普及と共にその市場も急成長しているんですよ♪

そこで今回は、「オーガニック食品とは?」という疑問から日本企業による取り組み事例までをご紹介していきます。

■オーガニックってそもそもなに?

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オーガニックというワードが一般的になっていますが、「オーガニックってそもそも何?」と疑問に思う方も多いはず。

オーガニックは有機栽培で作られた作物のこと。

【有機栽培とは】
化学肥料や農薬に頼らず、自然にある動植物の物質を肥料とする栽培方法。

有機栽培であることに加え、国際有機農業運動連盟(IFOAM)では、以下の4つの原則を満たしたものがオーガニックであるとしています。

【有機農業の4つの原理】
生態系: 生物とその生息地を1つの部屋と捉え、その部屋のなかで起こる動的な相互作用のことを指します。微生物をはじめ、植物は栽培される場所で暮らすさまざまな生物と協力し合って成長するものです。そういった相互作用を壊さないことがオーガニックに求められています。

健康: IFOAMでは、健康を「身体的・精神的・社会的・生態的に満たされた状態である」と定義しています。私たちが健康を保つためには健康な食べ物が必要であり、そのためには健康な自然環境が無ければなりません。

公正: 消費者と生産者、人と動物。オーガニックに関わるすべてのものが公正でなければなりません。オーガニックコスメ認証団体が動物実験を禁止しているのもこの原則があるためです。

配慮: 単に生産性や効率を上げるために技術を使用するのではなく、全ての命がよりよく生きられるよう配慮された技術のみを使おうという考え。

有機栽培であること、そしてIFOAMの定める4つの原理を満たしオーガニック認証を受けることで、初めて私たち消費者のもとに”オーガニック食品”として届けられます。

オーガニック認証と認証の問題点については以下にまとめましたのでご覧ください。

■オーガニック食品市場が急成長!

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アメリカでは、一般家庭の約81%が健康のためにオーガニック食品を購入しているほか、Sutainable Japanによると、オーガニック食品志向は、ヨーロッパ、インド、東南アジアにまで広がっていると紹介しています。

日本だけでなく、世界のさまざまな国で食品の安全性や健康ブームによってオーガニック食品市場が拡大しているようです♬

こうした世界の動きは、日本の小売業にも影響を与えています。

■食品ロスとオーガニック食品の関係性

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食べられる食べ物を捨てる「食品ロス」は、日本で深刻な問題です。

日本の食品廃棄物は2,550万トン。そのうち、食品ロスは612万トン。国民1人当たり年間約48kgも食品ロスを排出している計算になります。

SDGsではターゲット12.3で、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。」と明記。

食品ロス問題は、日本だけでなく多くの先進国で問題となっています。

日本におけるオーガニック市場が限定的であること、そして生産方法や輸入によって高価格帯での販売となるため、売れ残りが発生しやすく食品ロスになるケースが少なくありません。

また、外見にも基準が存在していることや商習慣、印字ミスなどを原因とした返品にも対応が必要です。

企業はオーガニックを維持しつつ、食品ロス対策を考慮することが求められます。

■企業の取り組み事例①「イオン」|オーガニック専門のスーパーマーケット「ビオセボン」をオープン!

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オーガニック市場に力を入れている国、フランス国内3位の店舗数を誇るオーガニックチェーンストア「ビオセボン」が日本の小売業大手のイオンと共同出資で日本に進出!

2016年12月、麻布十番に1号店を立ち上げて以来、現在までに東京と神奈川で22店舗を出店。2021年には既に2店舗のオープンが決まっています♬

ビオセボンで取り扱っている商品はすべてオーガニック。

食品から雑貨、化粧品まで、生活に必要なものが購入できます。海外のお菓子やベビー用品まで取り扱ってくれてるのは嬉しい!

■企業の取り組み事例②「S&B(エスビー食品)」|サステナブルな材料の調達で環境保全に貢献!

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誰もが一度は口にしたことのある、スパイスやカレールゥなどの製造・販売を手掛けるヱスビー食品。

同社では、2030年を目標に主要香辛料である「こしょう」・「唐辛子」・「マスタード」・「パセリ」・「ローレル」・「オレガノ」・「わさび」をサステナブルな方法で調達すること目指す方針を公表しています。

また、ヱスビー食品では輸入・販売業者としてフェアトレード認証を取得し、途上国の労働者を支援しているほか、「オーガニックスパイス」シリーズを販売、売り上げの一部を公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)に寄付しています。

【フェアトレードとは】
先進国に対し立場の弱い途上国の労働者を保護する貿易システム。

途上国の労働者に正当な対価を支払い、消費者は適正価格で商品を購入する仕組みを構築することで「公正公平な取引」を実現しています。

SDGsで注目を高めるフェアトレードとSDGsに貢献するオーガニック食品とサステナブルな調達によって、安心安全な食品を販売しているという信頼性と社会貢献による企業価値のアップを両立させています♬

■企業の取り組み事例③「山内本店」|食品ロスを防ぎ貧困に悩む人も支援する取り組み

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食品ロスを減らす取り組みをしているのが、熊本で260年の歴史を持つ老舗の味噌・醤油製造会社として地元民から親しまれている「山内本店」です。

山内本店では、『「まだ食べられる」を食卓に届ける』というコンセプトのもと、3分の1ルールによって返品された商品をフードバンクに提供しているほか、製造過程で床に落としてしまった味噌や醤油のもろみなどを肥料や飼料として農場に販売する取り組みを実施しています。

【3分の1ルールとは】
食品に設定された賞味期限が残り1/3となる前に卸業者が小売店に食品を納品しなければならないという食品メーカーと小売店にある商習慣のこと。

貴重な食材を無駄にしない山内本店の取り組みは、食品ロスだけでなく地球環境にも優しいものですよね♪

■オーガニック食品を食べよう!

今回はオーガニック食品についての基本的な内容を踏まえ、オーガニック食品に関連する企業の取り組み事例をご紹介しました。

日本では、オーガニック認証をあえて取得しない農家もいますが、オーガニック市場は右肩上がりなので、近い将来、日本でもオーガニックが気軽に購入できる日が来るかもしれませんね♪

【今回ご紹介した内容】
・オーガニックの定義について
・オーガニック市場が活発化している
・食品ロスとの関係
・イオンの取り組み事例
・エスビー食品の取り組み事例
・山内本店の取り組み事例

オーガニック食品は、食べるだけでも環境保全に貢献できます。

普段はオーガニックにこだわっていないという方も、ぜひオーガニック食品を選んで食べてみてください★

▼参考サイト
ノハム|SDGsのサスティナブルフードに関する取り組みを紹介します【世界編】
農林水産省|SDGs×食品産業
九州における「SDGs × 食品産業」取組事例集
農林水産省|マルキン食品株式会社

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