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【vol.14】地球の使い過ぎ?~アース・オーバーシュート・デーとは!?~ (その1)

前回の”バーチャルウォーター”に引き続き、カタカナ用語で失礼します(笑)

最近、”気候変動”に関しての学びがあったので、おさらいの意味も込めて、ここに書いてみたいと思います。

私たちが住む地球には「資源」があります。

私たちは日々、その資源を「消費」しながら生きています。

そして、地球には資源を「再生産」する能力があります。

再生産されないと、使えば使うだけひたすら資源が削られて、後戻りできないことになりますしね。。。

しかし、地球が再生産できる資源の限界を超えて、私たちが消費をしてしまったらどうなるでしょう?

人類による資源の消費 > 地球が持つ一年分の資源の再生産量

記号で表してみると、こんな状態になりますね。

本来なら、地球には余裕のある資源があり、その原資が生み出す十分な自然の恵みである「利子」を使うことで、将来にわたって問題なく資源を保ちながら暮らしていけるはずです。

しかし、その利子を超えてもともとの「原資」にまで手をつけないと、私たち人類はいま生活していけないようになっています。

”アース・オーバーシュート・デー”

これは、

”地球が一年間に生み出す資源を、人類は何月何日に使い切っているのか?”

ということを表します。

一年は「1月1日~12月31日まで」なので、例えば、同じ年の12月31日に地球が持つ資源を人類が使い切れば、地球の再生産能力からして余裕を持った上で、次の年に資源を”繰り越せる”ような状態になります。

では、2019年の世界のオーバーシュートデーはいつだったのでしょうか?

正解は。。。

7月29日

これは、だいぶ早いですね。。。

また、仮に日本だけに絞ると、
(すなわち、世界中のみんなが日本のような消費生活をしたとすると)

5月13日

おっと、さらに早いですね。。。

私たちは現在、こんなに早く資源を使い切ってしまっていることになります。

この状態になると、一年のうちの残された日々を、人類は地球の「原資」に手を付けながら、いわば「赤字」の状態で生活をしていくことになります。

そして、赤字がこの先もずっと続くことで、アース・オーバーシュート・デーの到来がますます早まる、ということが年々起こっているのです。

それでは、さらにこれを”地球の個数”で考えてみましょう。

本来、地球はもちろん1個しかありませんよね?

しかし、アース・オーバーシュート・デーがこれだけ早く到来しているということは、地球を何個分使っていることになるのでしょうか?

正解は。。。

地球”1.75個”分

これだけのエネルギー資源を使って、私たち人類は何とか生活を保っているということになります。

これはまさに、本来使ってよい水準を越えた「地球の使い過ぎ」の状態が続いていることを意味しています。

もしこのままいくと、もうすぐ地球”2個分”に達することになってしまいます。

ちなみに、世界中がみんなアメリカのような消費生活をしたとしたら、1年間で地球”5個分”(さすが消費大国アメリカ!)になります。でも、日本も他の国のことを笑っていられなくて、日本でも地球”約3個分”使っているということになります。

では、このようなことがなぜ起こっているのか?

次回、続きを書いてみたいと思います。

【追記】
実は、2020年のアース・オーバーシュートデイは8月22日と発表されたようです。2019年と比べて3週間ほど後ろにずらされましたね!

どうやら新型コロナウイルスにより経済活動が停滞し、資源の消費が減ったことが少なからず影響しているようですね。経済活動の停滞で様々な社会問題も発生しているので、手放しには喜べないですが。。。

ただ、”資源の消費は減らせる”ということを経験できたので、これからの資源の使い方を見直す良いきっかけになったと思います。

もちろん、世界中が一気に舵を切るのは難しいと思いますが、ヨーロッパを中心に”グリーンリカバリー”(これももっと詳しく調べてアウトプットしてみたいです)が起こっているように、

「環境・社会にしっかりと配慮しながら経済を復興していく」

そんな世の中の流れをしっかりウォッチしていきたいと思います☆

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