余っているものを足りないところへ
私は今、Web関係の仕事をしています。
普段は地方の小さなIT企業で、ホームページ制作をしたりWebサービスの企画運営をしたり営業やゴミ捨てをしたりしています。
余っているものを必要とする人のもとへ
「あるところで余っているものや邪魔になっているものを、必要な人のもとへとつなぐようなWebサービスを作りたい」と思い立ってWebの勉強を始め、Web業界に入って10年ほどになりました。
余っているものを必要なところへ繋ぐWebサービスとしては、日本では「ジモティ」などがあります。あげます/ください、売ります/買いますといった需要と供給をマッチングするWebサイトです。
アメリカなどではクレイグズリストというWebサイトが非常に一般的に使われているそうです。ネット上で直接当事者同士がものをやり取りできるようなプラットフォームです。
「住」に着目
私は、特に「住まいと人」に着目して、余っている部屋や家を、居住に困っている人とつなげたいと思っています。安心して住める場所が確保されていること、これは人が生きていく上での基盤だからです。
「人」もキーポイント
加えて、衣食住の「住」は、単なる建物や場所だけを指すのではなく、人との関係、人の気配というものがとても大切な要素です。
孤立して暮らしている方、誰かと一緒に暮らしているけれどそれが辛い状態になっている方、いろいろですが、「住まう」というときに「同居人、周囲の人との関係」も含めて、少しでも安心して暮らせる場所が人には必要だと思うのです。
「余っている建物」と聞くと、空き家を思い浮かべる方も多いと思います。もちろん、空き家の有効活用もとても大切です。
けれど、空き家には当然ですが人がいません。
ホームシェアの可能性
孤立せずに、人と助け合いながら住める…それを叶える方法のひとつが、ホームシェアではないかと思っています。
日本でも、留学生のホームステイのホストをしたり、ルームシェアをしたり、家族以外の人と一緒に暮らすという住まい方がだんだんと広まっています。
一人暮らしの高齢者宅の空き部屋
さらに私が注目しているのが、一人暮らしの高齢者宅の空き部屋に、住まいに困っている人(例えば困窮学生や子育て世帯、求職中の方など…)が住まわせてもらうという暮らし方です。
高齢者の側は孤立を防げる、生活に張りが出るといったメリットがありますし、住まわせてもらう側も見守りやお手伝いなどしながら、住居を確保することができるというWin-Winの関係になります。
インターネットの活用
部屋が余っている方と、住むところに困っている方のマッチングをインターネット上で行えるようなサービスを作りたいと考えています。
部屋や建物をシェアするというよりは、人の繋がりのほうを重視したマッチングです。同じ屋根の下に暮らすわけですから、相性などがとても大切になると思います。
それに、高齢者の方はインターネットを使わない方も多いので、Webサービスを作ったからといってすぐに広まるわけでもなく、課題はたくさんあります。
まずは地道に身近なところから、活動を始めています。
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