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信じる道

育成か勝利か
スタイルを貫くか勝つための戦術でいくか
魅せるのがいいのか泥臭いのがいいのか
選手に何を求めるのかチームに何を求めるのか
指導者やサッカーファンの間で話題になることがあると思います。
多くの場合この議論の正解を探してるように思えます。
戦術についても同じです。
グアルディオラ監督やクロップ監督、シメオネ監督など世界の名称などがやっていることを研究し知ることができます。
彼らがやっていることがあたかも正解であるかのように。
しかし、それらは正解ではありません。
彼らが彼らのやり方で成功できたのは彼らだから成功できたのです。
彼らのやり方でうまくいくために出てきたのが5レーンの理論であり、ポジショナルプレーであり、偽9番であるだけの話です。
彼らには彼らのスタイルがありそのために多くのチャレンジをして自分のチームにルールを作っています。
ボールを失わないことを重視するのか、失うことを厭わないスピードを重視するのか、またそれを実現するために何が必要なのか。
彼らの突き詰めたスタイルにとって必要なものです。
戦術について話をする際に忘れてはいけません。
正解はないのです。
これをやれば勝てる、グアルディオラの研究をして真似すれば勝てる、勝てる方法はありません。
唯一あるのは自分が信じたスタイルで勝つために考えることです。
学ぶことです。
その先に何があるかをいくら真似しても勝つことはできません。
twitterを見ているとよく目に着きます。
間違いを指摘し、こうすることが正しい
答えを見つけた
海外はこうしてるのに
これらのツイートに教えてください、正解はなんですかとリプライを送る人を。
知ろうとすることはいいところです。
情報を共有することも現代のいいところです。
しかし何度も言いますが正解はありません。
ここで考えるべきことは学ぶとはどういうことなのか。
知ることは学ぶ前の段階です。
そこらへんに落ちている情報はヒントです。
これから出てくる応用問題のために読み取ることができれば問題を解くことができます。
知るだけ、ヒントを集めるだけでは問題は解けません。
知ることができる時代になった今、知ることは簡単です。
知ったことを引用することは誰にでもできます。
必要なのは知った情報を自分のものにして自分の考えを作ることです。
公式を集めるだけではなく、なぜこの公式を使うのか、なぜこの公式ができたのかを学ぶ必要があります。
グアルディオラがやっていることを研究して正解だと勘違いし、真似するだけでは彼らを超えることはできません。
知ることができる今だからこそ、情報を手に入れ学ぶことができる現代だからこそ誰にでも超えるチャンスがあります。
現代サッカーの祖ヨハンクライフから教わっていないのに彼の作り出した哲学を知ることができます。
一から自分の経験に基づく必要は無くなりました。
これはチャンスであり、思考を停止させてしまう危機でもあります。
大事なのは情報をどのように扱い、自分がどう考えるかです。
今、ボールを大事にすることは当たり前のように言われています。
しかしグアルディオラ監督がバルセロナに就任した当初15本以上パスを繋いで点を取ることは不可能と言われていました。
彼は証明しました。
美しく勝利することができることを。
失わなければ負けないことが可能だと。
ここから学ぶべきことは、可能性です。
彼らは正解を示したのではありません。
何度も言いますが正解はありません。
しかし、誰にでも超えるチャンスがあります。
情報で溢れている現代はチャンスです。
考えてみてください。
どんなサッカーを表現したいのか、チームに合う表現の仕方はあるか。
いつか誰かに正解だと思われる時が来ます。
自分の考えを持ち、証明するために学ぶのです。
誰がやっているか、評価しているかではありません。
何がいいと思うかです。
否定は必要ありません。
示すことが必要です。


誰もあなたのことを信じていない時に自分を信じることだ。
そうすればあなたは勝つことができる。
          
ビーナス・ウィリアムズ(アメリカのテニス選手 / 1980~)


今回はサッカーの話ですがサッカーの話ではありません。
だらだらと長く書きましたがもちろん個人の見解です。あくまでも私の考えです。




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