keino glass|Liqueur glass《2》
TextKIRI to RIBBON
お散歩日和のここモーヴ街。健やかにはためくアブサン色の細リボンを追って行くと、7番地・スクリプトリウム内「keino glassの工房」に辿り着きました。
光を透かして、ガラスの細リボンが幾筋も並んでいます。伸びやかに、艶やかに、時に沈静しながら、光を求めて——
色調が微妙に異なるアブサン色と菫色が綾なして、しかし決して混じり合わない端正に、ガラス作家の美学が表れています。
19世紀末、酒場に集う画家たちが見るアブサンの