マガジンのカバー画像

くるはらきみの画室

23
自然の中で暮らしながら絵画や人形を制作するくるはらきみの小部屋。油彩を中心にちいさな祈りを込めた作品を発表します。
運営しているクリエイター

#キリスト教

くるはらきみ個展《ヒルデガルト点描》|DAY 3

本記事はオンライン展覧会 くるはらきみ個展《ヒルデガルト点描》DAY 3の配信記録です。*明日7/7最終日です Text霧とリボン  暑さが和らぎ、身体も少し楽になりましたが、猛暑や台風の心配はまだ続いています。皆様、引き続き、どうぞくれぐれもお気をつけてお過ごし下さいませ。  涼しい場所からお楽しみ頂ける本オンライン展覧会、くるはらきみ個展会期後半がスタートしました。DAY 3の本日、ご高覧下さいました皆様に深くお礼申し上げます。  今日のヒルデガルトの苑には、ひとき

くるはらきみ個展《ヒルデガルト点描》|植物に寄り添って

 植物に造詣の深いヒルデガルトに敬意を表すように、くるはらきみは様々な植物を用いてヒルデガルトの姿を描き出した。  少女ヒルデガルトは、先輩修道女のユッタに尊敬のまなざしを向けている。その瞳には、隠し切れない音楽への強い好奇心も浮かんでいるようだ。二人の姿は、修道服とあいまって、まわりに立ち並ぶ背の高いオダマキたちに溶け込んでいる。  上を見上げるヒルデガルトと、彼女をユッタと同じ目線で見下ろすオダマキのコントラストも微笑ましい。オダマキはオダマキで、彼女たちを見守っている

くるはらきみ|みめぐみ深き子供達

TextKIRI to RIBBON  どこからともなく賛美歌が聞こえてきました。その調べは冬の空気を温かく包み込みながら、ここスクリプトリウムの石造りの壁に優しく反響しています。  詠うように祈りの絵画を紡ぐより、今年の聖夜に贈る最後の作品をお届け致します。 *  賛美歌の調べにのせて、幼きイエス様に想いを寄せたきみ様の聖なる油彩作品です。村里の牧場で遊ぶ幼年時代の肖像ながら、その瞳には遠くを見通す聡明が宿り、しなやかな意志の強さが溢れ出ています。  本作は、額の

くるはらきみ|マドンナと白百合

TextKIRI to RIBBON   本イベントより、ここモーヴ街7番地では、とても嬉しいことに、自然の中で創作活動を行う画家兼人形作家・くるはらきみ様を新しいメンバーとしてお迎え致しました。 くるはらきみ画家・人形作家 →HP 東京生れ、長野在住。自然の中で制作をしています。キリスト教を表現するときは、古の人からの声に耳を澄まし少しでも未来に繋げて行けたら良いなと思っております。  修道院に見立てたここスクリプトリウム——長くキリスト教を重要な題材として取り組