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金田アツ子の温室

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清廉な抒情を少女と花に託す画家・金田アツ子の小部屋。馨しい植物画を中心に、やさしい視線で描かれた作品を発表します。
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#花

スクリプトリウムvol.3|金田アツ子 & 霧とリボン & レミーのアトリエ|温室と薬草のティタオル

Text霧とリボン  ここスクリプトリウムには金田アツ子さまの温室があります。  本展ではヨネヤマヤヤコ様の素敵なご案内で、月を待つ聖なる温室がひらかれました。  「小さくとも思い高く」咲くアツ子さまの花々を、日々の暮らしの中で、お花を一輪活けるように愛でてみたい——そんな思いから、一枚のティタルが生まれました。  2020年秋、オンライン開催した霧とリボン企画 金田アツ子 & Belle des Poupee 二人展——香り高い日々を今でも鮮やかに思い出します。

温室の別扉《1》|エミリーの温室のティタオル

* * * * *  毎回ご好評を頂いている霧とリボン & レミーのアトリエのティタオル・コレクション。この度、画家・金田アツ子さまとのコラボレーションが実現しました。  金田アツ子 & Belle des Poupee二人展《エミリー・ディキンソンの温室》にて発表された植物画とエミリーの詩の一節を配した馨しいコレクションを発表致します。  ティタオルは英国ティウェアの定番アイテム。渡英のたびに老舗紅茶店や博物館・歴史的建造物のショップなどで買い求め、私自身、

金田アツ子&Belle des Poupee二人展|作品集より《1368番》

 本展にて同時刊行される新訳付作品集『Emily’s Herbarium』には、翻訳家・維月楓さまによるエミリー・ディキンソンの詩六篇の新訳と、各詩を題材に制作された金田アツ子さまの絵画、Belle des Poupee様の布花アクセサリーが掲載されています。*作品集の詳細は後日発表します  本コーナーでは、六日間に渡り、それらを一篇ずつご紹介していきます。エミリー・ディキンソンの詩にはタイトルがありません。通常タイトル扱いとして、詩番号(本展ではフランクリン版)と初行が明記

金田アツ子&Belle des Poupee二人展|温室の風景|DAY 1

 19世紀アメリカ——ひとりの女性が大切に花々を育て、サンクチュアリとして慈しんだ温室。そこからひそやかに花ひらいた、朝露のごとき詩篇の数々。  紙片に遺された一篇一篇に、画家・金田アツ子さまとアクセサリーブランドBelle des Poupee様が出会い、それぞれの花を育て、新しい温室が生まれました。詩人との馨しい対話の軌跡をここにお届けいたします。  エミリー・ディキンソンの温室へ、ようこそ—— * * * * * 作家名|金田アツ子 作品名|花が咲く 油彩・