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貴方の視る街の風景画は(散文)

とりあえず、なんとなあく街の雰囲気も荒んだ感じから、やや弛緩した様子を感じる。

低気圧からか、電車ではOLさん達、軒並み爆睡。
異常な空気に包まれていた上半期が、やっと少しは収束に向かっているのかもしれない。
とはいえ、日々、刻一刻、状況というのは流れていくものであり、また変遷はあるかと思うものの、こんな緩やかな空気の日も、悪くはないと思うのも、また、本心である。

やることが沢山ある人生というのは、幸せだと思う。
忙しいけど。
それは、
『自分の人生にはドラマらしいドラマも起こらずに鬱々と終わってゆくのだろう』
と絶望した青春期があるからで、この歳でこうして音楽や文章など、自己表現に向かえていることが、過去の自分からすれば、まるで夢のような人生である事は、間違いない。

若い頃よりも仕事を頑張れるようになってきたのも、確実な成長であり…今は求職中ですが…それすらも、人のおかげでの成長であると言えると思う。
そして、病気の経験ですら、丸っきり人生への姿勢を変えたという意味で、決して無駄では無かった。
無駄な事など、無いのかもしれない。
常に新しい課題が現れ、足掻き、悩み、落ち込み、時に前のめりになりながら、前に進んでいく。
そんな人生っていうものは、僕のような多動児にとって、常にフレッシュに感じられ、どん底に居る時も勿論あるが、こうして肯定的に捉えられる瞬間がある事が、有り難い、と思うのである。

僕の人生の登場人物、主要人物達…主に音楽に関わる方々…は、皆漫画のキャラクターのようで、いつもワクワクさせてくれる。
根っからの空想癖である僕には、その非現実的な現実感…なんともいえないユーモラス…は、この世界が灰色に見えた日々からすると、とてもカラフルである。

この音楽の基礎を叩き込んでくれた師匠。
今居る場所へずっとリードしてくれた兄弟達。
現実に向かい合う事を教えてくれた親友。
etc..etc..

街から街、各所各所の個性的な方々。 
街にはその街の色があって、そこの人はその色のひとつであり、街と人が影響をしあって、グルーヴが産まれてゆく…。
それを教わったのはこの文化からであり、また逆に、この文化の外に居る…普通に暮らす、例えばお年寄りでも子供でも、皆、ローカルを肌で感じながら人生を生きているのだと考えれば、ヒップホップは意外と…公民館とか、スナックとかにも、畑にも、なんなら交番にすら、あるのかもしれない。

僕はこの世界的な状況下で、街が停止…まるで死んでしまったように感じて、とても寂しかった。
それはまだ続いているのだけど、人、が人と会う事を辞めなければ…
本当に電脳だけの世界にならなければ…
きっと、体温のある、そう…冷たさすら体温だとすれば…人間の温度のある街の風景は、続いていく筈なんだ、と。
祈ると同時に、小さな事からでも、自分なりにアイディアを出して生きていきたいな、と、思う昨今でございます。


今日はちょっと真面目な感じになっちゃいました。
面接行ったからかな。


皆様の視た、『今日の街』は、どんな風景でしたか。


またお会いしましょう。では。 

梶本


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