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【食と農のはなし】お米の適正生産量が10年で100万トン減ってるよ!

世の中は高齢化社会と働き手不足なんて、枕詞のように使ってますけれど、私達の生活に直結する一番の問題ってなんだと思いますか?

「人口減少」なのですよ。人が減るっていうこと。

人が減る▶働く人が減る▶稼いでいる人が減る▶お財布の数(分母)が減る▶消費が減る▶売上下がる▶コスト下げるしか無い▶給与も下がる…

他人ごとではなく、自分の生活に直結しているのですよ。だから、少子化問題は本気でどうにかしなきゃならない。

東京ディズニーリゾート1000個分の田んぼが要らない

農水省が毎年、主食用米の適正生産量というものを出し、過剰生産や不足に陥らないように需給均衡を図るようにしているのですが、なんと2021年産のお米の適正生産量を「679万トン」に設定。これは、2020年産より30万トン少ない数字。

実際の生産量と需給均衡させるには50万トンの減産が必要という話で、面積に換算すると10万ヘクタール規模の転作が求められると。

これを計算してみたのですよ。

1ha(1ヘクタール)は、
 100m×100m(10000平米)
100ha(100ヘクタール)は、
 1,000m×1,000m(100万平米=1平方キロメートル)
10,000ha(1万ヘクタール)は、
 10,000m×10,000m(1億平米=100平方キロメートル)
100,000ha(10万ヘクタール)は、10億平米=1,000平方キロメートル

つまり、過剰になった田んぼの大きさは、

東京都(面積 2,187.58km²)の半分の面積

あるいは、

東京ディズニーランドの面積が 51ha、東京ディズニーシーの面積が 49ha
2つを合わせた面積が100haだから、

100,000ha/100(TDR1個)=1000(東京ディズニーリゾート1000個分

どんだけ広いんだよ!と。

神奈川県民全員(約920万人分)のお米が行き場を失う

一人あたりのお米の消費量で換算してみると、農水省によれば、昔と消費量が減少傾向にあり、2016(平成28)年には54,4kg/一人あたり、だって。

50万トンの減産が必要って話だから、

500,000トン=5億kg [キログラムに変換]

5億kg/54.5kg(一人あたり消費量)=約9,174,311人分

神奈川県の人口が約920万人ぐらい、と言われているので、県民全員が

「俺!米要らね!」

って言っちゃうぐらいの規模。やばいよね。やばくね?

いや、やばいとか言ってる場合ちゃうんじゃないの??

一人1杯だけ増やしてくれたら、日本は変えられる!

気の遠くなる話かもしれないけれど、行動はひとりひとりの積み重ね!

例えばですよ。新米がでたこれから3ヶ月間をお米食べてねってみんなで協力するとするじゃないですか。

1日1回、1人がご飯茶碗1杯(可食部以外も考慮し200gと過程)のお米を3ヶ月(90日間)だけパンじゃなく「お米」を選択してくれるだけで、年間18,000g(18kg)の消費増になる。

1日3食の1食をご飯に変えるだけ!あとの2食は、ラーメンでもパスタでも食べてくれてもいい。たった1食分だけ!

3ヶ月1杯のお米消費キャンペーンをするだけで、

1万人で180トン
10万人で1800トン
100万人で18,000トン
1,000万人で18万トン
1億人で180万トン

あれ?50万トン超えたぞ??

つまり、「米か、米以外か」という問題じゃない。

日々の生活で、お米の消費をちょっと増やしてくれるだけで、日本が自立した主食としてのお米を守れるし、のどかな田園風景だって、地方に暮らして土地を守り続ける農家だって生き延びられる。

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あなたの1杯で、日本は守れるし、変えられるということ!

行動する人になろう。ちょっとの一歩を踏み出そう。

それだけで、日本も世界も変えられるんだぞーーー!!


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