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孤独は「あなた」を試している

普段から一人で過ごす人が多い人。きっとたくさんのことを考えていることでしょう。人よりもたくさんのことを感じ、たくさんの事を考え、そしてたくさんの未来を想像する。だから、一人でいることが悪いのではなく、「じぶんは試されている」と思ってみることも大事かもしれません。

1、「深く」考えるということ

何かを成し遂げるには、たくさんの準備や訓練が必要。一つ飛びに何かを達成することなんて、できないんですよね。だから、日の目を見ないたくさんの時間や悩み、考え、不安が9割。そして、最後の一瞬だけ日の目を見る。世の中なんて、そんなものだと思います。

もちろん、まぐれや幸運だけで、何かを手にする人もいるかもしれない。でも、その人にとって、それは「なぜ」手にできたのか、「どれほど」それが尊いものかは、決して深く理解することができない。

深く、そしてもっと自分の内面と向き合う時間があるからこそ、はっきりとした物事が見える。それが「一人の時間」の価値であり、メリットでもあると思うのです。

陰キャだ陽キャなんて言葉で、人の価値や人間の豊かさを推し量るなんてことは、人生の一面を単に切り出しただけ。ずっと表ばかりを歩く人生なんて、人との関わりや視線も含めて、時間も余裕もなくなってしまう。

派手な生活より、じっくり向き合う生活だって、充実した生き方である、と思うのです。

2、「空腹」に思う哲学

人間は、楽ができる環境や、安くできるときには、本気や本音は出てきません。だって、ちょっとやるだけで、何事も「そこそこに」できてしまうのですから。

人が本当に、底力を出すときは、最も厳しいとき。最も苦しいとき。最も追い込まれたとき。空腹に耐え、そして食うものも充分でないようなとき、ふと自分と世界の関係を考える。そんなときに思い起こす「哲学」にこそ、人間の本質が示唆されるというもの。

あなたは、苦しかった時があるか。
お金がなくて、空腹に耐えきれず、それでも生きていかねばならぬときがあったか。
あるいは、精神的に追い込まれ、孤独や孤立を感じたことがあるか。

そうした、誰にも触れず、関わらず、ひとりぼっちで考えたことのある人こそ、心の強さと信念が生まれる。神は、「耐えられる人」にしか試練を与えない。まさにそうだと思うのです。

3、「順調」など続かないもの

生まれてから、ずっと右肩上がりの人生だったら、いったいどういう感想を持つことでしょう。何も努力せずとも、何も苦労せずとも、ひたすらハッピーエンド。きっと、生きる気力も、達成感も得られないでしょう。

もちろん、不遇をそのままにしていいというわけではありませんが、人生には、節目があり、転換点があり、そして、最も苦しく追い込まれる時がある。人は、そこから試されている。

だから、「順調」ではないことは当たり前で、むしろ、そうでないときにこそ、あなたの底力が試されている。

どこまでいけるのか。どこまでやれるか。どこまで耐えられるのか。

もう一度考えてほしい。きっとあなたには「できる」力が備わっている。これまでもずっとやってきたことがある。ずっと考えてきたことがある。誰にも言えず、悩み続けてきたことがある。その蓄積された「深い」自分との対話で得られた知恵こそが、あなたの生きていく強さの根源であり、由縁となる。

「順調」とは、戻るためのガードレールのようなもの。そこに戻るための指標。いつまでも維持できるのではなく、その線とどう対峙するのか。物事の向き合い方が試されている。

あなたの許容度によって、困難の度合いが違う。
あなたの覚悟によって、苦しさも違う。
そして、あなたが、本当に真剣に悩むほど、その深く真っ黒な海底の底を這うような時間が続き、そして、大きなうねりを後々生み出すことになる。

4,「自ら」で這い上がれ

「苦しいとき」に食べたものは、人生、いつだって初心を思い出させてくれる。あのときの涙の塩味とともに食べたおにぎり。唇を噛み締めて、血の味もしたコッペパン。ふやけすぎたカップラーメン。そんな一つ一つが、二が苦々しく思い出されつつ、あなたの人生という軌跡をはっきりと思い出させてくれる。

人生は有限だ。でも、耐えることで、どんどん苦しみは許容できるようになってくる。焦らなくなる。動揺しなくなる。受け止められるようになる。準備できるようになる。

また、一つの底を通して、あなたはきっと必ず強くなる。再び海面に上昇すればいい。心肺機能も筋肉も、そして、真っ暗な海中でさえ見通せる視野を、あなたは都度、鍛えられていく。

さあ、這い上がれ。いまからでも遅くはない。深く、強く、潜ったこの時間を、上昇する力に変えていけばいい。

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