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1999年の旅日記(3)〜母さん、ぼくのスーツケースはどうなったでせうね?

1999年、イギリスにいる私のスーツケースはまだ届かない。
なぜスーツケースを紛失中なのか、詳しくはこちら

私は英語はとても苦手。
留学経験と言っても語学留学ではなく職業訓練のような感じだし、一人で海外というと語学が堪能のようなイメージがあるけど、そんなことはない。
出川イングリッシュを尊敬している一人なのだ・・・。
さて、生き別れたスーツケースはやはり予定通りには来なかったのです。


1999年8月25日(水)
昼頃になってもスーツケースはやって来ない。
telがかかってきて、スーツケースは明日の朝9:00までに届けるから・・・と言われた。
クリスのシャツは着られるけど、ズボンは大きすぎて着られないので、ノーツ(タイ人留学生)にジーパンを借りた。スーツケースが届くまで、とTシャツや上着も貸してくれた。
昨日までの服を全て洗濯して乾かす。
昨日、お風呂に入った後、夕飯も食べずに眠ってしまって、気がついたら今日の朝だった。朝飯を恵んでもらって、お腹がいっぱいになり、皆で近くのお城を見に行った。
写真を撮ったり、なんだかんだ楽しんでいたけど、雨が降っていたのであまり長居はできなかった。
夜、会員制のパブに連れて行ってもらった。日頃フツーにしているけど、そういうところで飲んでるあたりが、やっぱりお金持ち家なのかなーとも思う。
ドイツ人のアンドレ、香港のモー・イン、日本のヒデオ、3軒隣のキャロラインとその旦那、クリスとアンドリュー、そして私。国際的メンバー。
子供軍団はボートセイリングの仲間たちと遊んでいた。
オルトンウェアという湖でセイリングをしていて、そこの会員だけのパブなのだ。
私はビールでよっぱらってしまった。



1999年8月26日(木)

朝9:00 やっとスーツケース到着。
これで全てが揃った。
空港での書類にスーツケースの特徴を書く欄があり、「色はNAVYで、WhiteCatがredのクッションにsit downしているマスコットが付いている」と書いた。
つまり、紺色のスーツケースに招き猫のぬいぐるみが付いている、と言いたかった。
招き猫は紐がブッチ切られて、スーツケース背面の隙間にムギューっと押し込まれていた・・・。 

ホープ(3歳)、デイビッド(9歳)、クリス私の4人でラグリーハウス(ラグリーホール)を見に行った。とても大きな古い屋敷で庭園が素晴らしく、広くて子供が遊ぶ公園もある。
ホープは公園をすっかり気に入ってしまって、目の色を変えて遊んでいる。
私はデイビッドとアスレチックをやっていた。デイビッドは9歳なので、大人が一緒じゃないと入れない。私はもう年寄りだから、デイビッドの走るペースはかなりきつい。
ホープはシーソーや滑り台を一緒にやれという。私はすっかりおもちゃにされてヘトヘトに疲れた。
デイビッドは私の持っているキャノンのカメラがすごく気に入って、写真をたくさん撮ってくれた。ちゃんと撮れているかは現像してみるまでわからない。
彼は日本の最近の小さなポラロイドカメラを持っていて、日本語の説明書が読めないのでやってくれと言った。
教えてあげたら、フィルムをホープが勝手に使ってしまってケンカになり、仕方がないので、日本に帰ったらフィルム買って送るから・・・とオバさんは約束した。




やっと旅らしい旅になってきたけど、あっという間に暗転します。
次回「束の間の幸せ」の巻






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