小確幸について

村上春樹が「うずまき猫のみつけかた」の中で、「小確幸」について語っている。

生活の中に個人的な「小確幸」(小さいけれども、確かな幸福)を見出すためには、多かれ少なかれ自己規制みたいなものが必要とされる。たとえば我慢して激しく運動した後に飲むきりきりに冷えたビールみたいなもので、「うーん、そうだ、これだ」と一人で目を閉じて思わずつぶやいてしまうような感興、それがなんといっても「小確幸」の醍醐味である。そしてそういった「小確幸」のない人生なんて、かすかすの砂漠のようなものにすぎないと僕は思うのだけれど。

運動後のビールについては激しく同意する。フルマラソンの後は特に格別。


その他、つれづれなるままに私の小確幸を書き連ねてみる。

ランニング後、風呂に入って汗を流し、少し火照った身体に焼きナスとハイボール。焼きナスは昼に焼いて皮をむいて切って冷蔵庫でしっかり冷やしておくといい。

生牡蠣にボウモア(のような海岸沿いで熟成された潮風の風味が感じられるウイスキー)をたらして、一気にすする。牡蠣とウイスキーが織りなす海のハーモニーが口から鼻にぬけるとき。

誰もいない森を歩く。小さな生き物の息づかいを感じる。

子供の好物が作れたとき。最近のヒット作はチャーシュー丼。

つきたての柔らかな餅。あん餅。酢醤油で食べるのもいい。

晩ごはんの仕込みをする前に、コープの「ただの炭酸水」で割ったラフロイグ10年のハイボールを出来たてで飲む、最初の一口。

村上春樹の長編小説を読んでいるとき。

一人用のパスタがうまく作れたとき。レモンクリームパスタ、ナポリタンはだいぶ上達した気がする。

鳥の絵を描いているとき。眼と羽根がうまく描けたとき。

昼から瓶ビール大を飲むとき。サッポロ赤星なら最高。

友達に僕のお気に入り(ウイスキーとか)を紹介して、喜んでもらったとき。

カバを眺めているとき。

旅の計画をたてているとき。11月は渥美半島~豊橋へ行く予定。楽しみ!

他にもたくさんあるけれど、今は思い浮かばない。

一日一個は小確幸を見つけられるといいな。

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