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ママと呼ぶ他人

ペテ子が越してきた当日から、
「ママ」と呼ばれる他人がほぼ毎日来ていた。

ペテ子は、ママと一緒にどこかへ行ったり、
ママが犬を連れてきて、ペテ子の犬と一緒に
アパートの駐車場をドッグランのように、
リードも付けずに走らせたりする、
どちらも頭のイカれた女達だった。

しかも、駐車場から私が車を出そうとしている時でも、
リードをつけようとしないで、こちらを睨みつけてくる。

睨みつけたいのはこっちだ。

なんなら、リードもつけずに散歩に出かける始末だ。


立派な動物虐待。
どこに苦情を言えばいいんだ?と真剣に調べたりもした。

話が逸れたが、

謎のママと呼ばれる女は、
煙草を吸っているのか、車が異様にくさい。


私の駐車場の隣がペテ子の駐車場なのだが、
生活保護で車がないので、
ママがそこに車を停めていると、
窓が閉まっているのに悪臭がする。


よくこんな臭い車に乗れるな。鼻がバカなのか?
と思っていたが、


そんなママ改め、車クサ女も、
ある日を境にパッタリと来なくなった。

なので、ママの正体はわからないままだ。
もう顔も覚えていない。

またママがいなくなった話も、いずれ書こうと思う。

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