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【マンガ感想】アンデラアニメ化とか【39/22年週刊少年ジャンプ】

アンデラ、呪術、ウィッチウォッチ、ヒロアカ、あかね噺。面白いマンガ多すぎの一冊。
そのほかにも沼俊先生の読切「おイナリ」も読んで欲しいです。

星5個くらいを満点としてざっくり評価。
星1:下手い。
星2:悪くはない。このレベルなら満足。
星3:良い。このレベルなら嬉しい。
星4:非常に上手い。
星5:神。

アンデッドアンラック(124話) -★★★★★

アニメ化記念決定表紙&巻頭カラー。
普通に最高の巻頭カラーです。

戸塚慶文「アンデッドアンラック」(「週刊少年ジャンプ」39号、集英社、2022年)4, 5頁。

右上と下にある手ですよね。特に下。
この描き手が介在しているメタ構造が、良いですね。
ここから読む人は、作者の手かな?くらいに思うでしょう。
これまで読んできた人は、安野雲先生が描いているカラーだ!となる。

ちなみに2021年の7号がこちら。

戸塚慶文「アンデッドアンラック」(「週刊少年ジャンプ」7号、集英社、2021年)350頁。

ペンのデザインも同じです。
こういう部分が戸塚先生の上手いところですよね。

そこからアンディの出生?秘話。
罪悪感と孤独感、それから諦め。

風子と出会って、アンディである事を自己肯定できたと。

めっちゃ良い話にするやん。
しかも自然。

50話位までの展開が超早くて面白かったです。
今回124話までは少し中弛みを感じる展開でした。
ここから物語を加速させていって欲しいですね。


ワンピース(1058話) -★★★

賞金の更新。
からのバギー。

良く分からないけど、バギーが丁度良い位置に収まっている感じでした。
展開やキャラクタにも無理がなく纏まっていてスゴイ。


呪術廻戦(195話)-★★★★

刀狂いの大道さんと相撲好き河童の三代さん。

三代さん面白い。

芥見下々「呪術廻戦」(「週刊少年ジャンプ」39号、集英社、2022年)72, 73頁。

この位の軽いギャグが入ってくれると読みやすいです。

そこからの大道さんの強さ。
登場から斬るまでの圧倒的なスピード感にしびれました。
直前の河童のギャグも効いてます。

呪物とか分かってないのに使えちゃう感じ今までに居なかったですね。良いです。


ウィッチウォッチ(75話)-★★★★

センターカラー。相変わらず良い。

篠原健太「ウィッチウォッチ」(「週刊少年ジャンプ」39号、集英社、2022年)91頁。

小っちゃくなってお腹いっぱいドーナツ食べる!回。

からのウィッチウォッチ節でした。
他の人の声が大きすぎるとか、固くて食べられないとか。
監修にくられ先生が付いててそこも面白かったです。

からのちょっとヒヤリとする貯金箱閉じ込め展開。

篠原健太「ウィッチウォッチ」(「週刊少年ジャンプ」39号、集英社、2022年)106, 107頁。

ここも地味に良い。右ページの100デシベル云々はちょっとどうかな?と思いますけど、100分の1だから1デシベル!とは言っていない感じがくられ先生の良い誤魔化しが効いています。

左ページもかわいい顔のカラの下に巨人で不気味なカラが居てホラー調なのにギャグというのが成立してます。

そこにシキ。

篠原健太「ウィッチウォッチ」(「週刊少年ジャンプ」39号、集英社、2022年)109頁

科学監修:なし

ここも前振りだったwww

唐突だけどウィッチウォッチらしさの溢れる1話でした。
面白かったです。


サカモトデイズ(84話)-★★

周くんとサカモトさんの追いかけっこ。
今回は周くんとヨツムラさんの因縁を盛り上げる展開でした。
今後の展開に期待。


僕のヒーローアカデミア(364話) -★★★★★

AFOの若返り。格好良い。
神々しさすら感じます。マントが良い味出してます。

しかし、口を開けば絶対悪。

堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」(「週刊少年ジャンプ」39号、集英社、2022年)139頁。

思わず見入ってしまうようなコマです。
そして自身の考えを確信していると伝わりますよね。

これもただ刺激的なセリフを言わせればよいものではありません。
光が当たっていて、その光の方向(遠く)を見ている構図です。
これ自体は希望や未来を表す演出です
そういう構図に「未来を阻みたい」という真逆のセリフを合わせているから凄いんですよね。

そして、その真逆の二つを繋ぐために瞳を描かずに狂った様子を描写しています
瞳が正気ではない狂っている事を示すキーなんですね。
下のコマには瞳のドアップも重ねて描いていて丁寧です。

やっぱヴィランを描かせたら世界一ですよ。堀越先生。

からのアメリカ。
自由の国アメリカが言わなそうなこと選手権1位。
「どう支配されるか考えよう」
ちょっと現実味が無かったので今後フォローが欲しいです。
コミックはアメリカでも翻訳されるでしょうからせめてそちらでは。


そしてエッジショットさん。
こう来たか。
ドラゴンボールの神龍みたく何度も出来る方法ではなく一度キリの犠牲を元なう選択。
うまー。神―。


アオのハコ(66話) -★★

押したら引いて、引いたら押す。

気になる人が居る!!!


あかね噺(27話)-★★★★

前回の流れで分かりましたけど、今回で丁寧に言語化しました。
なぜあかねが優勝で、からし・ひかるが2位なのか。

原作 末永裕樹, 作画 馬上鷹将(「週刊少年ジャンプ」39号、集英社、2022年)173頁。

からし君いいですねぇ。
この悔しさをバネにして一皮むけて欲しいです。
そしてあかねと共に新しい世代としてバチバチやってくれたら面白そうです。


そこから座談会。

てっきり一生さんの苦労や見ている先が示されると思っていました。
その上でお父さんは犠牲になった、と。
なんか良い話風に纏めると思っていました。

全然違った。

原作 末永裕樹, 作画 馬上鷹将(「週刊少年ジャンプ」39号、集英社、2022年)186頁。

第1話での噺を回想しながら、一つずつ指摘されていく父の未熟さ。
単純に実力不足で真打にしなかったという一番キツイやつでした。

言ってる事は正論で格好良い。ビンビンに決まったセリフです。
でもあかねに感情移入して読んでいたので、これが辛い。
そして第1話で全ては示されていたというネタばらしでした。

当時の感想では、お父さんで第1話丸々使ってしまった事を心配していました。
刺激的な展開を用意していたとしても、連載が続かなかったら意味が無いですからね。

あかね噺については杞憂に終わりました。
物語として示したい順に描くわがままをやり、
最高に面白く人気が出て、
序盤のわがままを半年越しに回収する。
一番のわがままを、針の穴を通すような無茶をやってのけましたね。

すごい。
これをジャンプの専門家でない末永先生がやっているからヤバい。
まあ自覚した上でかは不明です。
しかし最近の傾向として25話位までは様子を見てくれるのは知っていたでしょう。
という事はこの辺の回収まではどうあっても出来る算段にはなっていたと。
カラーなどで展開を引き延ばしたりしていてコレですから、もっと巻こうと思ったら巻けたはずです。
私が針の穴を通すような無茶と言った点も朝飯前でなんでもない点だったと。

もしかして小説家ってすごい?www


おイナリ(読切) -★★★

このポンコツ可愛いキャラクタがたまりませんね。
先生の良いところが出ていたと思います。
普通に連載できそう。

沼俊先生ってこういう先生らしい話を作るのが上手いですよね。
作風がシッカリしている印象です。
今の連載陣で言えば、ウィッチウォッチの篠原先生と似ています。
作品やキャラクタが変わってもクオリティの高い作話が出来るんですよね。

あとちょっぴり絵が上手くなってるのも応援したくなる。


マッシュル(121話) -★★

センターカラー。
格好良い4人。マッシュが居ないのにも慣れてきました。

「ダチだろうが」

ええやん。ランス・ドット。

逃げ上手の若君(75話) -★★★

めっっちゃ良い1話でした。
シリアス一辺倒にならず、友情も変態もあり、
戦場を遊び倒そう!へ持って行く。

マンガはフィクションなので良い折り合いの付け方だと思いました。

ブラッククローバー(335話)-★★

魔法大帝とシスター(聖騎士パラディン)。
良い感じに厨二感出してきました。

この顔見せして一旦引く展開何度目でしょうね。
アスタも死んでるとは思えないし。
そこだけがちょっと残念。
食傷気味です。

PPPPPP(46話)-★★★

メロリンの矛盾した感情はなんとなく分かりました。

ミーミンの好きとメロリンの好きが違う。
このすれ違う感じとかそれを理解したメロリンは救われたということなんでしょうね。

そしてメロリンとミーミンって女の子二人が好きあっているのに、全然百合っぽくないのが不思議ですよね。
なんか決定的に共感成分が足りない気がします。

僕とロボコ(102話)-★★

謎回。

夜桜さんちの大作戦(143話) -★

整理回と思わせて、言うほど整理する内容が無い。
進んでいないのに整理回をやった印象です。
ゴリッと進めてからほんわか整理回をやって欲しいですね。

高校生家族(99話)-★★

職場体験。
私は高校生の時は職場体験みたいなものはありませんでした。

少し話は変わりますが、最近は大学でもそういうところがあるみたいですね。これはインターンとは違います。
産学連携の一種なのかもしれませんが、授業で企業へ行く事があるそうです。
個人的には大学では学問や研究をやって欲しいと思います。
仕事やお金儲けとは関係無い学問を真剣にやる事って働いてからも重要だと思うからです。
コンピュータサイエンスなどは特にそう思います。
CPUを自前で作る事や色々なアルゴリズムについて学ぶことって仕事で使わないんですけど、バックボーンとして必要なんですよね。

閑話休題。
高校生になった一郎は前職へ職場体験に行きました。
転生主人公のような俺ツエ―っぽくしていたのが上手かったです。


すごいスマホ(16話)-★

原作 冨澤浩気, 作画 肥田野健太郎「すごいスマホ」(「週刊少年ジャンプ」39号、集英社、2022年)374頁。

一見すると有能そう?なリーダー。
でも組織としての報告体制が整っていないから中間からの話では要領を得ず、一番下の刑事に直接聞いているんですよね。(刑事は全然偉い職ですけど、この場では。)

物語としては全然良いと思いますが、世の中のリーダー(組織の長)には本当にこれを良しとする人も居るんですよね。
組織が機能していない事を棚に上げて中間を無視する。
そんなリーダーにはなりたくないものですね。

またしても閑話休題。

勢いを増す物語、結末に向けて走り出しました。


エイリアンズ・エリア(12話)-★

もうダメかもしれん。
この1話を読んでどういう気持ちにしたいのか分かりませんでした。
バトルマンガを装った日常系なんでしょうかね?

これでは票は取れないと思います。
はじめさんの目的にも能力の紹介としてもイマイチ。

地球の子(26話) -★

宇宙。


ドロンドロロン(最終話) -★

終わりました。

応援した本作もスタートこそ少しだけ注目されましたけど、その後は落ちる人気に歯止めが利かず打ち切りとなりました。

畳み方は先生の選択なので、何も言うまい。

始まりは二項対立の王道に沿った期待感をそそるものでした。
問題は二項対立に絡める物語を作れなかった事。
焦りが読者の気持ちの反復横跳びを生み、期待通りの受け取られ方をしなかった事。

まあ15話くらいから打ち切りの気配は感じてはいました。
しかし、他の連載陣の長期休載などの運に恵まれ36話までは綴れました。
そのチャンスを活かしきれなかったのが、悲しみです。

本当に次回作に期待しています。
なんたってどう描いたら理解されるか、受け入れられるか考え抜いて作話するタイプの先生なんです。今回の学びを元に大ヒットを生み出して欲しいと思います。

次回作でお会いしましょう。


目次コメント

・アンデッドアンラック(戸塚先生)

報酬アニメーションの追加!皆の応援の賜物です!今後もアンデラよろしくね!

アニメ化おめでとうございます。
物語の面白さは間違いないのでアニメ化楽しみですね。

・ドロンドロロン(大須先生)

充実した日々でした!携わってくれた全ての方に感謝!ありがとうございました!

お疲れ様でした。
期待していただけに悲しいです。本作のおかげで推しの先生が一人増えました。これからも応援しています。


さいごに

なんか半分くらい面白い当たり回でした。
そしてドロンドロロンが打ち切りです。
あかね噺のような面白すぎて自然と応援してしまうような圧倒的なマンガに勝てませんでしたね。

次回からはツノの生えた新連載です。
ジャンプ編集部らしいですね。
軽薄とも捉えられそうな話ですけど、私は軽薄ではないと考えるタイプの人間です。

ルリドラゴンを忘れずに帰りを待ちましょう。

今週も最後まで読んで頂きありがとうございました。




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