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【マンガ感想】絵に描いた餅を描いた餅とか【43/22年週刊少年ジャンプ】

今週は絵に描いた餅を描いた餅が良かったです。最高でした。
テーマと表現がマッチしているだけでなく、描かない技術もあって素晴らしかったです。

あと、ルリドラゴンのコミックがでます。買って応援します。

星5個くらいを満点としてざっくり評価。
星1:下手い。
星2:悪くはない。このレベルなら満足。
星3:良い。このレベルなら嬉しい。
星4:非常に上手い。
星5:神。

僕のヒーローアカデミア(367話) -★★★

アニメ6期放送開始直前!! 2号連続カラー第1弾。
敵も味方も無い日常のカラー。

堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」(「週刊少年ジャンプ」43号、集英社、2022年)4, 5頁。

スターさんの残された部隊の力を借りて到着。

デクが見たのは倒れたヒーロー
我を忘れたところにルミオの説教

良い説教でした。
自分の不甲斐なさに自責の念を感じていたルミオだからこそ必死の説得です。

少し会話パートに入るでしょうか?
殴り合いながらかもしれません。
デクの個性についても色々説明が欲しいのでその辺はAFOの解説も含めて期待したいです。


サカモトデイズ(88話)-★★★

サカモト(女)と鹿島さんの会話から。
可愛らしい女性の口から強い言葉が出てくるのはなんか気持ちいいですよね。
細い女性が屈強な男をなぎ倒す気持ち良さに似ています。

そこから場面は監督・カナグリさんへ。
好き勝手やってて良い。
本当に狂ってて良いキャラです。

先生を殺した後、動揺する生徒へのセリフがこれ。

鈴木裕斗「サカモトデイズ」(「週刊少年ジャンプ」43号、集英社、2022年)53頁。

マジで最高です。

シンとサカモトが合流して、話を整理しつつ解決へ向けて一致団結です。
ここも周くんへ説明する形を取っていて丁寧です。
ふんわり読んでいる層もこれからどうすれば良いのか分かりますね。
いつもいつも説明すれば良いわけでは無くて、解決前にやっておくことでカタルシスを多くの読者に与えられますね。
こういうところも鈴木先生の上手さです。

ワンピース(1061話) -★

おっぱいが大きい女の子が出てきました。

アオのハコ(70話) -★★

扉絵リクエスト「セーラー服の千夏」。
流れる髪が可愛いです。スカートの裾を摘まんでいるのも動きがあって良い。

大喜と雛をくっつけようとするあやめちゃん。
大喜の練習を見て、遊佐くんにも勝っていた事を知ります。

三浦糀「アオのハコ」(「週刊少年ジャンプ」43号、集英社、2022年)87頁。

ほうほう。
大喜の事をちょっと凄いかも、と思い始めました。
これは恋が始まりますよ!
ウィンザー効果で信用度もバッチリです!()

アオのハコで恋の始まりを描くのって何気に初めてじゃないですかね。
雛も大喜も初めから気持ちを持っていたような気がするし、千夏先輩は曖昧であまり語られないですし。

アオのハコ流の恋の始まりに期待です。絶対エモい。


呪術廻戦(198話)-★★

領域展開「時胞月宮殿」
食らったのは河童と刀狂い。

真希は呪力が無いため出入り自由で後ろからブスリ。
完全に領域展開のメタキャラです。

考えてみると伏黒甚爾のチートさが分かってきますね。
真希さんは鬼人になったみたいです。

思ったよりカタルシスは無かったので星2。
面白いのは面白かったんですけどね。


僕とロボコ(106話)-★★

センターカラー。12月からアニメ見たいです。

ロマンチスト回。分かってても朗らかな気持ちになる良い回。
まさかの続くパターン。

ここでチェンソーマンサムネとは分かっていらっしゃる。

大東京鬼嫁伝(4話) -★★

路頭に迷った妖怪が人間に良いように使われる世界。
妙にリアルで地味な部分から作品の味を出してきました。

仲間只一「大東京鬼嫁伝」(「週刊少年ジャンプ」43号、集英社、2022年)143頁。

可愛くコミカルに現実を表現して、それを主人公がどう変えていく(救っていく)のか見ていく楽しみが増えました。
そしてそういうリアルさと妖怪というフィクションの化学反応にも期待です。

こういう切り口の作品は割と珍しいような気もします。
本来の妖怪って生活に根付くものだったと思うので立ち返って本家が新しい現象ですね。


あかね噺(31話)-★★

阿良川以外の落語家。落語連合について。
バズったせいで困るかもね、みたいな匂わせを入れつつ前座修行編へ。

もうちょっと学校でチヤホヤされるとか、影響されて落語を見る生徒が出てくるとか、そういう分かりやすい反響があっても良かったように思います。
バズって話しかけてくる人なら名前を知らなくても問題無いですし、キャラ立てしてない部分も目立ちません。
何より読者が分かりやすいカタルシスを感じられます。
とは言え、末永先生の選択です。間違いないでしょう。


ギンカとリューナ(3話)-★★★

都についてギルドみたいなところで活躍します。
一気になろう系っぽくなりました。

「なろう系っぽい」は悪い意味ではありません。
テンプレを使うことで、手短に設定を説明して舞台を用意できます。
大きな仕事をやるための実績と新キャラの紹介を一気にやったのに、自然に読めるのはそういう部分もあると思います。

もちろん渡辺シンペイ先生の実力あってこそですが。

ドンドン進んでキャラ人気を取るところまで行ければ長期連載も見えてくるかもしれません。
新キャラのベレッタも良い役割をやれそうです。


絵に描いた餅を描いた餅(読切) -★★★★★

センターカラー。
ジャンプ近未来杯エントリーNo.1。林快彦先生。

林快彦「絵に描いた餅を描いた餅」(「週刊少年ジャンプ」43号、集英社、2022年)205頁。

フツーに良かった。めっちゃ良かった。

吹奏楽に打ち込んだ少女とマンガに打ち込んだ少女の話。
トランぺッターの少女から音を奪う悲劇と崩れる人間関係。
それを取り戻すためのマンガ。

作話が素晴らしい。めちゃくちゃ練られてます。
それを絵力と思い切ったコマ割り・構図でさらに良くしています。
マジで凄いです。

林快彦「絵に描いた餅を描いた餅」(「週刊少年ジャンプ」43号、集英社、2022年)224, 225頁。

起承転結の転に当たるコマ。
音を失った事をセリフ無しで上手く表現していますし、224ページは遺影のように見えます。音楽家としての死という事でしょうか。

こういうセリフの無いコマがめっちゃ上手いです。

林快彦「絵に描いた餅を描いた餅」(「週刊少年ジャンプ」43号、集英社、2022年)230頁。

これもそう。
文字が無い事で良く見えるコマ・ページって多くないと思いますが、林先生は使いこなしています。
今回の読切が良くなっている理由の一つだと思います。
文字が無い事でより強く感情が伝わってきますよね。
背景が無いのも地味に効いていそう。

そして、文字を描かない表現と音を失った設定がリンクしているようにも見えてシナジーが凄い。
なんなら、作品自体が表現手法のメタファーにも見えるくらいです。

このマンガの縛りについて

こんなに上手いマンガにさらに縛りがあるんですよね。
それは擬音語を全く描かずに成立させている点です。

「ドンッ」とか「プア―」とか無しにマンガを作っているんです。
作中作以外には描かれていません。

音の象徴である楽器の表現も擬音語無しに成立させています。

林快彦「絵に描いた餅を描いた餅」(「週刊少年ジャンプ」43号、集英社、2022年)左から251, 220頁。

机が宙に浮く表現ですね。
主人公がマンガ中の擬音語を「絵に描いた餅」と表現した事にも沿っていますよね。そういう考えを持ったキャラクタの音を擬音語で表すのは微妙ですよね。本人(キャラクタ)は本意では無いだろうと。
もしかしたらマンガの世界は現実として描写しているのかもしれません。
現実であれば擬音語が文字として宙に浮いている事はありえないのでそういう事でしょうか。
であれば、作中作だけで存在している事にも納得できます。

そういう擬音語以外の音表現について示唆に富む作品でありながら、主人公は馬鹿にしていたマンガの擬音語で「音」を感じている点も中々にエモい。

林快彦「絵に描いた餅を描いた餅」(「週刊少年ジャンプ」43号、集英社、2022年)左から242, 423頁。

これめっちゃ良いですよね。
マンガを読む時にだけですが、音を取り戻した描写です。

文句なく星5です。

高校生家族(103話)-★★

応援演説でバーチャルアマゾネス。
なんやかんやで光太郎が生徒会長になりました。

マッシュル(125話) -★★★

センターカラー。光の表現が割と良い。

甲本一「マッシュル」(「週刊少年ジャンプ」43号、集英社、2022年)296, 297頁。

作画頑張りすぎやろ、これ。
迫力がちゃんとあってサッと終わっても自然なくらい良かったです。


ウィッチウォッチ(78話)-★★★

女子会。
ネム+モモチ+ニコ。
相変わらず作画が凄い。

モモチさんが居ると紙面もキャラも圧が凄いですね。居るだけでモモチさんの話になる気がします。
可愛かったのでオッケーです。

ゴッドハンド藪(読切) -★

はい。

逃げ上手の若君(79話) -★★

渋川を疲労させたので、弧次郎と一騎打ちします。
いやなんか正々堂々みたいな雰囲気出してますけど、それ通るのか?

私は納得できなかったので次回に期待。

夜桜さんちの大作戦(147話) -★★

船が出てきてそこが舞台になるみたいです。
お父さんとの最終決戦では無くて、二人を取り戻す事を念押しで描写しました。
お父さんは早めにカタを付けてくれて良いんですけど、終わらないならこのリマインドは良いと思います。

PPPPPP(50話)-★

エゴの話。イマイチ理解できませんでした。

アンデッドアンラック(128話) -★

総力戦。

アンディが速攻で終わった?ように見えました。不運はまだ使ってないんでしょうかね?
もう一回ターンが回ってくるのかな。

エイリアンズ・エリア(16話)-★

多数決だと思ったら全会一致だったの巻。
まあ遺恨なく戦いに臨めるという描写でしょうか。

なんかシン・ゴジラっぽいリアルさを表現したいのかもしれません。
あの映画って政府や自衛隊の指揮命令系統への作り込みが凄いらしくって作品のリアルさに一役買っています。
そういうリアルさを求めて、警察や組織の掘り下げをしているのかもですね。
少年誌でウケるように描くのは難しいとは思いますが。


すごいスマホ(20話)-★

全一郎の掘り下げ。
まあ、はい。

目次コメント

・エイリアンズ・エリア(那波先生)

スプラ3をやりたいと皆が言う。私は未だにエルデンリングが終わらず夏終わる。

これ私です。
全く同じ状況でめっちゃ共感しました。
エルデンリング面白いんですけど、永久に終わらないんですよね。

さいごに

今週も最後まで読んで頂きありがとうございました!
良ければスキとかもオネシャス!!


kindleについて

チェンソーマンが出ますよ。どうぞ。

個人的にはドロンドロロンを買おうと思います。4, 5巻がまとめて出ます。

ちょっと最近ドタバタしているんですけど、読み直して記事にもしたいです。

最近電子版のマンガプラットフォームが乱立しているみたいです。
知り合いも無料で読めるサイトで色々読んでいるらしいです。

私はプラットフォームを複数利用するのが苦手で、ストレスを感じるのでamazonとkindle一本にまとめています。
これはこれで良し悪しあるんですけど、最近kindleの売り上げがイマイチなのかポイント還元もやるようになってきています。
前はマンガは対象外だった事が多かったんですけどね。

なのでamazonしか使っていない私にも小さな恩恵があって嬉しい変化です。
私は他のプラットフォームはあんまり利用しませんが、ありがたい事です。


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