記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【マンガ感想】味変して2倍楽しむとか【33/22年週刊少年ジャンプ】

ヒロアカから始まり、読切ハルカゼマウンドPPPが良かったです。
他にもサカモトデイズアオのハコも面白かったです。
タイトルは”さいごに”で。

星5個くらいを満点としてざっくり評価。
星1:下手い。
星2:悪くはない。このレベルなら満足。
星3:良い。このレベルなら嬉しい。
星4:非常に上手い。
星5:神。

僕のヒーローアカデミア(359話) -★★★★

8周年突破記念表紙&巻頭カラー。
共に気合の入った最高のカラーでした。

堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)1頁。

デクが格好良いのが一番なんですけど、AFOの手前の手がリアルなのが良いですね。

本編は先週のかっちゃんから。
案の定めっちゃ不安な展開へ。

堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)62, 63頁。

相沢先生の煽り方ヤバすぎる。
死ぬでしょ、こんな言い方したら。

3年生の3人が時間稼ぎをしてくれるみたいです。フラグ立てまくってるけど、期待するしかない。
ミリオの個性も復活しているみたいですし、とりあえず生き残ってくれれば。
とはいえ、今回の戦いは新世代の戦いと未来を描いているので、流石にミリオやかっちゃんは大丈夫だと思います。


サカモトデイズ(79話)-★★★★

鈴木裕斗「サカモトデイズ」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)78, 79頁。

四ツ村さんコワスギ。
怖いけど、この左ページ中段のコマ格好良すぎます。

その障子の隙間なに!?ってなるんですけど、格好良いからオッケーです。
この次のページの芸者さんも怖かった。


呪術廻戦(191話)-★★

前半は夏油さんと加茂家。
ちょっと難しくて分かんなかったです。
割と雰囲気で呪術を読んでいます。

後半は呪霊の芋虫と真希さんと憲紀さん。
芋虫は直哉でした。
つまりカフカの変身ですね(適当)。


アオのハコ(61話) -★★★★

雛回と思わせてからの千夏先輩回。
このマンガはいつもそうだ。
いつだって雛は不憫なんだ。

三浦糀「アオのハコ」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)114, 115頁。

かわいい。

まさしく夢。

ここが見せ場としては一番でした。
細かい部分に触れるなら大喜が良かったです。

三浦糀「アオのハコ」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)120, 121頁。

この大喜がめっちゃ意識してるのに全然見ないウブな描写がエモいっすね。
さっきまで遠くからは喜んで見ていたのに、近くなったら途端に借りてきた猫になる感覚。

雛→大喜でのリアクションと同じ構図という事も考えると、雛もエモく感じても良さそうなものです。
でも個人的にはあんまり感じません。
これは雛の場合、相手の大喜に別の相手が居る事が影響してそうです。
そのウブな恋心が叶わないと思わせると中々エモ成分に集中できないという事がありそうです。
エモい<不憫となってしまうんでしょうね。


次回も千夏先輩回。


ハルカゼマウンド(読切) -★★★★★

原作 後藤冬吾, 作画 松浦健人「ハルカゼマウンド」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)131頁。

「仄見える少年」のコンビの新作読切です。

前作のホラーから一転、年子の兄弟、両方ピッチャーの野球マンガ。

出来る弟と鳴かず飛ばずの兄。
コッソリ指導を受ける。
弟のピンチにお兄ちゃんがアンダースローを披露する!

面白かったです。
こんな純粋なジャンプらしいスポーツマンガ久々に読んだ気がします。

作画が特に良かったです。
実力を付けて、自分自身にワクワクしている兄・凪春がちゃんと格好良く見えました。
そしてその顔を見て、こちらまでワクワクしてしまいます。

原作 後藤冬吾, 作画 松浦健人「ハルカゼマウンド」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)170頁。

最高の顔。

そして解説パートもたっぷりで特殊能力っぽくイメージ化出来ています。

原作 後藤冬吾, 作画 松浦健人「ハルカゼマウンド」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)172, 173頁。

こういう表現も大好きです。

そして、兄に対して訴えかけるような目をしていた弟・秋風は、その兄に満足そうな笑顔を向ける、と。
上手い。

秋風くんは前半パートで表情が読めず、その目の意味が分かりません。
不気味さすら感じるように描写されています。

なので前半は、凪春に自然と感情移入します。
そこに必殺技のアンダースローです。
気持ち良いに決まってる。

そしてそれを見て満足そうな秋風が描写されます。
ただのお兄ちゃん子で、格好良い兄を見たかっただけなんだ、と分かり秋風も好きになると。

プロットも自然で素晴らしいです。

連載でも見てみたいですね。
でも、この時期に読切という事は、連載はあんまり考えてないのかもしれません。

とりあえず、久々に素晴らしい読切を読めて満足です。


僕とロボコ(97話)-★★

ロボコ回。
どっちがどっちだか分からんくなったけど、ほっこりする話で良かったです。


あかね噺(22話)-★★★

ひかるさんの芝浜の講評から。
講評やりましたね。

からし君との2トップというハードルを設定するために入れたみたいです。
入れるパターンも自然です。

そしてハードルの上がったあかねの決意表明。

一生さんの落語を見たことがあるそうです。
そして、ヤバかったと。

原作 末永裕樹, 作画 馬上鷹将(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)212頁。

このコマ良すぎです。
入りなり画風が変わってインパクトがあります。
そして、あふれ出るラスボス感
最高。

次回、満を持してあかねのらくごです。
分かっていても「すごい!」となる寿限無を期待します。

なんかあかねだけ一生さんから酷評されるパターンとかもあるんですかね?
最後まで表の顔を貫くのか、プロに対しては厳しい評価をするのか。

観客も居る状況なので、いったんは圧倒的なあかねとそれを褒める一生さんをやるんでしょうかね?

当然の展開が続いているような印象のあかね噺ですが、意外と読めずに毎週楽しみです。
だから人気なのか。
ちゃんと予想を超えて、それでいて面白い。


逃げ上手の若君(71話) -★★

密度が凄い。
貞宗の単騎突撃。

まさかの決着つかず。

松井優征「逃げ上手の若君」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)236頁。

格好は良いんだけども。

貞宗とどういう因縁があったかイマイチ覚えてないんですけど、こういうセリフを言うアレだったんでしたっけ?

まあ、清々しく格好良かったからいっか。


夜桜さんちの大作戦(138話) -★★

金級ゴールドランクの格上げ。

権平ひつじ「夜桜さん家の大作戦」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)254, 255頁。

面白すぎるw。

しかし、このコマ以外は微妙でした。
ストーリーに関しては、ちょっと目が滑りがち。


エイリアンズ・エリア(7話)-★★★

超超大人気センターカラー。
今回のカラーは内容に沿ったカラーでした。

那波歩才「エイリアンズ・エリア」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)279頁。

しかし、扉絵に幅が無いですね。
もっと色々遊んでも良い気がします。
なんなら、この王族?の幸せだった思い出の一コマとかでも良い気が。
とにかくこの二人だけってのが気になる。
他の班員でも良いですしね。

内容は、はじめさんのバトルの続き。
圧倒的な強さと格好良さがありました。

那波歩才「エイリアンズ・エリア」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)290, 291頁。

このページも格好良いです。
4話くらい?から絵が荒くなってますけどそれが良い方向に働いています。
なんか絵に勢いと迫力がありますよね。

勝った後、右手の設定を掘り下げて、目標提示でした。

那波歩才「エイリアンズ・エリア」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)296頁。

暗黒細胞ダークセルの正体を突き止める事だそうです。
はじめさんも物質持ちだそうです。
常に余裕綽々だったのは、奥の手があったからなんでしょうね。

しかし、色々思うところがありますね。

まず7話での提示は遅いこと。
しないよりは良いけども。
人気を爆発させる時期は過ぎたので、この目標(夢)でワクワクする層はすでにファンなんですよね。
1話か2話のファン以外がたくさん読んでいるタイミングで示せた方が無難です。
その意味ではここでセンターカラーを貰えたのは怪我の功名。
いや、編集部が仕事をした感じでしょうかね。
だとしたら、えらい。

もう一点。
地球を守る彼らが目標を達成するイメージが付きにくい点。
正体を突き止めるという能動的な目標
地球を守るという受動的な行動にシナジーを感じません。
地球に来た異星人から都合よく情報を集めていくだけで進んでいっても絶対面白くないですよね。
外5の彼らが異星に乗り込む展開を早々にぶっ込めれば跳ねる可能性もあると思います。
乗り込むまで行かなくても能動的な行動や主体性を感じるストーリをどこまで出せるか。

ちゃぶ台返しを押し通す面白さか
息を呑む精巧なプロットに期待です。


ウィッチウォッチ(70話)-★★★

ミハル回。

黒マスクの破壊衝動持ちと親友になりました。
黒マスクの破壊衝動持ち”って字面ヤバいですねw。

さらに祖先がジキルとハイドのジキル博士という設定らしいです。
清々しいまでの厨二病。

篠原健太「ウィッチウォッチ」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)314頁。

ウケる。

あと、ミハルくんの描写がいちいちえっちなのが良かったです。

篠原健太「ウィッチウォッチ」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)312頁。

ズキュンに♡が欲しくなる不思議。
そういう同人ちょっと読んでみたいかも。

篠原健太「ウィッチウォッチ」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)318頁。

同人はよ。


このジキル君こと、生徒会長も掘り下げ甲斐がありそうです。
ニコたちの学校の生徒会長とわちゃわちゃやっても面白そうです。


PPPPPP(41話)-★★★★★

倫はサイバくんでした。

サイバくんのキャラ立てと心情描写と演奏。
演奏は音上じゃないので音符だけの単調な演出でした。
でも音符を「ビッ」とやったりオシャの波動がちゃんとありました。

マポロ3号「PPPPPP」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)322頁。

心情描写が良かったです。
レイジロウに勝てないだけでなく、一緒にいることでさらに感じる彼の才能に嫉妬を感じていたと。
でもその彼が一緒に居てくれることが自分の価値を証明するような気がして心のよりどころにもなっていたと。

その後も動画は評価されるけど、レイジロウへの罪悪感で身動きが取れなくなっていたと。

マポロ3号「PPPPPP」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)338, 339頁。

めっちゃよい。
嫉妬も苦しさも悲しさも罪悪感も解像度が高い。

個人的にはPPP史上一番良いキャラクタです。
レイジロウとの対決で救われると良いですね。


すごいスマホ(11話)-★★

メンヘラ陰キャの伊村、短絡的な藻浦、圧をかけるQ。

押し倒されて制圧された状態で高圧的だったり、余裕綽々なの面白かったです。

1話時点の予想よりずっと分かりやすく面白いですけど、順位はきつそう。
単に私の中のハードルが下がりきっただけでしょうかね。


高校生家族(94話)-★

ところで、一家全員が高校生になるなんて話で2年も連載してるのすごくない!?

仲間りょう「高校生家族」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)375頁。

画力もこれですよ!?

冗談はこれくらいにして野球部回。

野球部のマネージャーやっててタッチ風味のラブコメ要素がある。
そのマネージャーがお母さんということに誰も突っ込まないのが胆。

その意味で監督の意識するようなリアクションだけ良く無かったです。

仲間りょう「高校生家族」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)369頁。

そこ以外はちゃんとしてた。
でも笑いは……なかったかな。


マッシュル(116話) -★★

無事に来れたけど、虫が居てバラバラに。

2人ずつ4組に分かれてそれぞれ戦うみたいです。
勝てる気しないけどどうなるのか期待。


アンデッドアンラック(119話) -★★★

ビリーの能力の秘密。

今回コマ割りで気になったのがこれ。

戸塚慶文「アンデッドアンラック」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)406, 407頁。

左右のページで、ほとんど同じコマ割りですね。
ちなみにこの前の2ページも同じです。

4ページ中3ページは上段に大きくビリーさんが居て、2段目にビリーさんの目線のアップでした。
4ページも同じとなると、意識的にやってそうです。

今まで気づいてなかっただけでビリーさんにはこういうコマ割りを使っていたのかもしれません。

これについては保留。

ビリーさんの能力は敵視されると能力を奪えるようで、良い人だからこそ裏切った展開だったみたいです。
果たして今回で決着がついたのか。


サダオがいる部屋(読切) -★★★

ジャンプ・ショート・フロンティア読切15ページ。

ツンツンの弟(幽霊)とでっかいお姉ちゃん(除霊師)の暖かい物語。

女性がグイグイくるパターンのコメディ。
今回のような姉弟に近い関係だと相性が良いですね。

そうでなくともリードする役を女性がやる事が多くなってきたジャンプマンガですが、時勢を反映してますね。
おそらく男性がリードするプロットにすると、どうしても嫌と言いながら受け入れる女性という構図になってしまいます。
これは、女性側に被害者感が出てしまって今の時代では楽しめないですよね。
なので超両想い系か女性がリードするパターンが一般的になっているのかな、と思います。

本作に関して言えば、除霊師と言いながら除霊をせずにサダオと暖かい関係を作って終わりというもの良かったです。

笠屋忍「サダオがいる部屋」(「週刊少年ジャンプ」33号、集英社、2022年)437頁。

良いですね。


地球の子(21話) -★★

オールオッケー。すべて解決です。

地球ちゃんとの精神バトルに入ったところでさすがに死んだかと思った佐和田君ですが、普通に復活しました。
解決パートに合わせて、衛くんにしゃべらせているのも上手かったです。
幸せ・安心といった同じベクトルなので、感情が渋滞しないですからね。

物語は地球をラスボスとして進んでいくみたいです。
地球と思わせた何かなんでしょうかね。


TEN(読切) -★

100倍のメッセージ性の屁。


ドロンドロロン(31話) -★

諸岡組と裏切り者。

スナップショットのような倍速感で裏切り者フラグを片づけました。
敵のボス・伍怪将と上士侍の戦いが始まるみたいです。
敵も味方も知らない奴です。

流石に畳みに行っています。無念。


目次コメント

・呪術廻戦(芥見先生)

治そう!!火曜の24時までは月曜という体で進捗報告する悪い癖!!

火曜の24時って水曜の0時なんですけど、どれだけブラックな環境でやってるんでしょうかね……。
体が心配です。


さいごに

前半を中心に面白かったです。

最近微妙だと感じていたPPPも最高の心情描写がありました。
大満足の一冊でした。

ちょうど気まぐれでなろう系コミックス一派の作品を読んだんです。
この味変で普段よりもジャンプを楽しめた気がします。

前者は気まぐれで購入し、後者はkindle unlimitedです。
決してつまらない訳では無いのですが、クオリティが低すぎてキツかったです。

もう作話・プロットも、コマ割り・構図・動きの描写も心情描写も、そもそもの画力も段違いなんですよね。

これらの1巻を読んで、流石に2巻も読む気にはならなかったんです。
その状態で今週のジャンプを読んだわけです。
もうね、めっちゃ面白かったです。

ジャンプレベル高すぎ。

皆さんもジャンプ読むのがマンネリだな~と感じたら、聞いたことも無いなろう系コミカライズを読んでみると良いかもしれません。
ジャンプ面白っ!」となる事間違いなし。

たまたま当たりを見つけて「このなろう系おもろいやん!」となる事もありますからね。
それはそれで儲けもの。

こういうまさかの良作を拾えるかもしれません。

今週も最後まで読んで頂きありがとうございました!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?