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ふるさと納税・亀岡市の「リピーター特典」はなかなかユニークだ

12月もあと1週間を切った。ふるさと納税は12月末が区切りだから、まだ行おうという人はそろそろ寄付先と返礼品を決めて手続きを行わなくてはいけない時期だ。

私も多少、ふるさと納税を行なっている。以前は果物とかを返礼品でもらったこともあったが、昨今の物価高で近頃は生活必需品ばかり選んでいる。

普通、ふるさと納税をした先の自治体からはお礼のメールや寄附金控除の手続きに関する連絡が来る程度。こちらも、返礼品をちゃんと送ってもらえればそれでいい(自治体にサービス精神みたいなものは求めない)と考えていた。だから、京都府亀岡市から他のところと少し違うメールが来たときには「おっ!」と思った。

まず、返礼品を発送した際に発送連絡が来た。私のごく限られた体験から言うと、ふるさと納税ではこれをして来ない自治体が少なからずある。ネットショッピングに慣れた人にとっては、いつ発送されていつ届くかなんてことはわかるのが当たり前。でもふるさと納税では違う。発送を業者とか店とか農協とかに任せていて、自治体もスケジュールを把握してないのかもしれない。だから、発送しましたと連絡が来るだけでも「ここはちゃんとしてるな」と差別化を図ることができる。

もうひとつ面白いと思ったのが、先月末だったか12月初旬だったかに、改めて寄付のお礼メールが来て、そこに「(これまでに)寄付をした人限定の亀岡ファン感謝祭を行う」と書いてあったことだ。

寄付をする注文画面の備考欄に「リピート」と書くと先着で、指定の肉を注文したらコロッケが付いてきたり、漬物の注文に千枚漬けが1パック付いてくるといった特典がもらえる。

私が注文したいものはなかったので何もしていないが、「ふるさと納税を年内にもう少し使えるけどどうしよう」と考える人が増えそうな時期なこのメールを送ってくるのは、いい手法だと思う。

個人情報保護法で寄付者のメールアドレスの使い道が限定されているだろうから、お礼とあわせて案内するという形にしているのかもしれない。その方面、私は詳しくないので実際のところはわからないが。

亀岡市のふるさと納税は、ほかにも「指定期間内にレビューを投稿するとちょっとしたプレゼントを送ります」といったキャンペーンも行っている。市の職員なのか外部コンサルなどなのか、マーケティングの意識や素養を持つ人がふるさと納税に深く関わっているのだろう。

私はほんの限られた回数しかふるさと納税をしていないので、このような取り組みが本当に珍しいものなのか、あるいは意外と普通に行われているものなのかはわからない。でも、ただ寄付を受けて一度お礼メールを送り、あとは準備ができたら委託先から送るだけ、という対応をしているケースも多いはず。ふるさと納税については、ちょっとした手間と工夫で、ほかの自治体と差別化できる余地はかなりありそうな気がする。



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