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猛暑の夜は家族をひとつにする

梅雨が明けた。今年も猛暑だ。かなり郊外に位置する私の家は、コンクリートに覆われた都心よりは涼しい。といっても、やはり猛烈な熱波である。

うちにあるエアコンは、1台だけ。主寝室にしている和室に付けている。あとの部屋はひたすら「ひとり一台制」を実現している扇風機を回す。エアコンは体を冷しすぎるから、実を言うとあまり好きではない。しかし流石に寝るときは、ないときつい。

子どもが小さい頃はみんな同じ部屋で寝ていたから、エアコン1台で十分だった。でもある程度成長して自分の部屋を持つようになると、寝る場所も別々になる。

ただ子どもたちは、真夏の夜だけはエアコンのある部屋に戻ってくる。デカくなった子どもたちを入れると和室はギュウギュウだが、昔のようにみな揃ってひと部屋で眠るということが、季節限定で復活する。

上の子は自分の部屋にエアコンを入れてくれと言うが、そのつもりはない。相当な購入費と電気代がかかるし、昼間はどうしても暑ければ水シャワーを浴びるとか、やりようがある。私も休日は自分専用の扇風機を回して、中小企業診断士の試験に向けた勉強をしている。それに、こうして家族がひと部屋に集まって寝るということが、たまにあるのも良いもんだと私は思っている。

そんなこんなで、今夜もアチーと言いながら皆がひんやりした和室に集まってくる。

猛暑の夜は、家族をひとつにする。

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