【漫画】『王国の子』

こんにちは。

先日2022年9月8日、エリザベス女王(エリザベス2世)が崩御されたというニュースが耳に入ってきました。
1926年に生まれ、25歳で女王に即位され、その後70年と7ヶ月の在位期間。

70年…
接遇したその数、9万人超えとか。
私の場合、一生のうちに対面で名乗って挨拶する人は数千人とかかな?そんないない?
しかも、自分が気を配れる範囲なんて数十人が限界(これも欲張りすぎ?笑)だから、
数よりも、一人ひとりに対して心を寄せて接された、ということが想像の域を超える偉業なんだと感じています。

崩御数日前まで公務なさっていたと。まさに人生100年時代のロールモデルのような。

ご冥福をお祈り申し上げます。

さて、今回は"エリザベス女王"繋がりで、
エリザベス一世(1533-1603年)の激動の半生を描いた
『王国の子』をご紹介。
全9巻で、すでに完結済み。

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※全然イギリス王室について無知で、エリザベス2世と一世の関係も???だったので、この記事を書く前に王室系図を調査。
エリザベス一世は子供がいないので、
父ヘンリー8世の姉マーガレット(エリザベス一世の叔母)がエリザベス2世の遠い御先祖。
あと、映画『英国王のスピーチ』で吃音に悩まされていたジョージ6 世がエリザベス2世のお父様だったと。時代の感覚が追いついておらず何も知らずに観ておりました恥ずかしい。。
(にしても、同じ名前多くて頭の中こんがらがる、、、)
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『王国の子』に話は戻って。
こちらは歴史フィクションで、エリザベス一世の父であるヘンリー8世崩御の少し前からのお話。
エリザベス一世含めた各王位継承者には、秘密裏に"本人"そっくりの影武者が用意され、
影武者は、容姿が似ているという要素だけで選ばれ、訳もわからないまま、その後一生"本人"と生死を共にするように説得させられます。
王位継承争いという、様々な人の想いが錯綜する嵐の中で、エリザベス一世と影武者の関係がどう変化し、そしてエリザベス一世は何を捨て、何を選ぶのか、、という内容のお話です。

作者のびっけさん、この作品の他にも
『極彩の家』や『エイラと外つ国の王』(どちらも連載中)など、
ストーリーが独特なものが多く、何よりオチが読めず、続きが気になる展開にずいずい惹き込まれる。本作のタイトルも最後まで読んで、なるほど〜。っと納得。

ジャンルは歴史フィクション(なんかもっとしっくりくるような言い回しがあつたような?)だけど、
歴史って、過去って、当事者たちの記憶や記録が伝承されるものだから、
もはや主観が全く無い"事実"なんてものはないんしゃないかなぁ、と最近は思っているので、これがフィクションなのかどうかは誰も言い切れないな、と。
(感想というより、ただの屁理屈、、)

ただ、そういう意味では歴史の解釈と絵画の解釈って似ているような。
どちらも実際に在る/在ったのに、見る人によって異なるフィルターがかかって異なる解釈になる、と。

その解釈にさらに演出を加えたのが大河ドラマで、だから似たような時代の話でも、それぞれから感じることは異なってーーー
こういう世界線もあったかも〜と想像(妄想)しながら楽しめるのが歴史物の醍醐味な気がします。

あまり店頭では見つからないかもですが、
機会があればぜひ。
ではまた。


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