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相手が裕福なほど女性はイキやすい?

『中国人を代表する大規模サンプルにおいて、女性の自己報告によるオーガズム頻度は、パートナーの収入とともに増加するという証拠を発見した』という論文がある。

それについてはエビデンスマンさんが下記の #note を書かれていて、それなりに興味深く、男女共に即物的であるのがヒトの本性だと説いている。


その中から引用すると、下記の図のように男性の収入の高さと「いつもオーガズムに達する」の相関関係が表示されている。

引用:エビデンスマン https://note.com/suzuki_akira86/n/nb442ed60443c


相関関係を深掘りする


ヒトの女性のオーガズムの適応的意義については、これまで多くの推測がなされてきた。この中国健康・家庭生活調査(Chinese Health and Family Life Survey)の大規模な代表サンプルを用いた研究では、女性の自己申告によるオーガズム頻度とパートナーの特性の関係を調査している。

その結果、女性は、パートナーの収入が高いほどオーガズムの頻度が高いと報告されている。この結果は、女性の年齢、健康状態、幸福度、学歴、交際期間、パートナー間の貧富の差、パートナー間の学歴の差、地域などの可能性のある交絡では説明できないということらしい。

しかしながら相手の収入の高さとオーガズムを短絡的に結びつけていいものだろうか。

高収入の男性について考えてみよう。アメリカの大々的な調査によると、身長の高さと収入の高さには相関関係があることが報告されている。これは見た目に堂々としているとか(それが真実であろうとなかろうと)の感覚的な理由が潜んでいるかもしれない。

動物の世界でも体格の大きなオスは、小さなオスの同僚に比べて、メスを獲得しやすいことがわかっている。

さらに、収入の高さと『自信』についても正の方向のスパイラルがうかがえるのは自然なことだ。身長が高く、自身のある男と、社会的な地位や報酬のあいだに相関関係があるのは容易に想像できる。

しかもお金のある男はセックスの場所の選択も、お金のない男とは違っているだろう。フォーシーズンズ ホテルで夜景を見ながらの一夜と、安アパートでの性行では、気分も違ってくる。

オーガズムに至るまでのムードの設定が、しやすいかどうか、それによって結果は大きく左右されるのではないか

こういう研究論文があるのは興味深いけれど、社会の事情を踏まえた上で鑑みれば、答えは割とわかりきっているように思うけれどいかがなものか。


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