空白の3ヶ月

前回の記事は漫画形式でお伝えしたのですがみんなが知らない精神病院の生活についてふれていこうと思います。

○入院患者の一日
6時:起床、検温(全然眠れなかったので5時に起きて真っ暗な中明るくなるのを待つ)
7時:ラジオ体操
8時:朝食(毎日食パン)
9時:自由時間
10時:作業療法(趣味活動)
12時:昼食
から 
18時まで自由時間
18時:夕食(だいたい魚料理)
から
21時まで自由時間
21時:就寝(ほとんど寝られない)

こんな感じでした。
こう見ると自由時間って長いんですよ。何が辛かったって心の支えになってたtwitterが使えなくなったことだよ。携帯を持っていかれてわたしのやることといったら絵を描くくらいしかなかった。
暇な時間が沢山あるともうろくなことを思いつかないもので退院したときに思いを馳せてやりたいことリストを山ほど書いた。

・美大に行って絵を学びたい
・なりたい自分になりたい
・アイドルになりたい
・You Tubeで成功したい
・お寿司が食べたい
・社長になりたい
・WordExcelを使いこなしてそうゆう仕事につきたい
・松田聖子のようになりたい
などなど

我に返ったらなに考えてたんだこいつはって思うようなことばかり…
このときばかりは携帯取り上げられてよかったなって思った。

○岡田有希子を崇拝してたときの話
80年代に活躍した永遠の18歳、岡田有希子さん。彼女の歌声と可愛らしいお顔、短い人生でいかに活躍されただろうあの生き様…
全てが好きになった。

事件が事件だったことから病院では彼女の話題を出さないようにと言われたっけ。
こっそり持ってきたファイルを部屋に飾って祭壇のようにしてた。まじで気持ち悪いな自分……嫌になるわ…衝動買いしたCDBOXまだ手を付けてない。禁句みたいになっちゃった。

○死んだはずの母親の声が聞こえるって症状
これは不思議だった。目を閉じると文字が浮かんできた。何故かそれが母親のものだと分かった。こりゃあたまげた!目を閉じれば閉じるほど身内に伝えたいことを言ってくるのだ。片っ端からメモって居ても立ってもいられないから夜夜中なのに自宅に電話した。
後に躁状態がそうさせたことを知ることになるんだけど怖すぎない????
自分霊感あったんだって思い込んでた。
普通じゃなかったんだよ???

○日替わり人格
この日はのり子の人格、この日はもなの人格、この日は愛子、この日は………
とにかくコロコロ変わった。これに関してはほんとによくわからない。かと思えば子供みたいになるし老人みたいにもなる。

○統失の人と喧嘩する
仲良かった人だったんだけど自分は宇宙の使者みたいな話をしだしたのでこの人やばいっていち早く思った。話を合わせてやればいいものをポンコツだったものだから指摘したんだよね。
この日からそいつが邪魔な存在でしかなくなった。
ナースステーションに行っても分かってるからほっといてってゆうんだもん。
退院までだいぶ悩まされたなあ…

○好きになった人
がいたんですよ。
ちょいぽちゃで目が小さくていい人。
ご飯の前にちゃんと手を合わせるし彼と話すのはとても楽しかった。こんな気持ちは以前の恋愛には絶対なかった。ここにいたから関わることができたんだなあって。退院しても話しに来てくれるようないい人。
もう会うことはないだろうけどいい人だったなぁ…いい人……

○日中何してたん?
部屋で歌ってた。自分は歌がうまい絶対音感があるのかもしれない!とゆう謎の自信から二人部屋にも関わらず寝るまで歌い続けた。
あとは病棟をぐるぐる歩き続けるか絵を描くかもしもアイドルになったときのための変な歌詞を書きまくるか寝るかしかなかった。

○夜何してたん?
近くの部屋のおじさまからさだまさしのCDを借りて聞いてた。もの寂しくて貰ったバナナと一緒に眠った。翌日食べた。

○外出することができるようになる 
ほぼ2ヶ月外に出られないなんてことあります?ここに入院するってそうゆうことなんだよ…😭😭😭久しぶりに入ったローソンでチキンとタピオカミルクティーを食したときの嬉しさは生涯忘れられないものとなった。

○年末に外泊
年末にわたしの愛するゴールデンボンバーのアルバムが発売されていたことを知り、買いに連れて行ってもらった。
「もう紅白に出してくれない」
聞きすぎてこのアルバムを聞く度に入院生活を思い出さざるをえなくなった。
 
おわりに
こんな長ったらしい記事をここまで読んでいただきありがとうございました。
これが27年生きた中のたった3ヶ月、されど3ヶ月の空白の記録でした。むちゃくちゃだったけどここに入れて治すことができて本当によかったって思いました。
今の課題はB型作業所に通い続けること。 
あんま焦んないこと。
死なないこと。
です。

これからもがんばります!!



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