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ジレンマ

おはようございます。こんにちは。こんばんは。漫画原作者兼ラッパーを目指している、Scizor a.k.a. えんたい(読み方:シザーエーケーエーエンタイ)です。前回は周りに音楽に対して有力な人間がいなくても、アルバムを作って配信する流れをつらつらと書きましたが、今回はその余談を話そうと思います。

・先行配信

僕はアルバムをリリースするに当たって、収録曲の内数曲をアルバムより前に先行配信しようと考えました。先行配信する曲を聴いて、自分のアルバムや今後の曲を聴いてくれる人が増えたらいいな、という気持ちでアルバム10曲の中から2曲、先にSoundCloudで公開すること決めました。

・「夜桜ブルー」先行配信決定

まず先行配信1曲目として決定したのが、1stALBUM5曲目である「夜桜ブルー」です。
選んだ理由としては、テンポが早くノリノリになれるhyperpopであること、そして自分を知らない人でも比較的聴きやすい歌詞になっていること、と大きく2つがありました。また、「この世の者かと疑う程綺麗で 輝いて見えた夜桜ブルー」という自分の曲にしては結構キャッチーなhookから始まるこの曲なら、上手くプレイリスト等に入ってバズる可能性も無きにしも非ずだなぁ、というクソ甘い考えもありつつ、この曲をセレクトしました。(キャッチーな歌詞という意味では、ラブソングである9曲目の「優等生」も候補としてありましたが、こっちはアルバムの最終兵器として持っておこう、という判断により先行配信はなしという決定をしました。)

・「夜桜ブルー」先行配信開始

僕が大学の合格通知が届いたその夜に「夜桜ブルー」の先行配信を開始しました。このタイミングの理由としては、インスタのストーリーに大学受験合格したという内容のストーリーをあげており、色んな人から祝福のメッセージや普段はいいねを押してこないような人からのストーリーへのいいねが多く、1番注目してもらえる、聴いてもらえるチャンスがあるのはこのタイミングしかないと思い、「夜桜ブルー」をこの日の夜のタイミングで公開しました。実際、公開して3分くらい(多分曲を聴き終わる頃から)公開した旨のストーリーへのいいねはもちろんのこと、色んな人からメッセージがたくさん届きました!歌詞への共感、クオリティ、メロディへの良い意味の感想など、たくさんのメッセージが来て正直めちゃくちゃ嬉しかったし、高校から別々になってしまった友達からも久しぶりにメッセージが来たりと嬉しいことずくしでした。ラッパーとして、アーティストとして、無名中の無名である自分の1曲目が次の日の早朝には100再生を超え、その夜には200再生を超え、自分の音楽は通用するんだ、と確信していました。

・「こころがしにそうなときにうたううた」先行配信決定

アルバムの完成(ジャケットなどの準備諸々を含めて)がまだもう少し先になりそうだったので、もう1曲先行配信することにしました。どの曲を先行配信するかは迷いましたが、「夜桜ブルー」を公開する直前に歌詞を書き終えた「こころがしにそうなときにうたううた」を先行配信することに決めました。理由としては、この曲は自分が合格発表までの期間、色々な不安が重なって精神的に参ってしまったことを元に書いた歌詞であり、ちょうどそのシーズンに公開をすることで聴く人の共感を得られたり、同じような境遇の人を元気づけれたりできるのではないか、という気持ちと、hyperpopだった前回と比べ、R&Bのbeatにしっとりとしたメロディ、また前回とは違った刻み方のラップをしていることから、自分の音楽の表現の幅を見せられるのではないか、という考えがあり、先行配信を決定しました。

・「こころがしにそうなときにうたううた」先行配信開始

今回は卒業式の前日という、告知するストーリーをみんなが見てくれそうなタイミングにあげることにしました。卒業式前日はみんな思い出をストーリーに載せたりしていて良いタイミングなのでは?という考えで公開することを決めました。(このタイミングに便乗するのはどうかと思ったが。)満を持して、「こころがしにそうなときにうたううた」を公開しました。しかし、前回よりも反応の数が少ない……。正直、前回と同じや、それ以上はいかないとは思っていなかったのですが、想定以上に反応が少なく焦りました。インスタの反応だけでなく、SoundCloudの再生数も前回に比べてかなり伸びが悪かったです。(今も)
この時は卒業式前日はみんな家族と過ごしたりしていてあんまり曲を聴いたりする時間がなかった、つまり、僕が読みを外してしまったパターンなのだろうと思っていました。

・1stALBUM「新連載」配信開始

4/7に1stALBUM「新連載」をリリースしました!初日は10曲全ての曲が均等に(それでも少し「夜桜ブルー」が多かったが。)聴かれていました。が、日が経つにつれて少ない再生数の中でも「夜桜ブルー」しか聴かれない、「夜桜ブルー」ばかり聴かれる日が続きました。僕の曲が評価される時も基本的には「夜桜ブルー好きです!」「夜桜ブルー結構リピってます!」という内容で他の曲が出てくることは稀、という状況になってしまいました。

・現在のSoundCloudの再生数

他の人でも見ることのできるSoundCloudの僕の曲の再生数

上の画像を見てもらうと分かるように、「夜桜ブルー」がダントツ(もう最近はSoundCloudの方は伸びなくなってきているが)で、他の3曲はあまり再生数がなく、同じ先行配信の「こころがしにそうなときにうたううた」に関しては「夜桜ブルー」が数時間で達成した100再生すら、未だ到達していません。

・そもそも「夜桜ブルー」って何?

ここまで読んでいて、そもそも「夜桜ブルー」って何?となっている方も多くいるかもしれないので、補足すると「夜桜ブルー」というのはメダカの品種の名前です。はい。つまり、僕の「夜桜ブルー」という曲のhookを簡単にまとめると、「夜桜ブルーってメダカがめちゃくちゃ綺麗なんですよ!!」って感じの曲になるんです。つまり、割とノリ重視の曲なわけです。もちろん、自分で「夜桜ブルー」メダカを飼った際に本当に綺麗だと思ったから書いた歌詞なので、嘘を歌ってるわけではないですが、2Verse目の夜桜ネタ(夜桜に関連するアニメやゲーム、人などの要素)を歌詞に入れているのを見ると分かるように、この曲は僕のアルバムの中でも割とネタ曲の方に分類される曲なんですよ。「こころがしにそうなときにうたううた」を筆頭に、「奥羽本線」、「漫画原作者兼ラッパーの唄」など、めちゃくちゃ気持ち込めて(もちろん全曲込めてます)、伝えたいことをふんだんに入れた曲はあまり聴かれておらず、超ノリ重視の「夜桜ブルー」ばかりが聴かれているという、かなり複雑な心情なのです。

・なぜ「夜桜ブルー」の方が聴かれるのか?

なぜ「夜桜ブルー」が他の曲よりも聴かれているのか、自分なりに考えてみました。
①1番最初に公開した印象に残る曲だから
②「夜桜ブルー」の語感
③メダカのことを知っていたら知っていたで、面白く、そう出なくても曲として聴ける
④夜桜(綺麗なもの)+ブルー(綺麗なもの)の組み合わせから出来ているタイトルのインパクト
⑤聴きやすいhyperpop系統の曲

の5つが主に出てきたポイントです。(深堀るともっとありますが、大まかにこんなところでしょう。)

・ジレンマ(タイトル回収)

正直、「夜桜ブルー」を1番最初に先行配信したのは成功だと思います。この曲きっかけで僕を応援してくれる人は結構いますし、その点で言うと成功です。
しかし、「夜桜ブルー」を1番最初に先行配信したのは失敗でもあり、他の曲よりも聴かれるようになってしまった、という点では失敗の方に分類されます。
もちろん、「夜桜ブルー」を1番最初に先行配信したからこそ今も曲を聴いてくれる人がいて、他の曲も「夜桜ブルー」には敵いませんが0再生ではなく、聴いてもらえている現状があります。
しかし、ここで辛いのは自分に求められているものが、「夜桜ブルー」系統の曲である、というのも数字や反応を見ているとわかります。自分は1つの曲調だけをやり続けることはせず、色んなサウンドに対して、自分の音楽を乗せていきたいと考えているため、現状の「夜桜ブルー」を求められているこの状況は苦しいです。自分が好きで書いた、好きな物を歌った曲に首を絞められている状態です。先行配信してなければ聴いてもらえなかったが、先行配信をしたことにより、自分の好きな物を歌った曲を嫌いになりそうな現実がある、という状況です。

・つまり

つまり、何が言いたいか…。他の曲も聴いてください!!!ここまで長々書いといて結局最後言いたいのはそれかい!と思われるかもしれませんが、本当に僕からはこれしか言えません。他の曲には他の曲の良さ、「夜桜ブルー」にはない良さがあり、それぞれのメロディの違い、歌詞の内容やワードチョイスなんかに注目していただけると、僕の曲をもっと楽しんでいただけるのではないかな、と思います(誰目線)。1番最新の曲としてはSoundCloudのKiwi Sodaという曲があります。こちらは「夜桜ブルー」にシンパシーを感じるhookの歌詞の描き方から、アルバムの曲とはまた違う乗せ方をしていますので、是非聴いてみてください🙏


・Scizor a.k.a. えんたいの各リンク
(こちらに載せてるリンクから聴ける曲も是非聴いてください!!)

Tunecore (リリース音源)

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