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ヨーロッパ文化教養講座(2022年7月1日 日本フィル+小林愛美)

2022/11/28

2022年7月1日 19時開演
日本フィルハーモニー交響楽団
第132回さいたま定期演奏会
会場名:埼玉会館 大ホール (埼玉県)

指揮者:鈴木優人
ピアノ:小林愛美

1.ショパン ピアノ協奏曲 第一番
2.シューベルト 交響曲第七番 未完成
3.ベートーベン レオノーレ 序曲 第3番

この日の午後は、藤原歌劇団の「コジ・ファン・トゥッテ」を日生劇場で聴いて、その足で、浦和駅まで移動した。JRの移動がスムースで思ったより時間に余裕があった。

1)曲順について
小生は、シューベルトの交響曲第7番が「グレイト」だと思い込んでいたので、3 -> 1 -> 2 の順が自然かと思っていた。

つまり、まず、3.レオノーレ3番を演奏して、終了時に、ピアノを移動しながら、遅れてきた客を収容。
1.ショパンのピアノ協奏曲を小林愛美さんが演奏して、
あれば、アンコール
休憩後
2.「グレイト」

ところが、現在は、シューベルトの交響曲第7番は、「未完成」なので、後半にもってくるのは短すぎる。

そこで、プログラムの演奏順については、理解できた。

2)感想
1.ショパンの協奏曲第1番
愛美さんは、よく映像で見る、白が基調の肩までのイブニングドレスで登場。生で見るのははじめてだが、やはり小さい。
大きな拍手の中登場する姿も、ちょっとはにかんだような、いつもの姿。
#後でわかったことだが、2015年5月3日に、ラ・フォル・ジュルネでショパンの1番を聴いていたことがわかった。このときは、最後列だったので、ピアニストはよく見えなかった。と記憶している。

ところが、出てくる音は、体や手の小ささとは、「アンバランス」な立派な音であり、さすがに、ショパンコンクールの4位だと思った。
ピアノの演奏技術はほぼ完璧だと思ったが、
伴奏のオーケストラの管楽器ソロが、音量が大きすぎると感じるフレーズがあった。ホールの問題か、オーケストラの問題が、愛美さんの出す音の音量が比較的小さいのかは、今回の観賞だけでは何も言えない。

アンコールは、ショパンの24の前奏曲の第4番
愛美さんの24の前奏曲は、ショパンコンクールの3次予選でも、最高評価を受けていたので、一度全曲を生で聴きたいが、この第4番の悲しくしみるような精緻な演奏は本当に素晴らしかった。

2.休憩後のレオノーレ3番
この時点では生では初めて聞いた。
2回目を聴いた、2022年11月3日の反田恭平君+JNOのコンサートで好きな曲となった。

3.未完成交響曲
名曲中の名曲だが、生で聴くのは多分始めて。
2も3も共通して、音が迫ってこない。ホールの問題もあるかと思う。
未完成交響曲といでば、黒澤明の『素晴しき日曜日』の日比谷野外音楽堂でのシーンが1番印象的だ。

アンコールは、未完成交響曲の第3楽章。シューベルトが冒頭部分だけ書いたことは知っていたが、実際に聞いたのは初めてで、大変興味深かった。
さすがに、売れっ子の鈴木優人マエストロは、サービス精神が旺盛だと思った。


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