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ヨーロッパ文化教養講座(2023年1月28日 小林愛美+東京シティフィル 鑑賞記)

2023/01/29
昨夜、小林愛美+東京シティフィルのコンサートへ行った。
1月24日に反田君+務川君のコンサートを聴いたので、一週間の内に、夫婦の演奏を聴くことになった。もちろん、チケットを購入したときは、そうなるとは想像もしていなかったけれど。

日時:2023年1月28日 開場13:15 開演14:00
会場:東京オペラシティコンサートホール
指揮:高関健
コンサートマスター:戸澤哲夫
ピアノ:小林愛美

プログラム
0.高関マエストロから今日のプログラムについて説明
1.ベートーヴェン「献堂式」序曲 作品124
2.ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
休憩
3.R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」作品40

コメントと感想:
0.高関マエストロの説明
1)1.は、ミサ・ソレニムス op.123 と「第九」op.125の二つの大曲に挟まれた後期の曲だが、ベートーヴェンの古典回帰が感じられる。
滅多に演奏されることが無く、マエストロ自体も、中学生のときに、朝比奈隆+大阪フィルのベートーヴェン生誕200年記念全曲演奏会(ということは、1970年)のときに、聴いたことがあるくらいである。
2.は、小林愛美と2回リハーサルをし、丁寧な演奏に感心した。
3.は、100名を超える大編成の曲。東京オペラシティコンサートホールが、小さく感じるくらいの大音量を出しますとのこと。

1.ベートーヴェンの「献堂式」は、小生も予習のため、AMZON MUSICで数回聴いた。歌劇「フィデリオ」の序曲群に比べると劇的な盛り上がりがないので、演奏機会が少なかったのだろうと思うが、ベートーヴェンらしい良い曲だと思う。

2.奇しくも、反田君を初めて生で聴いたときに演奏した曲。
小林愛美は、いつものドレスではなく、ゆったりとした真っ赤なガウンを着てきた。
どうしても、お腹の膨らみが気になってしまう。無事に2世誕生をお祈りしたい。
演奏は、いつものように、堂々として外連味のない流れるような指使い。
ただ、浦和の市民会館でのショパンの協奏曲1番のときにも感じたのだが、
音量が小さいと思った。
特に、反田恭平+務川慧悟DUOコンサートの爆音を聴いた後だったので、上品すぎるように感じた。
珍しくミスタッチも数ヶ所あり、もしかして体調も万全でなかったのではないかと心配になった。ソリストアンコールが無かったのも、そのせいかもしれない。

3.予習は十分にしたが、やはり、リヒャルト・シュトラウスは、(今の)小生の感性に合わないようだということを再確認した。
英雄の生涯を聴いているとワーグナーの曲を聴いているような感じがして、ワーグナーを聴いて感動したことがない小生には、ちょっとまだ、敷居が高そうだ。

4.藤岡幸夫監修の「The 4 players Tokyo」の第一バイオリンを務める、コンサートマスターの戸澤哲夫(鉄道オタク)が、英雄の生涯のソロで活躍して嬉しかった。
また、「リバーサルオーケストラ 第3話」で、コンマスの椅子が外の奏者と違う話があったので、注目したら、やはり戸澤コンマスは人より高級な椅子を使っていた。


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