ヨーロッパ文化教養講座(車田和寿)

2022/10/12
YOUTUBEで車田和寿氏のチャンネルを時々見ている。車田和寿氏の歌声は聴いたことがないし、普段どんな演奏活動をしているかは知らないが、YOUTUBEでのしゃべり方、声の質がいかにも、バリトン歌手であるという佇まいである。
積極的にクラシック音楽の魅力を発信していて、素晴らしいと思う。

今日見た放送は、「ドイツのオーケストラのランク付け」の話であった。
ちなみに、小生は、生では、あまり海外オーケストラの演奏を聴いたことがない。
理由として、地方都市ではまず公演がないこと。切符が高額なこと。発売日が公演日のずっと前なので、公演会場までその日にたどり着けるかどうかわからない(飛行機の手配、宿の予約、仕事の調整など)ことなどが理由である。

ドイツは、世界一のクラシック音楽王国と言われていて、国の予算も潤沢だし、クラシックファンも多い。今日の話では、人口3万人くらいの小都市にも国立・公立のオーケストラがあるそうだ。
そして、オーケストラのランクは、団員の給与のレベルで、A~Dまで決まっている。当然のことながら、給与が高いほど、レベルの高い演奏者が集まってくる。ただ、Dのオーケストラでも、ちゃんとしたプロ演奏家なので、オーディションもある。クラシック大国なので演奏家の層も大変厚いのだろう。

このA~Dのランク外(に、給与が良いのだろうが)なのが、ベルリン・フィルなどの有名オーケストラだということで、車田氏が具体的に挙げていたのは、
ベルリン・フィル
ベルリン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ベルリン)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
バイエルン国立管弦楽団
ミュンヘン・フィル

オペラ劇場としては、バイエルン国立歌劇場がNO.1だそうだ。
バイエルン州は、ベンツ、VMWなどの世界的自動車メーカーがあり、豊かな州なので、予算もふんだんにあるらしい。

ドイツのすごいのは、更にこれなの国公立オーケストラに加えて、11の放送オーケストラがあるそうだ。ラジオ局が運営していて、クラシックチャンネルもあるそうだ。これらの放送オーケストラは、給与もいいらしい、優秀な演奏家が集まってくるため、レベルも非常に高いとのこと。

アフターコロナの時代に入り、徐々に来日するオーケストラも増えているので、今後はドイツのオーケストラにも注目したいと思った。


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