2023/02/20 SFTSの記事について 1 SciKotz 2023年2月20日 13:50 「ヒトに感染すると、嘔吐(おうと)、下血や発熱が起きる。エボラ出血熱などと同様の「ウイルス性出血熱」だ。医療関係者の中では「国内では最も重篤な感染症」「治療薬もワクチンもなく厄介」と恐れられている」SFTSについて、長行記事が出ました。少し追記です。#感染症 https://t.co/Q9l2mpKHSa— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 こちらは、関連のストレートニュースです。どちらもすでに目を通して下さった方も少なくないかと思いますが、改めて。#感染症 致死率高い出血熱SFTS、国内で拡大 ペットからヒト感染の可能性:朝日新聞デジタル https://t.co/oomkHSXdKY— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 記事におけるポイントはいくつかありますが、①致死率が高い出血熱が広がりつつある②ダニ媒介と思われていたがペットからもうつる③人もペットも守る仕組みはまだ整っていないという点が主なところになります。下記は紙面の記事で、少しだけ内容が違います。#感染症 https://t.co/0nhWnsCHmb— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 一番上の記事については、参考文献を末尾にまとめています。読んでみると、記事の内容に加えて、もう少し詳しい話がいろいろ分かりますので、それぞれごく手短に紹介します。まずこちら https://t.co/0IvtRs5Mno SFTSの #ネコ の治療に当たった2人の女性は、防護服を着ていましたが、感染。→— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 #ネコ にかまれたり引っかかれたりもしなかったそうです。ただ、"their eyes remained unprotected"とあるので、目は防護されていなかったようです。全身をしっかり防護していなければ、感染するリスクがあることが分かります。続いてこちら→ https://t.co/sl4ozuYmkb— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 この論文によれば、SFTSの #イヌ の治療に当たった獣医師2人と、イヌの飼い主家族4人がSFTSに感染しています。周囲での抗体陽性率が低いことから、1頭のイヌが感染を広げた可能性が高いと指摘されています。治療施設でも家でも、対応が難しい感染症であることが分かります。— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 3本目はこちら→ https://t.co/H9UuNkyGF0これは本文中の #イヌ →#ネコ 感染の部分の話になります。ここで重要なのは、” Infectious disease was not suspected because the dog had no signs of a tick bite and had been vaccinated against most of the severe canine diseases in Japan." →— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 #イヌ にマダニが刺した跡はなく、国内の重症化するような病気に対しては、予防接種を受けていたため、感染症は疑われなかった、という点です。SFTSっぽくなくてもSFTSという #ペット もいるということや、そのことが獣医療の現場に大きなリスクをもたらしている現状が指摘されてるようにも読めます。— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 タイムリーにこんな記事も出ていました。#ネコ が外にいることのリスクはもっと知られていいし、敢えて言えば「かわいそう」だけではすまない問題だと思います。この記事には、家畜への伝染病リスクについては言及がありますが、人の保健衛生リスクの観点はありません。https://t.co/AK0HCTgJnh— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 今回のSFTSような記事が出ると、様々な反響が出ますが、軽くは見ないで欲しいなと思います。また、私のTLでは生態系への悪影響をめぐってのやりとりを時々拝見しますが、こうした衛生上の観点からも「 #ネコ が外にいること」「ネコを外に出すこと」については考えていただければと思っています。— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 なお、いくつかの文献において、#ネコ が野外にいることを考える上では、保健衛生上のリスクを知ることの効果が指摘されています。今後もこうした報道は続けていきたいと思います(今回は別に私が書いたわけではないですが)。https://t.co/Cuh31Yvt5yhttps://t.co/lxaNVPL5Or— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 全体を通じて、非常に手強い感染症だとの印象は受けました。記事が #ネコ も飼い主も、ネコを飼わない人も、獣医療関係者も危険にさらさないような取り組みへの一助となればよいなと思います。— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 20, 2023 ダウンロード copy #ペット #ネコ #感染症 #イヌ 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート