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sciencingstyle.comは、サイエンス・研究開発を中心に、様々な分野のイノベーション環境に必要とされるリソースを提供する、オリエンタル技研工業(株)運営のオウンドメディアです。これまでにないツールやカルチャーの発信を通じて、ひらめきの瞬間の創造に貢献します。

最近の記事

【イノベーションのうまれたところ】Vol.03アレクサンダー・フレミング / 細菌学者

アレクサンダー・フレミング。 世界初の抗生物質「ペニシリン」を発見した、近代医学の変革者だ。1881年8月6日にスコットランドで生まれた彼は、二度の世界大戦を経験した73年の生涯の中で、いったいどのようにしてイノベーションを生み出したのだろうか。彼のストーリーを学ぶことは、現代を生きる研究者である我々にも、きっと大きな気づきを与えてくれるはずだ。 第一次世界大戦の衝撃1914年、第一次世界大戦勃発。人類史上初の国境を越えた大規模戦争は、世界各地で多くの犠牲者をもたらした。フ

    • 【五感の科学】 Vol.02ダークチョコレートを食べてイノベーションの閃きを期待する

      イノベーションという概念の生みの親であるシュンペーターや、「偉大な企業はすべてを正しく行うが故に失敗する」というイノベーションのジレンマで知られるクリステンセンは、今までにはない組み合わせを閃くことで、新しい価値が生まれることをイノベーションとしている。 新しい組み合わせの閃きの誘発には、様々な要因が関係していることは想像に難くない。例えば、多くの知識を持っていることや、偶然出会った人と会話する機会が多いことが閃きのきっかけになるかもしれない。 閃きの要素は無数に考えられ

      • 【五感の科学】Vol.01 コーヒーの香りは人を親切にする

        「少し気分が変わることがあったとしても、行動にまで結びつくのだろうか?」-そう思われた方も多いかもしれない。 しかし実際に、「よい香りが人を親切にする」ということが、過去の実験にて示唆されたことが知られている。アメリカのとあるショッピングモールでおこなわれた行動実験では、菓子屋やパン屋の前などのよい香りがする場所では、通行人が親切になることが確認されているのだ。 では、コーヒーの香りの場合はどうだろうか?食後や昼下がり、スイッチを入れて集中したいときなど、色々な場面で飲む

        • 【イノベーションのうまれたところ】Vol.02フォン・ノイマン / 数学者

          「人間のフリをした悪魔」「火星人」などとも呼ばれ、ノーベル賞クラスの天才達がこぞって「敵わない」と認めた天才、フォン・ノイマン。IQを計測すれば300以上ではないかと言われる、常識から遥にかけ離れた存在。 「はいはい。私なんかとデキが違い過ぎます」とこの文章を閉じる前に少し考えてみよう。例え優れた素質を持っていたとしても、環境が悪ければ天才性が充分に発現しない事もある。彼の育った環境とエピソードを考察することにより、何か自分自身の活性化につながるヒントをみつけられないのだろ

        【イノベーションのうまれたところ】Vol.03アレクサンダー・フレミング / 細菌学者

          【イノベーションのうまれたところ】Vol.01トーマス・エジソン/発明家

          トーマス・エジソン。 蓄音機をはじめとする多数の発明で知られ、「発明王」の異名をもつ生粋のイノベーターだ。 1847年2月11日にアメリカで生まれ、84歳でその生涯に幕を下ろすまで、いくつもの発明を生み出し、商品として普及させてきた。 稀代のイノベーターであった彼の人生について見てみよう。 好奇心に突き動かされた少年時代 「天才」「偉人」と呼ばれる人物は、概して幼少期から特異なエピソードをもっているものだ。 エジソンも多分に漏れず、そんな一人である。 幼い頃から好奇心

          【イノベーションのうまれたところ】Vol.01トーマス・エジソン/発明家